映画は最後まで観る子のブログ

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2021.07.10
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​史実を基にしたポール・ブリックヒルの同名小説を、スティーブ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンらオールスターキャストで映画化した戦争ドラマ。第2次大戦末期、ドイツにある絶対に脱走不可能といわれた捕虜収容所で、連合軍兵士250人の大量脱走計画が持ち上がる。連合軍兵士とナチス軍のせめぎ合いや集団脱走の顛末が壮大なスケールで描かれる。監督は「荒野の七人」の巨匠ジョン・スタージェス。共演にリチャード・アッテンボロー、ジェームズ・ガーナー。






​不朽の名作と言われる所以がこれでもかと詰まった間違いなく傑作!​






この映画、最初は先入観があって「この時代の映画って、、」って思ってたけど、間違いなく面白い。でも一度観ただけでは 登場人物多すぎて覚えられず 、再度チャレンジ。それでもやっぱり面白かった。




言わずと知れた映画史に残る名作のひとつ。例えこの映画を観たことのない人でも、劇中に流れる 大脱走マーチ は絶対に一度は聞いたことあるはず。むしろ、 この音楽って、この映画からきてたの? って目から鱗だった。この時代の映画って別に大どんでん返しがあるわけでも、劇的なシーンがあるわけでも裏切りがあるわけでもないけど、単調にならずずっと観ていられる。昔の映画は昔の映画で良き。現代にはない爽やかさ?みたいなのがある。



正直、1963年ってたぶん親もまだ生まれてないと思う笑
だから豪華俳優陣の共演なんだと思うけど、俳優に関しては分からない。 スティーブマックイーン チャールズブロンソンくらいかな 、聞いたことあるのは。おそらく当時としては名の知れたスター揃いだったんだろうなーとしか。




お話は実話を基にしている。第二次世界大戦最中、ナチスドイツの捕虜収容所から総勢250名で文字通り、 大脱出 を図ろうと画策する将校たちの姿を、多方面から描いた群像劇。それぞれの知恵や長所を生かしつつ、個性豊かな面々がユーモアとシリアスを織り交ぜながら決死の脱走を図る。



そもそもこの収容所には、なぜか脱走経験の前科がある人ばかりが集められている。腐って卵は同じカゴに、みたいな説明あったけど、 これってドイツかなり迂闊じゃね? と思う。エキスパートが揃っちゃったんだよ、これで。まあ仕方がない彼らが揃わないと大脱出しないんだから、 その矛盾は目を瞑りましょう笑



なんせ脱走経験者ばかりだから、色々な役割の人が揃ってる。穴堀屋、仕立て屋、調達屋、身分証明書を作るグループと多岐に渡る。脱走してフランスから脱出するまでが計画に入っているので、怪しまれないように フランス語の勉強 などもする念の入れよう。みんなで工夫して、掘ったトンネルから出てきた土を処分したり、わざと騒ぎを起こしてドイツ兵の目を逸らして道具を盗んだり、大きな音を歌を歌って誤魔化すだけのグループがいたり。


チームワークがとりあえず良すぎる!

そしてドイツ兵が甘すぎる!笑


だって普通にベッドの板を間引いたらなんか気づかないか?身分証を盗まれた兵とかも鈍感すぎるし、収容所内で密造酒を作ってることに気づかないとか、それを手に独立記念日にどんちゃん騒ぎしてても黙認だわ、 ちょっとあれな感じ。 まあ、そのどんちゃん騒ぎが元で掘っていた穴が一つ見つかって、仲間の一人アイブスが現状を悲観して自死してしまうけど、こんな事もあろうかとちゃんと別ルートの穴を予め掘ってたし、わりかし脱走までは順調にことが運びます。



この映画を観る前、なんとなく スティーブマックイーン扮するヒルツ が主体となって大脱走チームを編成しているのかと思いきや、ヒルツは 一匹狼の脱走王で他と群れない。 よく一人で脱走しては捕まって独房送りになっている。 まさに独房の常連。 だから集団脱走計画を発案した事実上のリーダーであるバートレットたちから計画に参加するよう促されても当然のように断る。(多分、アイブスのためだろうけど)これがなんか意外だった。結局、仲間のアイブスが亡くなったことで、計画に協力的になる流れ。



ただ、現実でもそうだったようにこの脱走計画、250名の脱走を目指していたけど、実際のところは50名ほどしか脱走に成功していない。掘ったトンネルが思った以上に短く、 森まで到達してなかったのが一番ダメだったと思う。 途中で歩哨に見つかってしまうのだ。しかも、戦時下を生き延びたのはその中でもたったの 4、5人? ほどだったという非常に過酷なもの。




これもまた、映画を観るまでは、 「どうせみんな脱獄に成功したんでしょ?ハッピーエンドなんでしょ?」 と思ってたけど、全然違った。前半のユーモラスな話の展開とは裏腹に、後半はかなりシビア。ヒルツがバイクを駆ってドイツの追手から逃げるシーンは一番有名だとけど、これも最後は結局捕まってしまう。初見の時はこのシーンに唖然とした。 逃げられなかったのかい!スティーブマックイーン!



他の脱走者たちも過酷な運命を辿る。脱走途中で命を落とす者はもちろん、最終的には大半が捕まり収容所に連れ返され、運悪くゲシュタポに捕らえられた人たちは秘密裏に処刑されてしまうのも、、なんかノン・フィクションを見せられてる感じがして暗く重苦しい。



でも大前提として、やっぱり 公共交通機関を使うのはまずいと思う。 すぐに検問所が設けられて身動き取れなくなってしまうし、そうなると逃げ場がなくなる。彼ら的には脱走計画が露見するのがもう少し後になると見越して、少しでも遠くに逃げるために列車やバスを乗り継ぐのはわかるけど、、それにしてもバートレットは残念すぎるし、マックもなんで 部下に注意しろと忠告していた簡単な罠に自分が引っかかるんだ、、 残念すぎる。コリンに関してはこうなることが薄々わかっていたと思うし、それでも外の空気を吸えただけ満足していたのだと思いたい。ヘンドリーは最後までコリンを守ろうとした!でもヘリで逃げるのは目立ちすぎるよ! もっとこそこそ逃げようよ!



無事フランス脱出を果たしたのは、いずれも派手な動きを取らず、公共交通機関を使用しなかった3人(劇中ではね)これが正しい逃げ方だと思うな、、運任せなところもあるけど、やっぱ検問所張られると、どれだけ偽装パスがあっても辛い。




ラストは華麗に収容所に舞い戻ってきたヒルツが、独房に入れられてなお懲りずにまた脱走するんだろうなって感じの終わり。 まじ不屈の精神すぎる。 ドイツ側ももうちょっとヒルツの処遇を考えた方が良くない?彼、絶対またやらかすよ笑





実際はこの脱走計画には反ナチ的な将兵が協力したり、収容所にいた捕虜の半数近くが力を貸していたりと、本当に大規模なものだったみたい。映画ではドイツ兵のそういったそぶりはなく、鈍感で間抜けなドイツ兵がヘンドリーに踊らされてる感じで描かれているけど、 ドイツ兵の協力なくして、この規模の脱走は不可能だろうなとは思う。 トンネルの画像がネットにあったから見てみたけど、うん、確かに森までは届いてないし、有刺鉄線のすぐそば。このちょっとした差が命取りになるのか、、としみじみ。





主演はご存知 スティーブ・マックイーン。 普通にかっこいいわ。バイク駆るのが上手だなーって思ったら普段から颯爽と乗り回していたらしい。絵になるわけだ。あと知ってるのはダニー役のチャールズ・ブロンソンだけどさ、、 出演してる映画はほとんどしらないんだよね。 本当に名前を知ってるだけ。でも強面だけど閉所恐怖症で心優しいダニーは素敵だった。閉所恐怖症なのにトンネル掘るって単純にすごくね?Wiki見て気づいた俳優的には、 バートレット役がジェラシック・パークのハモンド?社長さん であるリチャード・アッテンボローだったり、そんなバートレットを庇って死んだアシュリー・ピットが ネイビー犯罪捜査班のダッキー役 のデビット・マッカラムだったり。まじダッキーにはびっくりした。若かりし頃が美男子すぎてでびっくりした。ヘンドリー役はジェームズ・ガーナー。存じていません、すみません。でもヘンドリーの飄々としてるけど義理堅い男は良き。







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最終更新日  2021.07.10 17:12:08


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