島田隆の天職相談室

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しまりゅう52

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2008.10.05
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前回、1929年の再来と言っても過言ではないと書きましたが、まさしくその展開となってきました。アメリカの下院が金融救済の法案を否決。多くの議員は近くある選挙を意識して、国民の税金を何故ぼろもうけしてきた連中に投入せねばならないのかという、庶民感覚としてよく分かる理屈を根拠としていた。ただ、中には「自由競争こそアメリカ的であり、それを否定するような政策は同意できない」みたいなイデオロギーに凝り固まる理屈を言う議員もいた。いやはや、ブッシュ政権が出来るときのキリスト教原理主義的な臭いが紛々とする。

化石のような議論。その議論に引っ張られるとまさしくフーバー大統領の再来となる。本当にヒヤッとしたし、これからも安心できない。だからこそ先週末に金融救済法が下院を通過したとはいえ安心できない。現にNYの株は金曜日も下げて、底が見えない。

アッと言う間に、アメリカの銀行界も2-3行に絞り込まれ、まるで日本で大手が3行に統合されたのと同じ展開となった。本質的には大きくなってもリスク選好に間違いがあれば損失が大きくなるだけ。今回のデリバティブ(サブプライムの一連の金融商品をふくむ)みたいにリスクの多い商品はやっぱり禁じ手だった。自分の帳簿に載らないローンだから甘い査定をする。ケツを拭くのは他の人、と思えばこその気楽さ。

四の五の言うけど、今回のバブルの本質はこの無責任融資の行き過ぎと破綻に尽きる。これって大昔から人間がやってきたことの繰り返し。ただ数学やコンピューターなどの近代兵器を駆使して上等に見せているだけ。本当に人間って進歩しない。それは欲があるからだ。

その意味では、今回の米下院での否決の理由としてのほかの人間の欲の後始末を何で俺たちの税金でやるのかという感覚はよーーーく分かる。人間の業ですな、これは。

恐慌に直面する経済情勢に対して、日本の政界は余りに鈍感。国会ではしょうもない議論に終始している。何とかならんのか。今こそ世界でのリーダーシップを発揮する絶好の機会なのに。

とか何とか言いながら、このブログの更新、週に一回というペースが定着気味。これも仕事が忙しいからですが、世の中恐慌なのに仕事は今までとは変わらずに続く。一種、これでエエのかと思いつつ、こんなものなのかもしれない。世紀の大事件に直面しているのに、一寸妙な気分です。金融業に実を置いていないから距離を置いて見ていられるのですね。自分の株などのバクチはボロボロですけど、これは諦めるしかあらしまへん。





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Last updated  2008.10.05 07:58:44
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