深秘の華苑

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黒左右衛門

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2006.02.07
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不倫なんてしていると、偶に猛烈に悲しくなる時がある。
病気になった時が其の一例だ。

土曜日の晩から、猛烈に体調を崩した。
インフルエンザでは無かったのだけど、熱は出るし消化器系は機能不全(当社比)だしで
本当にしんどかった。

日曜は其の儘撃沈していたのだけど、其の間に考えた事があった。
「こんな時、普通に『彼氏』が居たら縋れたのに」

未だ若い頃、あたしは何だかんだて倒れては誰かに縋った。
遠距離恋愛をしていた元旦那さんとか。

元セフレさんとか。

元旦那さんはそれはもう心配してくれたけど、流石に直ぐ来てくれるとか出来なくて
「ちゃんと朝目覚めたらメェルし」←寝たまま死んでたらどうしよう、と尋ねた為
彼の方が不安になったらしい
とか
「俺は直ぐ其処に行けへんのやから、俺が不安にならん様メェルこまめにし」
とか云ってくれた。
其の他の元彼氏さん達は其れなりに看病しに来てくれた。

変だったのが元セフレで、一度こんな事があった。
何時もの様にお誘いの電話があった時
「ごめん。正直それどころやないわ。熱出て死んでる」

諦めたな、と思って電話終了後眠っていたら、思い掛けず玄関のチャイムが鳴った。
何やろ、と思ってドアを開けると其処に元セフレが居た。
「お前、病気だろ。病気ん時は桃缶だと思って」
と云って、其の他ジュースとかあったけど本気で黄桃の缶詰を差し入れてくれた。
思わず笑ってしまって

と云ったら
「俺も桃缶差し入れたのはおまえが初めてだっちゅうの」
と笑っていた。
本当は彼自身が、病気→桃缶迄連想した段階で桃缶を食べたくなっただけらしいけど。
二人で食べる事にしたのは良いけど、切り分けて皿に盛った段階で「何か足らねぇ」な話になって
結局深夜営業のスーパー迄走り、ホイップクリームとかさくらんぼ(缶詰)等を購入し
挙げ句病身を押して(言い過ぎ)ボール一杯のホイップクリームを作って
奴と食べ合った
(そして残ったクリームは凍らせてあたしが総て消化した★大好き)

そんな事を熱に浮かされ乍ら漠然と思い出したら、ちょっぴり泣けて来た。
結局、不倫しているんだな。と。
お休みの日は何時もより連絡が取り難い状況だし、彼に状況を訴えた所で
何もして貰えない。
否、何かして欲しい訳じゃないけど(桃缶が欲しい訳ではなく)
縋れる具体的な存在じゃないんだな、夜中に「助けて」と云いたいと思った時
(実際なら彼氏とかれに「助けて」と云う前に救急車呼んでる自分が居るだろうが)
云えない相手なんだな、と思うと不覚にも泣けて来て、もう止めよう、と思えた。

そう思えたのには其の他にも色々あって
結局あたしが精神的な部分で彼に全般的に縋る事が出来なくなって来たので
「何時か終わろう」と思っていた矢先にこんな事になったので
余計「明日終わろう」シフトが強くなっていて。
夜に入って来たメェルは体調に気遣ってくれている内容だったんだけど
最後の方で「また治ったら美味しいもの食べようね」みたいな事が書いてあったけど
もう貴方と一緒に御飯する事はないわ、なんて思えて
其処には触れずに返信したりした。

そんな日曜日。












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Last updated  2006.02.07 22:49:24
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