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そして臨んだ三者面談。
「 お母さん、ご家庭の方では、どうですか?
Aさんの勉強に対する取り組みは? 」
「 全然です。 漫画ばかり読んでます。
勉強するように言うんですが、言うこと聞かないんでぇ。
喧嘩になるので、今はうるさく言わないのですが、
心配で、心配で。」
お母さんの顔は疲れきっていました。
そう、お母さんは、我が子を産んだその日から、
誰よりも長く、我が子を見ているのです。
心配し過ぎるのが当たり前です。
お母さんのその心配を、なぜ分からないんだろう?
心配は愛情なのに!
ん? お母さんの心配=愛情?
これだ!
お母さんの子に注ぐ愛情が、心配になってること。
それが、Aさんに届いてないんだ!
「 お母さん、今、仮に、Aさんの成績が、
プラス50点だと安心しますか?」
「 いいえ、心配です。」
「 それは、たとえ、結果が出ても、それを裏付ける努力を
お母さんの目で確認できないからですよね。
お母さん、協力してください。
彼女がご家庭で、受験勉強し、問題演習をするときは、
お母さんが採点してみてはどうでしょうか?
Aさんはお母さんのこと大好きですよ。
『お母さんが勉強しろってうるさい!』
なんて聞いたことがありません。
Aさんはやるべき家庭学習をする。
その成果をお母さんが採点して直接見る。
そうすれば、努力する娘の姿も、
その成果も見ることができます。 どうでしょうか?」
「 実は先生、この子の姉の受験のときは、そうしていたんです。
それで、うまくいったんです。
ただ、この子はお姉ちゃんとは性格が違うんでぇ。
本当は、先生がおっしゃるようにしたいんですよ。」
すると突然Aさんが話し始めた。
「 知ってる。 お姉ちゃんのときは、
お母さん楽しそうに手伝ってたのにぃ。 私にはちっとも・・・。」
お母さん、それを聞いた瞬間、止まりました。
「 え? そんなこと思ってたの?
お母さん、あんたが頑張るんなら、いつでも手伝うよ。
ずっと、そうしたかったんだよぉ~。」
お母さん、涙を浮かべてました。
「 お母さん、Aさん。 これで全て解決ですね。
さぁ、頑張りましょうかぁ、 お母さんとAさんの2人3脚。
もちろん、塾では僕がガンガンしごきますけどねぇ。」
「 今後、娘の成績が悪いと、
採点している私が悪いって先生にばれちゃいますね。
先生、私も頑張ります。 これからもよろしくお願いします。」
疲れ果てたお母さんの顔に、元気が戻りました。
もちろん、Aさんの顔は言うまでもないでしょう。
お母さんは、娘への愛情をどう行動に移せばいいか迷っていた。
娘は、少なくとも、お姉ちゃんのときと、
同じぐらいのお母さんの愛情が欲しかった。
すれ違いだったんです。
僕たちがいろいろ悩んで試した行動は、
彼女を動かすことができなかった。
でも、お母さんの愛情は彼女を動かした。
お母さんの愛情には、かなわない!
かなわないけど、とっても、とっても、うれしいね。
負けず嫌いな僕だけど、ほんとに、心がホクホクする。
彼女はその後、3時間の家庭学習をするようになった。
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