のらりんくらりん

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2026年03月04日
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テーマ: 花に学ぶ(495)
カテゴリ: 桜日和
去年(2025年)の春、FM横浜のラジオ番組で
レポーターのF君が 大船生まれの大船育ちの桜
玉縄桜(​ タマナワザクラ ​)
今を盛りと咲いているという情報を伝えていた。

大船と言えば息子らが幼少の頃、
姑に連れられて車で向かう別宅のあった逗子マリーナまでの経由地でもあり
何度となく通過だけはしたけれど、改めて行く様になったのは
大船に植物園があることを知ってからである。
実は​ 12月に咲く桜 は見ていたけれど、春咲く桜の頃には訪れていない。
その大船の植物園で生まれ育った玉縄桜とは?!ぽっ 聞いただけで 興味津々

「よし、来年こそは!」と記憶に残し、今年の春

独り電車に揺られてやってきたのであった。
藤沢を過ぎたあたりの車窓から不意に見えた桜色に
あれがもしや!?と心躍る。
玉縄桜の植樹 は鎌倉の至る所や県外各地で見られるという。

たくさんの人の尽力がこの町を玉縄桜でい~っぱいにしたのだね。
園芸品種として人間の手を経て生まれたからには
人の尽力無くしては咲き続けることは大変なのかもしれないね。
玉縄桜もそういった桜なのだろうなぁ~
どんな桜かなぁ~ぽっ ウキウキワクワク
なんて思いを巡らせつつ・・・

大船に着!!




いつも変わりなくお出迎え下さる 大船の観音さま にも
久しぶりにご挨拶にお訪ねしてみることにした。
観音さまのお足元、大船駅を出た川向うにも玉縄桜が数本、
大船観音寺にも他の桜と混ざって数本植えてある。

時期的に咲いているからというだけで玉縄桜と
決めつけているわけではないのだ。
有難き幸せなことに♪玉縄桜にはちゃ~んと名札が付けてある大笑い 素晴らしい
(サクラの観察観賞したい私には正確な名前は必要不可欠なんだよね)



観音様の純白の美しいお肌に桜色が実に映えてウィンク
時期的にはもう満開を向かえてしまっていた玉縄桜





雲行きが悪くなる前に大船フラワーセンターまで徒歩する。
青空が出ている桜日和でないと、腕の悪い写真家(私)には
思う様に写せないからね~

15分程で到着したのは、 神奈川県立フラワーセンター大船植物園
現、 日比谷花壇大船フラワーセンター
所有者が変わったのかと思ったら、
ネーミングライツ(施設命名権) 導入中で、
(企業などが対価を支払い、施設の愛称を付ける権利)
施設運営に民間のノウハウを取り入れるため、神奈川県が指定管理者制度を導入し、
運営を民間事業者が担う形にしたそうだぽっ そういう訳ね

さて早速、2018年のリニューアルに合わせて整備されできたという
玉縄桜広場 たまなわざくらひろば に向かう。

玉縄桜広場には20本ほどの玉縄桜が、園内全体では約30本あるとの話。

本当にありがたいことである スマイル



今を盛りと咲いている桜には群がるヒヨドリ軍団



さて、
玉縄桜 の由来
を記しておこう。
大船駅の南〜西側に広がる一帯(植物園を含む)は
玉縄地域と呼ばれ、北条早雲が小田原城の支城として、

その歴史的な象徴である玉縄城跡の名前をとって
「地域ゆかりの桜」として名付けられたのが玉縄桜

とはあるが、
実は品種登録の際、近くを流れる柏尾川から
「柏尾桜(カシオザクラ)」 として申請するも電算機 CASIO (カシオ)との
混同が懸念、改名の指導を受けていたなんて裏話もあったりする様だ。

1968年(昭和43年)桜の台木を養生するための染井吉野の種子を採種、
1969年(昭和44年)播種、苗中に1本発芽が半月程早いものを発見、
1974年(昭和49年)染井吉野に比べ 20日ほど早い開花となる。

玉縄桜が誕生するまで約6年、
品種登録に至るまでは開花から約16年と
桜の様に花を咲かせる樹木が品種登録を受けるのは
時間と手間と関わる人の努力、諸々があって

そして、 品種登録5つの要件
【区別性】【均一性】【安定性】【名称】【未譲渡性】
を満たし…・・
玉縄桜は1990年(平成2年)に​ 品種登録 となる大笑い 感動デス!!




鎌倉市内及び各所に植えられた
原木 にお逢いする。
2019年市内を襲った台風15号の影響により倒木したものの
スタッフによる手厚い処置が施され、ココまで回復したそうだ。



桜の経歴が分かると原木の年齢がハッキリして
いつも樹の年齢はいくつなんだろうと疑問に思うことを
知ることができてちょっと嬉しい気になる私ぽっ 50代半ば過ぎ私より若いなぁ



さてさて、
ウィキペディア(Wikipedia) によると・・・
玉縄桜は1969年鎌倉市にある
神奈川県立大船フラワーセンター(現、日比谷花壇大船センター)で

ソメイヨシノ(染井吉野) オオカンザクラ(大寒桜)
自然交配により生まれた園芸品種
接木用の台木を作るために大船フラワーセンター内の
ソメイヨシノに実った種を蒔いたところ、偶然早く芽が出るものがあり、
それを選別することで生まれたサクラ ・・・
とのことである
 ソメイヨシノ(染井吉野)
桜咲く
     学名:Cerasus × yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil. ‘Somei-yoshino’

×

 オオカンザクラ(大寒桜)

      学名:Cerasus × kanzakura ‘Ō-kanzakura’
      (2026年3月4日大船フラワーセンターにて撮影) 


植物園内には勿論、多くソメイヨシノ(染井吉野)も存在し、
オオカンザクラ(大寒桜)の木が一本ある ことが確認でき
園内で生まれた品種だというのもわかるなぁ
とは思ったものの・・・

はたして???
ソメイヨシノよりも早咲きであるオオカンザクラと
受粉する時期が重なるものなのか??しょんぼり
と、疑問も少々生まれてきたので
試しに今はやりの AI
にもきいてみる

オオカンザクラ: だいたい3月上旬〜中旬に咲き始め、3月中旬〜下旬が主な見頃
ソメイヨシノ: 多くの地域で3月下旬〜4月上旬が主な見頃
このため、地域や年によっては オオカンザクラの終わりかけと、
ソメイヨシノの咲き始めが少し重なることがあります。

この「重なり期間」に、同じ範囲でミツバチなどの花粉媒介昆虫が動いていれば、
理屈の上では交雑受粉は起こり得ます・・・
オオカンザクラ ソメイヨシノ 受粉する可能性は
「ゼロではないが、条件付きでかなり限定的」


というお返事
上のオオカンザクラ

センター内で咲き残っていた一枝ではあるけれど、
ソメイヨシノはまだ咲いてもいなかった。
(因みに園内の今年のソメイヨシノの咲き始めた頃は​ 3月27日 ​でこの位)




しかし、しかし
タマナワザクラが生まれたおおもとのフラワーセンターでは
比較対象としてオオカンザクラを挙げてはいるものの
自然交配したという
情報の発信は見当たらないのだなぁしょんぼり

(おまけに言うけどオオカンザクラじゃなくエドヒガンなんて情報発信してるトコもある)

そもそもサクラの品種登録には、
両親を特定できていなくても、
「○○由来の実生から選抜」や「△△の集団の中から選抜」などの記載になり、
形態的特徴や開花時期などがきちんと整理されていれば品種登録の対象で

「どの品種とどの品種を交配したか」という“血統書”よりも、
できあがった品種そのものの特徴が安定しているかどうかが重要視

と、言う話だし
片親が誰だかわからなくてもこれまでの来歴が
ちゃ~んとしていれば品種登録できますよ。
ってことなのだろうな、と私なりに搔い摘んだ理解をした。

なので ウィキペディア(Wikipedia)の表記する
『ソメイヨシノ(染井吉野)とオオカンザクラ(大寒桜)の
自然交配により生まれた園芸品種』
とは、遺伝子検査でもしない限り正確には言えない様だ。
実際、品種登録のデータベースにも比較対象としてオオカンザクラの表記はあるが
『・・・自然交配により生まれた・・・』云々は無い。

(その後、遺伝子検査したかどうかまで追求する必要は今のところ私には無い。
 単なる桜好きの素人が抱いた疑問を自己完結しただけであるし~)
大笑い


学名 Cerasus × yedoensis ‘Tamanawa-zakura’


玉縄桜の花弁はソメイヨシノ同様に薄いピンク色だ。
早咲きでありながら、開花時期が2月下旬から3月下旬までと長いとあるし
ソメイヨシノが 多くの地域で3月下旬〜4月上旬が主な見頃となれば
卒業式から入学式まで継続して花が咲く喜びも加えられる。
この地域で偶然に生まれ、見出された桜だからこそ
市民の皆さんには愛着のある桜となるのだろうね。

自分の生まれ故郷や生活している場所に根付いた
そこで生まれた桜や、そこでしか根付いていない桜があったら
私だったら嬉しいし大切にしたいと思うもの。

昨今、何をするにも温暖化に振り回されて日本の桜たちも
頃合いをみるのに右往左往させられているんじゃないかと
人間並みに扱ってしまう私。
それ以上にあと何年、あと何回桜を見ることができるのだろうかと
わからぬ自分の寿命と桜が咲く回数を重ねてしまう。
春や秋が段々短くなって「四季」なんて言葉が自分の死後、
死語にでもなりはしないかと心配したりもする ・・・ ぽっ 桜の為にも




おまけ

大船駅構内にある鳩サブレで有名な豊島屋の
大船ルミネウイング店でみつけた和菓子
長男が幼少期から大好きなあんずジャム入りのワッフルが
食べたかったから寄ったけど、ココにはやはり無かった。
その代わりに桜を持ち帰ることに。
綺麗、綺麗♪瞬時観賞美味堪能桜もまた嬉し ぺろり




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玉縄桜 の特性の概要 ※(品種登録データ)
●「ソメイヨシノ」の自然交雑実生株の中から選抜、育成された
●花が一重の平開形の淡紫ピンク色の中輪花
●樹形は傘状、樹高は高木性、樹幹の色は紫褐、皮目は多、樹皮の裂け方は縦裂
 枝の太さは中、色は褐、分枝性は中
●葉の全体の形は楕円形、先端の形は鋭尖形、基部の形は鈍形、
 葉縁の鋸歯の状態は中、鋸歯の形は二重鋸歯、先端は鋭形、
 葉の長さは長、幅及び厚さは中
 密腺の有無は有、位置は葉身基部、たく葉の大きさは長、
●花序の形は散形状で、つぼみの色は紫ピンク(JHSカラーチャート8903)
 花の向きは横向き、形は一重咲き、開き方は平開形、大きさは中輪、
 花色は淡紫ピンク(同9501)、花弁全体の形は長楕円形、切れ込みは少、
 表面のしわは少、長さは中、幅は狭、枚数は約5枚
 雌ずいと雄ずいとの長さの比較は同長、雄ずいの数は中、
 盤状形以外のがく筒の形は長鐘形、花柄の長さは極短、太さは細、小花柄の毛の有無
●通常開花期は早で、育成地(神奈川県鎌倉市)における開花期は3月中旬
「ソメイヨシノ」 と比較して、樹幹の色が紫褐であること、
 葉の長さが長であること、密腺の位置が葉身基部であること、
 花序の形が散形状であること、蕾の色が紫ピンクであること、
 開き方が平開形であること、花色が淡紫ピンクであること、
 盤状形以外のがく筒の形が長鐘形であること、
 通常開花期が早であること等で、
「オオカンザクラ」 と比較して、花弁全体の形が長楕円形であること、
 雄ずいの数が中であること等で区別性が認められる。
(農林水産省HP品種登録データより抜粋)





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最終更新日  2026年04月21日 14時33分50秒


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