深秘の華苑

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黒左右衛門

黒左右衛門

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2005.03.20
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朝帰りしていく不倫相手を玄関先で見送って、再びベッドに戻った。
んで爆睡。
目が醒めたのは10時過ぎだった。
携帯を見ると不在着信が入っていた。セフレからだった。バックすべきか一瞬悩み、しかし彼の用件には大凡の見当が付いているし、向こうに意志が在ればまた連絡を寄越すだろうと勝手に解釈し、放置。

昼過ぎ、セフレから再びメェルが入る。
好い加減苛ついて「何で私じゃないと駄目なん?奥さんとか、其れが厭なら他を探せば良えやん。私はもう厭」と返すと、「だから、黒左右衛門じゃないと駄目なんだって」「俺は今日一日暇だし、明日も昼から時間在るから逢ってよ」と食らいついてきた。
其処で、再び揺れる。
逢うだけ逢おうか。
・・・だから其処で彼と逢ってしまうから今迄長い間ずるずると関係が続いたのではないか。

やがて、「今から電話良い?」とメェルが入り、ややしてからセフレから電話が入った。

軽く近況報告をして、「逢いたいよぅ」が始まった。
更に再び、揺れる。でも「彼」と「セックス」するのは拒否感満載過ぎて無理だった。
ちゅうか今朝迄痴態の限りを尽くした身故(過剰表現)性欲は無いし、折角今迄距離を作っていたのに、今日の彼の攻撃に屈して無に返して同じ事を繰り返したくは無いし。
不倫相手への義理(違)も在るし。
・・・矢張り、何時迄も彼とズルズルしてられないと云うのが大きいな。
其処まで考えた時、タイムリーにセフレからイタい言葉が飛び込んできた。
『何で黒左右衛門は俺と会いたくないの?そんなに不倫相手が良いの?』
正直に答えるべきか一瞬迷う。でも、素直に今のキモチを伝えた。
「ん。だって何時までも某くんと続けていても、ねぇ。
 やっぱうちら何時かは終わらなあかんと思うし。

 あたしは一日で二人に抱かれるのは無理だわ」
『え』
一瞬、セフレが言葉に詰まったのを聞き逃さなかった。
『・・・・・・・何ょ黒左右衛門今朝まで上司と一緒やったん?』
当然追求された。

『いいなぁ泊まり。俺最近させて貰ってないのに』
「・・・そりゃせぇへんやろ。前とは違うんやから」
罪悪感と苛つきが共存し過ぎて気持ち悪くなった。
『なぁ』
電話口から聞こえる声は、確かに懐かしいのだけど。
昔はとても愛おしいと思えたけど、今は違う。
「うん?」
『黒左右衛門は本当に其の不倫相手と居るのが良えの?
 だから俺と会いたくないの?』
「・・・。そうやな。もう好い加減某くんと続けるのもどうかと思うし、
 今は其の人(不倫相手)としかシたくないし彼に何時も満たして貰っているし」
『・・・』
メェルでは何回か送った言葉だけど、実際に言葉にして発するとまた違ったショックを与えたらしく。
『そうなん?』
先程より沈んだ声が届いた。
「ん。ごめんな」
『そうか。解った。
 じゃーね・・・』
「じゃ」
そして電話は切れた。
以後連絡なし。

若干寂しい気がしたが、多分此で良かったと思う。
其の直後に狙い澄ましたかの様に不倫相手からメェルが入った。
写メだったのだが、矢張り此の人が何を考えて写メを送ってくれるのか解らない。
でも軽く幸せを感じる。


旦那さんとは、矢張り距離を置いた方が仲良い様な気がする。
昔からそうだった。
近くに居過ぎると何時も喧嘩になり、そして距離を置くと仲良く話が出来る。
そして調子に乗って距離を縮めると再び喧嘩になる。

好い加減学習していたのに。
学習していたつもりになっていたのに。

矢張り。





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Last updated  2005.03.20 23:51:41
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