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トライス:さて、今回は著作権法改正案の断念のお話について、かな。
レム:そもそも、著作権って何だ?
数希:まあ、そこからくるよね。著作権って言うのは、小説や評論といった文芸、学術といったものから、絵や歌詞などの美術や音楽に至るまで、作った人(著作権者)特有の思いや考えを表現した作品にかかってくる権利のことだよね。例えば、文芸なら出版する権利や映像化する権利、だね。その権利を他人が勝手に行うことで自分の権利が侵害されてしまったら、せっかく著作権者が頑張って作っても、正当な対価をもらえなくなって困ってしまうよね。だからこそ、これまで著作権者の権利を守るために何度も著作権法が改正されてきたんだ。
レム:そっか、作った人の権利を守るならいいと思うけど、じゃあなんで、今回断念することになったんだ?
数希:それは、もし今回著作権を改正してしまったら、やや問題が出ちゃうからなんだよね。
千里:そうですね、それではニュースのお話に戻ります。こちらは、 3 月 13 日のお話になります。漫画やアニメをインターネット上で無断掲載する、いわゆる「海賊版」への対策を強化する著作権法改正案につきまして、政府は今の国会で提出することを見送る方針を決めました。著作権を侵害する「海賊版」への対策として、今回の改正案では海賊版と知りながら違法にダウンロードした場合に民事責任や刑事責任に問われる対象を、これまでの音楽と映像からマンガやアニメ、写真や論文といった著作物に拡大することを想定していました。そして、違反した場合には、 2 年以下の懲役、 200 万円以下の罰金を科すこととしていました。
レム:・・・えっと、これまではインターネットについての違法ダウンロードについての対策ができていなかったんでしょ?拡大していいんじゃないの?
トライス:まあ、表向きは良いんだけど、インターネット上の活動を萎縮させるのではないかって言う懸念が残り続けたんだよね。例えば、新たに新曲で公開されたり、新たに小説が発表されたりしたとするね。次に、このフレーズがいいねってことで、一般の人が著作権者に無断で、インターネット上などで歌詞や文章の一部がアップされていたとする。改正案では、この時点でも違法なわけだ。さて、問題はそこから先。これを見た人が、いいねということで、本来の著作権者のことを知らずに私的に保存した場合も、違法になりかねないという懸念が拭えなくなったんだ。だって、著作権者に無断で、違法に取り込んでいることは確かだから。そして、反対や見直しを求める意見が、本来は規制を求めてきたはずのマンガの出版業界などからも出てしまったからなんだ。
数希:一応、補足するね。今回の改正案を推している文化庁は、刑事責任が成立する条件について、「正規版として無料ではなく有料で提供されている」著作物について、ダウンロードする人が違法であると認識していること、違法行為を継続または反復していること、などと示しているんだけどね。だから、対象のもののダウンロードが違法なものであると思っていなかったり、これは違法の者でないと勘違いしてダウンロードした場合は違法にはならないと明確にしていたんだけどね。でも、正直のところ、やっぱりあいまいだよね。
トライス:・・・ということで、いったん頭を冷やすというか、仕切り直しになったわけだね。もっとも、 4 月の統一地方選や 7 月の参議院選挙を気にしたって言われてもいるけど、いずれにしても丁寧に話し合ってほしいよね。
【さてさて、今度はどんな内容に変わって出てくるのやら~?】
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