映画は最後まで観る子のブログ

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2021.06.01
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無駄に長いけどそこもある意味タランティーノ節の密室劇!




こちらもNetflixで偶然観た映画。無駄に長いし時代背景からそれぞれの身なりは映えるものではないし、映画の半分以上が密室で代わり映えがない。しかも現代だったら顰蹙買いまくりの差別のオンパレード。でもこれがこの時代の本音なんだから、下手に隠したりオブラートに包むよりかは意欲が感じられて嫌いじゃない。


物語は賞金稼ぎの黒人と同じく賞金稼ぎの白人が雪の中で出会ったところからはじまる。吹雪を避けるために立ち寄った紳士服店にはすでに先客がおり、どうやらその中の誰かが二人が連れてきた賞金首の女を逃がそうと企んでるらしく、、といった内容。前情報なしでみたから、紳士服店にはちょっと立ち寄るくらいかなと思ってた。ここが舞台なのに笑


ウォーレンが撃たれて場面転換し、日付が遡って実はこんなことがありました、、の切り替え部分が良き。ウォーレンたちが来る前にこのお店でなにがあったのか、誰が犯人で目的はなんなののかがこれでもかと明確になります。分かりやすい。


各章で分けられたベイブモデル(と勝手に命名してる)を採用し、途中タランティーノのナレーションまで入る謎っぷり。スプラッター多めで女賞金首は常に血を出してるし、盛大に血反吐を吐いて死ぬシーンも顔面が吹っ飛ぶシーンもあり。(タランティーノだから仕方ないね)映画のタイトル通りで出てる8人全員が悪!ヘイトたまりまくってて笑えるくらいです。でも嫌いじゃない。


全員死んで物語が終わるあたりも潔くていいと思う。直接的な描写はないけど、手負いのウォーレンとマニックスはたぶん生き残れないんじゃないかな。互いを差別し合って反目してた黒人と白人が最後に残って協力し合う。でもその協力の内容が賞金首の処刑っていうバイオレンスマックスで誰もが羨望してたリンカーンの手紙とは程遠い感じがああ無常。まあ二人がそれでいいならいいのか笑



ただ唯一、この映画の良心というべき御者のOBが、死んだのがねー
ジョンルースに無茶ぶりされてもいうことを聞き、みんなのために紳士服店からトイレまで縄を張り、人種差別もしない。作中マニックスにして「 お前たちの10倍いい奴だった 」と言わしめたOBがある意味、映画の癒しだったよ。




俳優陣は安定のサミュエルL・ジャクソンが黒人の賞金稼ぎ。憎たらしいけど人の心理を理解してる賢い奴。差別する白人もそうでない人も、唯一共通しているのが奴隷解放宣言をしたリンカーンに一目置いているということ。ここを突いてくる心理が巧みです。対して白人の賞金稼ぎはカートラッセル。見た目に反して作中一番純粋だったんじゃないかな?殴られまくる賞金首はジェニファー・ジェイソン・リーというあまり知らない(個人的にはね)女優さん。事あるごとにジョンルースに鼻を折られてもめげずに憎まれ口を叩く体当たりっぷりがお見事。あとはライ・トゥ・ミーのティムロスも、ここに出てるんかい!ってなった。




人によっては差別や表現に嫌悪感を抱くかも知れないけど、これはあくまでフィクションですってことで





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最終更新日  2021.06.01 14:26:26


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