毎年120点以上成績アップする中学生を輩出!         津島市・愛西市 つばさ塾

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がっきー塾長

がっきー塾長

2007.08.03
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カテゴリ: 中学生

そして臨んだ三者面談。

「 お母さん、ご家庭の方では、どうですか?

 Aさんの勉強に対する取り組みは? 」

「 全然です。 漫画ばかり読んでます。

 勉強するように言うんですが、言うこと聞かないんでぇ。

 喧嘩になるので、今はうるさく言わないのですが、

 心配で、心配で。」

お母さんの顔は疲れきっていました。

そう、お母さんは、我が子を産んだその日から、

誰よりも長く、我が子を見ているのです。

心配し過ぎるのが当たり前です。

お母さんのその心配を、なぜ分からないんだろう?

心配は愛情なのに!

ん? お母さんの心配=愛情?

これだ! 

お母さんの子に注ぐ愛情が、心配になってること。

それが、Aさんに届いてないんだ!

「 お母さん、今、仮に、Aさんの成績が、

 プラス50点だと安心しますか?」

「 いいえ、心配です。」

「 それは、たとえ、結果が出ても、それを裏付ける努力を

 お母さんの目で確認できないからですよね。

 お母さん、協力してください。

 彼女がご家庭で、受験勉強し、問題演習をするときは、

 お母さんが採点してみてはどうでしょうか?

 Aさんはお母さんのこと大好きですよ。

 『お母さんが勉強しろってうるさい!』

 なんて聞いたことがありません。

 Aさんはやるべき家庭学習をする。

 その成果をお母さんが採点して直接見る。

 そうすれば、努力する娘の姿も、

 その成果も見ることができます。 どうでしょうか?」

「 実は先生、この子の姉の受験のときは、そうしていたんです。

 それで、うまくいったんです。

 ただ、この子はお姉ちゃんとは性格が違うんでぇ。

 本当は、先生がおっしゃるようにしたいんですよ。」

すると突然Aさんが話し始めた。

「 知ってる。 お姉ちゃんのときは、

 お母さん楽しそうに手伝ってたのにぃ。  私にはちっとも・・・。」

お母さん、それを聞いた瞬間、止まりました。

「 え? そんなこと思ってたの? 

 お母さん、あんたが頑張るんなら、いつでも手伝うよ。

 ずっと、そうしたかったんだよぉ~。」

お母さん、涙を浮かべてました。

「 お母さん、Aさん。 これで全て解決ですね。

 さぁ、頑張りましょうかぁ、 お母さんとAさんの2人3脚。

 もちろん、塾では僕がガンガンしごきますけどねぇ。」

「 今後、娘の成績が悪いと、

 採点している私が悪いって先生にばれちゃいますね。

 先生、私も頑張ります。 これからもよろしくお願いします。」

疲れ果てたお母さんの顔に、元気が戻りました。

もちろん、Aさんの顔は言うまでもないでしょう。

お母さんは、娘への愛情をどう行動に移せばいいか迷っていた。

娘は、少なくとも、お姉ちゃんのときと、

同じぐらいのお母さんの愛情が欲しかった。

すれ違いだったんです。

僕たちがいろいろ悩んで試した行動は、

彼女を動かすことができなかった。

でも、お母さんの愛情は彼女を動かした。

お母さんの愛情には、かなわない!

かなわないけど、とっても、とっても、うれしいね。

負けず嫌いな僕だけど、ほんとに、心がホクホクする。

彼女はその後、3時間の家庭学習をするようになった。






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Last updated  2007.09.14 10:33:06
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■コメント

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うん^^  
WiLL’S TT  さん
ただただうなずくばかりです。
お母さんのハッとした顔が思い浮かぶようでした。

色々作戦を練って臨んだ面談だったと思いますが、
その作戦とは少し違った手立てをその場で思いつき、2人の気持ちの架け橋になったこと、天晴れだと思います。
今後の色んなことの参考にさせていただきます。
お疲れ様でした☆ (2007.08.04 02:00:56)

WiLL’S TTさんへ  
さくら太鼓  さん
僕の塾では、年に3回面談を行います。
面談が実りあるものになるかどうか。
その後の生徒に非常に大きな影響を与えますよね。
どんなに計画を練っても、なかなか思うようにいかない。
当たり前ですよね、生きてる人間同士が話し合うのだから、
「面談」も生き物です。
理屈では、解決できないことの方が多いかも。
だから、実りあるものになったとき、
あんなにうれしいんですよね^^
いつも、「面談」には、悪戦苦闘し、
授業の100倍疲れますね(笑)
参考だなんて、まだまだ修行中で~す!
温かいコメント、ありがとうございます。
(2007.08.04 09:42:24)

さすがという感じです!  
oryoryo さん
機転を利かせたさくら太鼓さんの対応。すごいと思いますよ。計画通りには進められない会話、対話だからこそ、その機転やひらめきが大切になるんですよね。

>僕たちがいろいろ悩んで試した行動は、

 彼女を動かすことができなかった。

確かに彼女を直接動かしたのはAさんのお母様かもしれませんが、さくら太鼓さんが負けたわけではないと思いますよ。サッカーでも直接ボールを蹴るのは選手ですが、その選手を動かすのは監督だったりしますしね。この締めかたは少し強引ですか…(^^;)?
(2007.08.05 01:28:33)

oryoryoさんへ  
さくら太鼓  さん
僕を立てていただいて、ありがとうございます。

教育の場では、僕たち教育者ではなく、

子どもと親御さんが主役だということを、

心地よく実感できた面談でした。

まだまだ頑張りますぞ~^^

コメント、ありがとうございます。 (2007.08.05 17:16:29)

Re:彼女を救ったのは!? ~後編~(08/03)  
demimaki  さん
本当に・・心配してしまうんですよね~
心配は「自立」と「向上」の芽を摘んでしまうって分かっててもついつい。

ふ~っ (2007.08.06 00:15:35)

demimakiさんへ  
さくら太鼓  さん
>本当に・・心配してしまうんですよね~
>心配は「自立」と「向上」の芽を摘んでしまうって分かっててもついつい。

>ふ~っ

家の嫁もそうですよ~^^
やはり母親は毎日、近くで子どもに接しているから、
そうなってしまうんじゃないでしょうか。
僕も、奥さんの立場に自分を置くと、
そうなると思います。
うまくいかないときは、少し遠目から、冷静に見れる、
第三者が間に入るのが1番だと思います。
(2007.08.06 11:30:38)

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