
今年は、例年にない蝉の大発生年。梅の小枝に蝉殻を発見した。
地上1.5メートルの梅の枝垂れ部分に上を向いて張り付いていた。
この格好からすると、小さな羽をばたつかせて飛び上がり、この場所にたどり着いたのではないかなぁ。
梅の幹から登ったとすれば、小枝まで延べ5メートル。羽化地点まで到達するまでに天敵に攻撃されるおそれがあり、地下で長期間生き延びた賢者がそのような危険な行動を選択するわけがない事から考えると、あながちあり得ないことでもなさそうだ。
*
地下生活猛者は、もっとも安全な場所と時刻を見定めて此処で羽化した。
凛々しい鎧姿。勇者が偲ばれる大きな武器。爪も鋭く、7年間、地下生活を戦い抜いた姿である。
人間の一生も、「苦しきことのみ多かりき」と詠われ、地下生活の方が楽ではないかと思ったりもする。
しかし、地下での生活も一寸先は闇。いろいろな天敵が右往左往していて、熾烈な戦いが繰り広げられているのであろう。
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