1851年のロンドン万国博覧会に出品時、 ヴィクトリア女王
がデイナーセットを
ヘレンドに注文し、その名を世に知らしめました。この絵柄は、 クイーン・
ヴィクトリア
シリーズ
と呼ばれ、一般にも販売され大流行となりました。
1867年のパリ万国博覧会で、ナポレオン3世の皇妃ウジェニーが< インドの華
>の
デイナー・セットを購入し、ヨーロッパ貴族の間でヘレンドの作品が、一流
ブランドとして
広まりました。
代表的なデザインとして、 ヴィクトリアシリーズ、インドの華、ウイーンの薔薇、
アポニー・
シリーズ
がありますが、総じてパターンが はでっちく
皇子の
好みではありません。
その中でまあ~いいかなと思って購入したのが、この インデイアン・バスケット
という
パターン。
ハンガリーには、日本の JAIDO という国際開発機構
が、資金援助をする計画が
持ち上がって
いた、 ホロハーザ
という陶磁器メーカーがあります。
ブタペストから車で1時間ぐらいというので、ヘレンドのついでに見学しようと
思ったら
、所長の勘違いでハンガリーとチェコの国境の近くにあり、 5時間
もかかるというのです。早起きして、
朝6時には出発しましたがな。
ハンガリー内を山越え、谷越えて走る事5時間、やっと ホロハーザ村
に
11時頃到着。
ホロハーザは1,777年 ガラス工房
として設立されましたが、燃料となる薪と
原料となる
良質な土に恵まれていることから、19世紀初頭に 陶器製造
に事業転換。
20世紀半ばには
磁器の製造
を開始して、現在に至っています。
『ホロハーザ』とは、ハンガリー語で『 カラスの家
』。自然に恵まれた
広大な樹林にはたくさんの
カラスが生息していたので、ホロハーザ社のロゴマーク
の中央にも、カラスがあしらわれています。
従業員が1000人で、この村の人口も1000人と。
それでは、ホロハーザ村全員が同社に勤めているのか?と聞くと、
村の人口には、ジジババ・子供が入っているから500人ぐらいで、残りは近くの
村からの
出稼ぎだそうです。
朝6:00~14:00までが工場での勤務。ホロハーザの工賃だけでは暮らして
いけないので、
その後は 畑仕事
をするんだと。純朴な人達で、可愛そうに
思った皇子は、コーヒーセット
を帰りに買い求めました。6脚で125ドルは
安い!!!
デザインが一見、イタリアの リチャード・ジノリ風
ですが、よく見て
みるとダサイ。そして、
蓋などがピッタリ収まらない、雑なつくり。日本が
技術援助してあげれば、立派なブランド
品に育つ可能性はあるのにね・・
日本の技術援助は、その後どうなったのでしょうね・・・・
== 続く ==
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