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開催日:2020.9.21(月) 14:00開演
場所 :ホクト文化ホール 大ホール(1,971名収容)
長野フィルハーモニー管弦楽団の特別演奏会に行って来ました。
プログラム
前半
1.クレスポ:低音金管楽器のためのブルックナーエチュード
2.ライヒ:木片のための音楽
3.レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
後半
4.シューベルト:交響曲第7番ロ短調「未完成」
アンコール
5.エルガー:エニグマ変奏曲 第9変奏ニムロッド
レポート
低音金管楽器のためのブルックナーエチュード
トロンボーンとチューバのアンサンブルですが、普段縁の下の力持ちで、とりわけオーケストラでは出番が少ないパートが主役を取るということで、とても新鮮なイメージを持ちました。作曲者のクレスポは幼少の頃からオルガンで音楽に親しんだそうで、この作品にもオルガンのサウンド感が多く取り込まれている感がありました。
木片のための音楽
クラベスによる四重奏ですが、こちらは音色の違うものを取り揃えてのアンサンブルとなりました。執拗に繰り返されるリズムとそれが変化していく様は、じつに圧巻なものがありました。また乾いた音色がなんとも心地よく感じれるひとときになりました。
リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
イタリアーナ、宮廷のアリア、シチリアーナ、パッサカリアの4曲から構成される組曲で、表題からも連想できるようにとても古風な感じで心の休まる楽曲です。こちらですが、昨年の長野クラリネットクワイアーの定期演奏会で取り上げられたこともあり、曲のイメージがまだ体に残っていてとても親近感を持って楽しむことができました。
交響曲第7番ロ短調「未完成」
長野フィルハーモニー管弦楽団では、毎年この時期にウィーンから奏者を招いて共演するということを20年以上続けてきたそうですが、今年はコロナ渦で来れず・・・。そんな中ウィーンより指揮者のゲオルク氏ら5人から今日の演奏会へのメッセージが寄せられたということで、披露がありました。そのメッセージの結びに音楽活動を絶やさない努力に経緯を称しますとのコメントが寄せられたとのことで、それに関連して奏者の感染対策の詳細説明もありました。それによると、通常オーケストラでは弦楽器奏者は2人で1つの譜面台を使うがそれを1人づつにし、さらに管楽器と弦楽器の距離を通常より広く取っているとのことでした。あとは楽曲説明としてシューベルトについて。未完成がどれだけ素晴らしい曲であるかということ。これから演奏を聴くにあたり、いくつかの知識を簡潔にまとめた内容がとても好感が持てました。演奏は、フル編成ということでオーケストラの大迫力を感じた次第ですが、そんな中クラリネットやオーボエ1本で全体の流れを転換させてしまうような繊細なサウンド感と本番ならではの独特の緊張感もコロナ渦で遠ざかっていた感覚だったなと思いました。
エニグマ変奏曲 第9変奏ニムロッド
指揮者の寺島克彦氏による曲紹介に続いて本日の公演に込めた意気込みと来場のお礼の後演奏に入りました。コロナに負けてたまるか!という言葉には大いに共感するところで、壮大なエニグマ変奏曲の1節を楽しませていただいた次第です。
まとめ
久しぶりの大編成の演奏会でしたが、今回の公演では今後コンサートを開くにはどういった感染対策を取れば良いのか? その先駆けとしてみなさんのお役に立てればというお話がありました。それによれば入場は人数を制限しながら区切って。座席は1個飛ばしで定員の50%。そしてアナウンスにて「いったんお座りになった席を変更するのはご遠慮下さい。」「ロビー、ホール内ではマスク着用の上、なるべく会話をお控え下さい。」を繰り返し呼びかけ、退出時はブロック(何列目から何列目までと真ん中から左右に分ける)ごとに2つの出口から退出し、さらに万が一感染者が出た場合に備えて座っていた席の番号と連絡先をチケットの半券に記入して提出。そして演奏者の見送りは無し。ということを実際に体験できたことから、新生活様式下でのコンサートのあり方はこんな感じということを学ぶよい機会にもなりました。
