ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2008年05月20日
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カテゴリ: 生活環境リサーチ
 「振り込め詐欺」に、母が危うく引っかかるところでした。

発端は3日ほど前。「オレだよ」という電話をとった母はとっさに甥、つまり私のいとこのKだと思い込み、「ああ、Kね」と言ってしまい、この段階から詐欺野郎のミスリードに引っかかるわけです。詐欺野郎は「そうそう。オレのケイタイの番号を変えたからメモしてね」といい、このときはこれだけで電話が切れたのでした。本人との連絡経路を断つことと、情報収集が初回の狙いでしょう。

そして昨日、「Kだけど」と、電話がかかって来たわけですね。母はすっかり信じ込んでいる。詐欺野郎は、母が自分のことを「ママ」と呼ぶことや、なりすましの相手が「K」という名前であることを前回の電話で学習し、恐らく詐欺ストーリーの台本か何かを練っていたはずです。

そのストーリーとは......。

会社の給料だけでは足りないので副業を始めたんだけどね、浄水器の紹介販売なんだけど、仕入れ費用が百万円になってしまい、手持ちのお金がなくて友達にローンを組んでもらったけれど、思うように商品が売れなくて返済できず、仕方ないので会社のお金を使い込んでしまったんだ。

今日、会社に査察が入るという話を聞いて、なんとしても補填しなければならなくなったんだけど、百万円振り込んでくれる?

こんなろくでもな大法螺を、恐ろしいことにすっかり母は信じてしまった。でも百万円なんてお金は用意できない。そこで母はこう言った。

「田舎のお母さんには相談したの?」

詐欺野郎、びっくりしただろうな。息子を演じていたつもりが、ここのうちには「ママ」と「お母さん」の両方がいる!



母はまだ信じているわけです。で、田舎のお母さんつまり私の叔母に一部始終を話す。ホンモノのお母さんは、さすがにそれは嘘だと気づき、ホンモノのKとも連絡が取れて一件落着。

コーフンさめやらぬ母が、私の部屋に駆け込んで来て訴えたのでした。

そりゃ、振り込め詐欺だよねとすぐに私も分かった。で、110番通報し、被害はないけれど、犯人の手口をお教えして犯人逮捕に役立ててほしいと一部始終と犯人が残していった携帯電話の番号を教えたのでした。

振り込め詐欺の手口のパターンと、奴らのねらい目が何となく分かりました。

被害に遭いやすいのは、

●息子と同居していない母親

●最近、密にコミュニケーションをとっていないので、息子がどんな仕事、どんな生活をしているのか分かっていないので嘘をつかれてもすぐに見破れない

●愛情が深く、息子のためなら何でもしてあげたいと思ってしまう

●最近、息子があまり電話をくれないので、電話をもらえただけでうれしくなる

うちの母の場合、「オレだよ」と電話で言われたとき、家の2階に住んでいる自分の息子ではなく、都内だけれども離れたところにあるアパートに独りで住んでいて半年に1回ぐらいしか顔を見せない甥のKのことだと思ってしまった。

実はKが小さいとき、共働きの両親の代わりに、母が息子同然に面倒をみてあげていたという過去があるものだから、血のつながりがあるわけでもないのに、深い愛情を抱いているわけですね。でも、最近はあまり本人に会っていないので、「副業を始めた」「会社のお金を使い込んだ」という大嘘を安易に信じてしまったわけ。

でもね、騙された老親を叱ってはいけませんね。

強過ぎる自責の念は、高齢者には毒です。ストレスが募り、下手をすると痴呆の症状が出てしまうかもしれない。

独り暮らししている善良な男性の皆さん。たまには故郷のお母さんに電話して、近況報告をしつつ、振り込め詐欺なんぞに引っ掛からないように、やさしく教えてあげましょうね。






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最終更新日  2008年05月20日 15時30分55秒
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