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トライス:さてと、今回は【前編】からの続きになるよね。
翔:なお、【前編】につきましては、
『コソボとセルビア、経済関係正常化で合意、のお話。【前編】』
https://plaza.rakuten.co.jp/trysuade/diary/202009050000/
に載っておりますので、よろしければこちらもご覧くださいませ。
レム:ちなみに、前回は、コソボ共和国とセルビア共和国の間で経済関係の正常化で合意したけど、裏で糸を引いている黒幕がいるって予告をして、話が終わったんだよね。
トライス:・・・そこまで言っていたっけ?間違いではないけど。
千里:そうですね。 9 月 4 日の話題となります。仲介役を務めていたアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領は 4 日、旧ユーゴスラビアの構成国であるセルビア共和国のアレクサンダル・ブチッチ大統領とセルビア共和国から独立を宣言したコソボ共和国のアブドラ・ホティ首相がホワイトハウスで会談し、経済関係を正常化する協定に合意したことを発表しました。
トライス:ある意味、人種差別などでいろいろと問題発言の出ているアメリカの大統領だけど、実業家らしく、交渉術は巧みなんだろうね。やるときはやるっていう感じだよね。実際、 2020 年 8 月には、イスラエルとアラブ首長国連邦との国交正常化で合意に至るときも、仲介役を務めていたわけだし。
レム:そういえば、そうだったよね・・・。
翔:なお、イスラエルとアラブ首長国連邦との国交正常化につきましては、
『イスラエルとアラブ首長国連邦が国交正常化で合意、のお話。』
https://plaza.rakuten.co.jp/trysuade/diary/202008140000/
に載っておりますので、よろしければこちらもご覧くださいませ。
レム:それにしても、何でコソボ共和国とセルビア共和国でいがみ合っていたんだ?
数希:そうだね・・・。レムは、コソボ紛争って知っているかな?
レム:いや、まったく。
アトラ:レム様・・・。
数希:そっか・・・。かいつまんで説明すると、セルビア人が多数を占める旧ユーゴスラビア連邦の 1 つだったセルビア共和国から、当時セルビア共和国に属していて約 200 万人の人口の 90 %ほどをアルバニア人が占めていたコソボ自治州が独立を要求して、武力衝突に発展したんだよね。きっかけは、 1989 年 3 月にセルビア共和国がコソボ自治州の自治権を縮小して、代わりに権限を共和国に集中したこと。これに対して自治権を奪われたアルバニア人は、自治権の復活を要求して、その後、コソボ自治州は独立を要求していくことになったんだけどね。ちなみに、 1999 年 3 月からは、北大西洋条約機構( NATO )軍が当時のユーゴスラビア連邦共和国(セルビア共和国とモンテネグロ共和国で構成)を空爆したこともあって、連邦側の治安部隊は撤退したんだ。その後は 1999 年 6 月に和平が成立して、コソボ自治州は国際管理下に入ったものの、コソボ自治州の地位をめぐる協議で、欧米側(コソボ共和国側)とロシア側(セルビア共和国側)で平行線が続いて、結局は破綻したんだ。そして、結局のところ 2008 年 2 月にコソボ共和国として一方的に独立宣言して、今に至るんだよね。
翔:なお、セルビア共和国は主な宗教がセルビア正教、カトリックで、セルビア人が 83 %を占めています。外務省のデータで、 2011 年のセルビア共和国での国勢調査からですね。一方のコソボ共和国は、外務省のデータによると、主な宗教はイスラム教、セルビア正教で、アルバニア人が 92 %を占めています。
レム:そうなのか・・・。確かに、民族問題を抱えていると、厳しいよね。今も国連に加盟できていないのは、セルビア共和国の反対が原因なのか?
トライス:もちろん、それもあるだろうね。セルビア共和国の領土の一部「コソボ・メトヒヤ自治州」とみなしているだろうから。このほかに、安全保障理事会の常任理事国であるロシア連邦と中華人民共和国がコソボ共和国を承認していないんだよね。いずれの国にも、国内に民族運動があるだけに、独立に対して神経をとがらせているのだろうけどね。だから、拒否権を使ってでも国連加盟を妨げようとするのだろうね。
レム:なるほどね~!・・・でも、これまでの話なら、特に裏はなさそうだけど?
数希:そうだよね。でも、同じ 4 日に、トランプ大統領は他にも発表をしているんだ。
千里:そうですね。 9 月 4 日の話題となります。トランプ大統領は、コソボ共和国とイスラエルが外交関係の樹立で合意したことを発表しました。また、セルビア共和国が在イスラエル大使館を 2021 年 7 月までにエルサレムへ移転する方針であることを発表しました。
レム:・・・見返りか?
トライス:そうだろうね。実業家出身の大統領なだけに、タダでは返してくれなかったのだろうね。これで、 2020 年 11 月の大統領選に向けて、国内のユダヤ系の有権者などにアピールしているんだろうね。
レム:なんでそうなるんだ?特に、大使館の移転で。
トライス:ちなみに、レムは、イスラエルの「首都」はどこだって思っている?
レム:エルサレムじゃないのか?
トライス:それは、パレスチナ問題のせいだよね。国際社会としては、イスラエルとパレスチナの 2 つの国家が共存することを支持していて、お互いが対話をすることで、公正に解決してほしいって思っているんだ。でも、イスラエルは中東戦争でエルサレムを占領して首都だと言っているだけに、その政策に反対する意味でも、イスラエルで第 2 の人口を誇る都市で、事実上の首都であるテルアビブにほとんどの国が大使館を置いてきたんだ。でも、風向きが変わったのが、前回のアメリカ大統領選でアメリカ大使館のエルサレム移転を公約したトランプ大統領。その後、 2017 年 12 月にはエルサレムをイスラエルの首都と認定することも表明したんだよね。
レム:なるほど・・・。
トライス:それは、目先の自分の利益のために動くことはわかるけど、波風を立てなくてもいいのにね・・・。
【・・・やや、耳の痛い話なのかもしれないですね。】
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