
此処は桜山の東崖下にある「玉龍泉」という噴水のある小さな溜め池である。
真夏でも涼風が降り、小さな噴水があって小鳥、昆虫、野草が観察できる。
訪ねる人もない泉で、手入れもされず台風で落とされた木々の枝葉が、水の流れや風で自然に片づいてきた様子がうかがえる。
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1840年代、徳川斉昭公が偕楽園創設時に、当時の科学技術の粋を駆使して5メートルも吹き上がる噴水を完成させ、今はもう忘れられた存在ではあるが、未だに鬱積する憂国の情を吐き出している。
せせり蝶が花に敬遠されたような、放り出されたような格好で飛んでいる。
永久蟄居の身。御三家といえども一介の侍にすぎないことをおもいしらされて帰郷したときのように。
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