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ビジネスホテルが立ち並ぶ一角にある「ホステルわさび 名古屋駅前」に泊まりました。
今回は、男女混合フロアのカプセルタイプ・ドミトリー部屋で、宿泊費は3,700円。
快適さを手放すことで見えてきたのは、週末の朝、それぞれの目的地へと出かけていく
人たちの姿でした。
宿泊者の多様さに触れたことが、この「旅修行」で得た一番の気づきでした。
名古屋に着いたら、まずはナナちゃんに会いに行くのが恒例です。
この日も、夏の装いのワンピーススーツを着たナナちゃんが、堂々と立っていました。
彼女に会わないと、名古屋に来た気がしません。
夕方、「ホステルわさび 名古屋駅前」へチェックイン。
深夜には玄関が施錠されますが、暗証番号を入力すれば出入り可能とのことでした。

泊まったのは、男女混合フロアのドミトリー。
2段ベッドの上段で、横幅はあるものの縦がやや短めです。
私は斜めに寝ることでちょうどよかったのですが、長身の外国人には少し窮屈かもしれません。
内部は意外と落ち着ける空間で、小さな机もありました。
パソコンで軽く仕事をしたり、横になってリラックスしたり。
夜になってから近くの店へ食事に出かけ、戻ってきてからシャワーを浴びました。
荷物はリュックひとつ。
シャワーやトイレに行くときもリュックをそのまま持ち歩けば安心です。
スーツケースの人は、各フロアにある荷物置き場を利用していました。
共有のシャワーとトイレは清潔で、使い心地も良好。
設備の整ったホステルという印象を受けました。
翌朝は早めに目が覚め、シャワーとトイレへ向かいました。
すでに準備を始めている人たちの姿があり、
そのとき初めて「本当に男女混合なんだ」と実感して少し驚きました。
若い女性、年配の方、外国人の方……静かにそれぞれの一日が始まっていました。
朝食は、近くのコンビニで買ったおにぎりと、ホステルで提供されている味噌汁。
フロント前のロビーでそれをいただきながら、チェックアウトを待つ旅人たちを
眺めていました。外国人旅行者、日本人、若い女の子、そして着物姿の年配女性まで。
この人たちは、いまからどこへ向かうのだろう?
そう想像するだけで、なんだか胸が熱くなりました。
快適さを手放した一夜でしたが、人の多様性に触れた、豊かで静かな時間でもありました。
「修行」という言葉が、ふさわしく思えた一夜でした。