何が起きたのか?と、用水路の中で茫然自失。状況がわかるにつれて、 右肩に 激痛
が走りました。
ともかく地上に戻らねばと、 5メートル下 から必死にコンクリートの壁を、
よじ登ったのです。
♪ ハイホー、ハイホー。。ヨウ~レイヒ~ ♪
( はいながら歩む、 這歩 、ハイホー。ハイホハイホのチューリンガン。
よれよれ、ヒーヒー 言いながら登る、 ヨウ~レイヒ~。 夜に出てきたから 、
ヨーデル、おしっこもヨーデル )
そんな馬鹿なこと、言っている場合か!!!
暗闇の中なんとか、地上まで登りきりました。 ドブネズミ のような、びしょぬれ姿、
憐れ、 悠愛皇子!!!
村さ来のドアーをドンドンと叩くと、開店準備中のおばちゃんが、怪訝そうな顔をして、
出てきました。
( あと、もう少しで、開けますから。)
( 裏の用水路に転落して。肩が痛くて、痛くて。 すいませんが、 救急車 を呼んで、
戴けませんでしょうか? )
( あらら。それは、大変ね。あそこは、よく 間違って転落するのよ 。 )
< そうだったら、 転落防止の柵 ぐらいしたら、どうなんだ!! >との怒りを抑え、
ここはしたでに頼むしかない。
( すいません。救急車を至急、お願いします。 )
いやあ~、この痛さは、尋常ではありません。痛くて、痛くて、目を開けていられない
のです。
10分ぐらい経ったでしょうか。
ピーポ、ピーポとサイレンの音が遠くで聞こえ、それはやがて店の前で止まりました。
うわあ~~~、 救急車に乗れる~~~!!!
うん??おいらは、そんなどころじゃない。 水もしたたるいい男 、もといびしょぬれの
皇子を、 隊員が 車の中に招き入れ、毛布をかけてくれました。
一人がマイクを握り、どなりたてます。
( 中年の男性 、用水路に転落、右肩脱臼の模様。
・・・・・・・・・・・・ わかりました。 )
どうも、搬送先の 救急病院
に、連絡しているようですが。
( 中年の男性
、用水路に転落、右肩脱臼の模様・・・・・・・・・ 駄目ですか。)
引き受け先の病院が、なかなか決まらない。
( 中年の男性・・・・)
うるさいなあ~~、もう~~中年、中年ってえ!!
痛い~~~、痛い~~~!!! もう、僕ちゃん、ダメエ~~!! 早く、 私をスキーに
、
いや病院に 連れてって~!!
救急隊員が連絡をあちこちにいれること、 30分。 やっと搬送先が決まったのでした。
緊急病院が引き受け拒否、搬送先が決まらないまま患者が死に至るとは
、このような
ことなのでしょう。
寒さと痛さの中 でガタガタと震えながら、私はもはや失神寸前でありました。
ピ~~ポ、ピ~~ポと救急車は、闇を引き裂きながら病院へ。
はたして、皇子の運命や
いかに?!
== 続く==
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