Tout ce qui brille

May 15, 2005
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
フランスは一般にカトリックの国ですが、
様々な信仰を持った人(というよりも、そういう国や家庭の出身者)
で成り立っています。
私の職場にも、ドイツ人、フランス人、アルジェリア人、ロシア人、ポ-ランド人、
ユダヤ教徒(国籍はフランス)、、、

ポ-ランド人の同僚は、前教皇の逝去について、特別に感情が生じたようでした。

戦前ポーランドは、ヨーロッパでも最大規模のユダヤ人人口を抱える国であり、第二次世界大戦において、ドイツ軍の厳しい占領行政の後、ソビエト連邦の占領下に。
ベルリンの壁崩壊・ソ連の解体に到るまで、時代の波に翻弄された悲運の国なのです。
その祖国ポーランドの民主化運動に大きく影響したのが、

ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%AD2%E4%B8%96_%28%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E6%95%99%E7%9A%87%29

同僚がカトリック信者であるかどうかは聞きませんでしたが、
「彼は多くのことを成し遂げたし、ポーランド人の、
特に私たちの年代にとっては心のよりどころでもあった。 
残念に思う、、、」とのことでした。

ユダヤ人の同僚は「十分生きたから、いいんじゃない?」とドライでした、、、
が、次の教皇が決まった途端、
「年だからまたすぐ死ぬんじゃない? その度にいくら金かかると思ってんの?」
実は、アウシュビッツ開放記念60周年の祭典が行われる、
その直前にドイツ人教皇が選出された事が気に食わない。

ドイツ人の同僚は、近年におけるドイツ人のカトリック離れを指摘。


ロシア人の同僚は、前教皇がどこに埋葬されるかに興味が。
ヴァチカンに葬られるか、故国ポーランドに葬られるかを聞きわまり、
コーヒー1杯(ウォッカではない)をめぐる「賭け」に職場中を巻き込む、、、

アルジェリア人(イスラム教徒)の一言。
「あの笑顔が気に食わない」(爆)



私は、それらをヘラヘラと笑いながら聞いているだけ、、、
けれど、こうして思い返してみると、前教皇逝去から新教皇の選出まで、
各国の人々の宗教や政治に関する考え方が垣間見られる、
良い機会でした。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  May 16, 2005 02:26:33 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: