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そう、M先生は見抜いていたんです。
僕が、天狗になりそうなこと。
みんながいないところに呼ばれ、先生は複雑そうな顔で言った。
「 つばさ! よく頑張ったな。 優勝おめでとう!
そう言いたいけど、先生は言えない。
決勝戦、何だあれは? あれがお前の剣道なのか?
今までのお前の試合の中で、1番腹が立つ!
あんなのお前の剣道じゃない! お前もわかっとるだろ?
本当の優勝はこんなものじゃない。
自分の剣道ができなかったくせに、
たまたま優勝して、有頂天になってるんじゃない!
個人戦じゃなく、団体戦で優勝してみろ!
お前だけじゃなく、仲間と一緒に優勝してみろ!
そうしたら、俺が言ったことがわかるはずだ!
団体、団体戦で優勝してみろ!」
涙が滝のように流れ、拭っても拭っても、止まりませんでした。
何も言い返せなかった。 その通りだった。
決勝戦が1番自分で納得がいかなかった。
悔しくて、悔しくて、たまらかった。
それからです。
僕が本気で剣道に打ち込むようになったのは。
続きはまた今度・・・。