とのけろのげろげろ日記

とのけろのげろげろ日記

2011.11.16
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カテゴリ: ケロ戦記
いきなり、私小説



ワタシは少し頑迷だったかもしれない。

彼とのこと  戸籍上はまだワタシの夫である人。

彼にはいくら言ってもわからなかった。

彼は「自分の友達や家族」はワタシの、ではないと。

そしてワタシは「彼の」を受け入れることは決してなかった。

彼の友人や家族は
ワタシにとっては人品卑しい、と思う人が多かった。
一度そう思った人と、適当でもいいからあわせる、ということができなかった。



彼は、自分は一流会社の社員で、自分のことを「いい人」だと思っていた。
女房はそういう自分を必ず認めてくれる、理解してくれると
理由なしに信じていたようである。

例を挙げると、ワタシの車を義兄に「ワタシに相談なしに売る」
約束をしてきてしまった。

確かに息子が生まれたばかりで、ワタシは車を使っていなかった。
しかし、これから、買い物、息子が病院へ行くなど、使うということを
わかっていなかった。

ワタシにどうして一言、なぜ、相談しないのだろうと思った。

ワタシは彼に、義兄にその約束を取り消すといってくれといった。

断られた。


ワタシは、ワタシの都合より、兄との口約束を守ることが大事なのか、と
不信感を募らせた。

どうしても、取り消してくれないので、
ワタシは新しい車を買った。

そのころ、私の父はまだ、勤めていて、車が借りられなかったから。


このように、必ず周到に精神的な仕返しをした。

義兄に売ったワタシの車には、めがねや腕時計がそのままだった。
ワタシはめがねも時計もまた買った。

その腕時計を義兄の妻が平然と使っていた。
それを見たとき、もう、義兄一家とは口も利きたくないと思った。

ワタシはそれを彼に言った。
「腕時計も売ったの?」

黙っている。

「ワタシは車を売ったお金も受け取っていないし、泥棒にあったも同然よね。」

「そういう人、そういう親戚を持った人、そういう親戚とは付き合えません」


あーあの時離婚しとけばよかった。 

自分のものと人のものの区別が付かない。

自分の家族や友人が、ワタシにとってもそうであると勘違いする人間は。

  つづく





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最終更新日  2011.11.19 23:51:53
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