
木斛が完熟して赤い種を露わにし、秋の空に映えている。
この木にはよくアオジが啄ばんでいた。しかし、アオジなど野鳥の姿がプッツリと消えた。
人と縁の深い烏、雀、鳩などは依然として目に留るが、人間と住み分けを画してきた野鳥は、大地震以来数が減りアオジなどは全く姿を見せない。
当地だけの傾向なら良いんだがーー。
*
木斛の様な実は風に飛んでも、さほど遠くへは飛べず根元近くに落ちる程度である。
それでは、発芽しても親木のかくしゃくたる間は樹として生育できない。
人間も、成人になって親と同居していると、婚期を逸してしまうと囁かれ、少子高齢化時代の改善点と目されている。
野鳥が少なくなったとすれば、それに代わる何らかの策を講じなければならないと木斛も悶々としている。
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