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レム:『常識とは、 18 歳までに身につけた偏見のコレクションのことである。( Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen. )』・・・っていうくらいだし、自分の常識は必ずしも世間の常識ではないってことだよね。
トライス:・・・レム、いったいどうしたんだ?!確かに、そんなことを【前編】ではちょっと言っていたわけだけど。
翔:なお、【前編】につきましては、
『スタジオジブリが過去の映画作品画像を「常識の範囲」で無償公開開始、のお話。【前編】』
https://plaza.rakuten.co.jp/trysuade/diary/202009200000/
に載っておりますので、よろしければこちらもご覧くださいませ。
レム:オレだってちょっと力を出し(て勉強し)たら、こんなもんだよ。
【・・・勉強の、秋?】
数希:・・・ドヤ顔でノーベル物理学賞受賞者のアルベルト・アインシュタインの名言を引用しなくても。
・・・プッツリ。
数希:・・・あ、(レムがライン通話を)切った。まあ、アトラから聞いた受け売り情報だったのだろうけど。
アトラ:レム様・・・。
【・・・ライン通話、復旧。】
トライス:さて、それじゃ、続きから。著作権って何ぞやって話からだよね。
千里:そうですね。著作権とは、今回の映画作品を含め、小説や評論といった文芸、学術といったものから漫画まで、さらには絵画や歌詞などの美術や音楽に至るまで、「作った人(作者)特有の思いや考えを表現したもの」(著作物)について、作者に与えられる法律上の権利のことを言います。
数希:ちなみに、日本の場合では、大きく分けて、「著作者人格権」と「著作権(財産権)」の 2 つが、「著作権法」という法律上ではあるんだよね。このうち、「著作者人格権」とは、言うならその作品に対する作者の名誉、といったものかな。その作者がいたからこそ、作品が出来上がったという感じ。例えば、小説がアニメ化されたとき、「原作・○○△△」という表記がされているのは、こういうことなんだ。作者がアニメ化についてゴーサインを出しても、「著作者人格権」はそのまま作者の手に残るから、このような表記がされているわけだね。ちなみに、そのときにはどんな作者の名前にするか、どんなタイトルにするかは、作者に権利があるから、他人が勝手に変更できないんだよね。
レム:・・・そっか。じゃあ、オレがベストセラー作品を書いて、それが映画化されたら、「原作 レム・セムキャルド」ってクレジットが出てくるんだな?
【おいおい、おい。ちなみに、レムの本名が出てきたのは久しぶりです。】
数希:・・・まあ、もし(万が一)そういうことになったら、だけどね。ちなみに、レムの場合、英語で書いてきたら、それを翻訳することになるから、その権利も出てくるだろうけどね・・・。そちらのほうは、次の話かな。
レム:じゃあ、もう 1 つのほうはどうなんだ?
数希:そうだね。もう 1 つの「著作権(財産権)」は作者に対して与えられる財産的な権利で、作者は誰に遠慮することもなく著作物(作者の作り出した作品)を独占的・排他的に利用する権利を持っているんだ。例えば、「西の地域まで高価な書物を宅配した」って作品をレムが小説にして書いたとする。その作品をレムがそのまま出版したからといって出版業者から怒られないし(作品を読んだ読者が内容を見て怒り出すかどうかは別の話)、それを原作としてマンガにするなど、アニメ化したからといってテレビ会社から怒られないし(アニメ化に耐えられる話であるかどうかは別の話)、特定の人や団体に翻訳してもらったりミュージカルとしての利用許可を出したりしても怒られないし(そこまで重厚で感動的な作品になっているかは別の話)、そこは作者だからこそできる、本人の自由なんだよね。だからこそ、作者が作品の映像化について渋っている場合、映像化にならないということも起こりえるんだよね。
レム:・・・ん?なんか聞いたことのある話だな?そして、若干ディスられているような気がするけど・・・。
【・・・だって、レムが言い出しっぺの話でしょ~!】
レム:・・・それで、著作権って何のためにあるの?
トライス:え、いまさら?
数希:それは、その権利を他人が勝手に行うことで作者の権利が侵害されてしまうことを考えたら話が早いと思うけどね。せっかく作者が頑張って作品を作り出しても、他人が勝手に出版、アニメ化などをしたら、本来作者が会社と契約してもらえたであろう正当な使用料(お金)がもらえなくなってしまって、困ってしまうよね。だからこそ、作者に法律上の権利(著作物の利用を許可して、その分使用料を受け取ることができる権利)を与えることで、作者がお金を得られる機会を確保しようとしているんだ。
トライス:ちなみに、以前にも著作権についての話があったんだけどね。結構難しいからわかりにくいよね。
翔:なお、以前に登場しました著作権のお話につきましては、
『著作権法改正案の 2019 年通常国会での断念のお話。』
https://plaza.rakuten.co.jp/trysuade/diary/201903170000/
に載っておりますので、よろしければこちらもご覧くださいませ。
レム:それで、今回は何が問題になるんだ?
トライス:それは、「常識の範囲でご自由にお使いください。」の解釈だろうね。「著作者人格権」の面でいえば、今回提供された 400 枚の画像について、もしも使用するなら、最低限、『千と千尋の神隠し』などのクレジットは入れないといけないだろうね。そして、例えば『千と千尋の神隠し』で言えば、千尋(千)とブタが一緒に載っている画像にそれぞれマスクをかけちゃう、などのコラージュ(一部図柄の改変)をしてはいけないということだろうからね。
数希:ほかにも、営利での画像の使用(商業利用)なども問題になってくるかもしれないだろうね。基本はダメなのだろうけどね。
レム:でも、何でこんなことをスタジオジブリでは行い始めたんだ?
数希:一説には、スタジオジブリの鈴木敏夫プロヂューサーが、現在の厳しい著作権に対して危機感を示したという話があるよね。一部の画像は使用を可とすることで、一定の線引きをして使いやすい環境を作ることで、創作の幅が広がっていくことに期待を示したのかもしれないよね。その一方で、現実に即した著作権法の改正への期待も、暗に示したのではないかと思うけどね。いずれにしても、今回の発表後、 400 枚の画像がどのように使われるかによっては、いろいろな展開につながるかもしれないよね。
【・・・著作権を含め、今後何かしらの新展開がみられるのかもしれないですね。ちなみに話は変わりますが、こちらで載せている画像(写真)は、 2020 年 9 月 20 日現在、全てダイス、トライスたちがのんびり撮ってきた写真です。】
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