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2006.02.02
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カテゴリ: Sports
Livedoor株に手を出して泣く高校生がいるそうだ。


プロレスと言えばアントニオ猪木だった時代がある。
作家松村友視の先導する大衆を味方に得て。
肉体の説得力不足は風車の理論、迷走する言動は
スフィンクスの謎かけと古館ワールドで煙に巻いた。
5しかない相手の実力を7出させて10の力でしとめる、
こう表現した独自のファイトも何のことは無い、
政治力不足で大物を招聘できないために

どこにでもある予定調和だ。

彼とそのスタッフのかけた集団催眠が解けた者は
さっさと、メッキの剥がれた神話を見限り、
新たな刺激に飛びついている。
父の胡坐の中で見たTVの中のBI砲。
その日試合開始、数分間、僕は猪木の新鮮なファンだった。
試合が進むにつれて感じた違和感。
日頃の父の教育に叛くことばかりが目立つ人間性。
胡坐の中の幼児は、この人はとても自分勝手だと看破した。
それを受け止め、包み込む度量の背後の人物の大きさに感嘆した。

古館氏が今、どう思うのかはしらないが

常識人からは謎にみえるまでの猛烈な我欲。
自分さえ良ければ他はどうでも良い、の体現者が彼なのだ。
彼の作った団体に止めを刺したのは皮肉にもBIだった。

死せる孔明が生ける仲達を走らせたが如く、
皮肉にも彼の団体の最大のスターは彼の宿敵の元へ走る。

下り坂を辿り始める。
そうした団体存亡の危機に、猪木は持ち株全てを売却してしまう。
忠臣蔵もそうであるが上に立つべき資質のない人物を頂く
下々は悲しく哀れだ。
裏切られても尻尾を振る捨て犬の様でもある。

力道山というバブルに夢を見て、体をもてあまし、
食い詰めた者が集った世代があるとすれば、
その次の世代は馬場や猪木に憧れて参集した世代。
その中には不遇の幼少を送った者が少なくない。
出自や家庭に恵まれない者も多いのだ。
そうした彼らが父性を求めて男臭い闘いの世界に
身を投じて行ったのであろう。
父性に力を求めた者は猪木の下へ、
父性に正しさを求めた者は馬場の下へと。

巷でブームのハッスルのようなイベントを
面白がれるのはジャンルに対して無責任な層である。
太蔵議員を面白がるのも暴走族あがりの教育者を
持てはやすのも大差は無い。
異形なものが脚光を浴びて容易に目立つ影で
こつこつと本流を誠実さは守る。
猪木の傍若無人を許した大河は滔滔とたゆたい、
その遺志は箱舟を駆りジャンルの守護神となった。

大過なく、変わらぬ日常で燃え続ける小さな種火を、
情熱を維持する市井の努力こそが尊い。
ハッタリと我欲のイズムなんぞ否定する。





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Last updated  2006.02.02 14:48:01
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