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今から8年前、僕は25歳で、
右も左もまだ分からない、新米塾講師でした。
今と比べると、授業はかなり違っていました。
英語の授業中、英単語や英文を僕が読み上げたときの生徒の反応、
今でもはっきりと覚えています。
僕の時間は流れているのに、生徒の時間は止まっていました。
え?
先生、何を言っているのか、全然わかんな~い。
だって先生の発音、英語チック過ぎるも~ん!
元気で明るい中3の女の子、Sちゃんです。
英語チック???
だって、英語を勉強しているんじゃないかぁ~!
This is Mika.
This is Takashi.
They are my friends.
はい、初めの2文のbe動詞は[is]なのに、
どうして最後の文は、[are] なんでしょう?
また、生徒が固まっています。 時間が止まっています。
じゃぁねぇ、ヒントは主語だよ、主語を考えてみてぇ。
っていうか、先生。 be動詞? 主語?
何それ? 全然分かんない。
英語なんて、全部覚えちゃえばいいんじゃないのぉ?
私、前回のテスト、それで85点とってるしぃ~。
唖然としました。 当時、僕は高校受験前の正念場、
冬期講習、2週間前に、その会社に入社しました。
もう、入試まで3ヶ月という状態で、
「覚えればいい」と思っている生徒の考え方を、
変えようとは思いませんでした。
しかも、そのときは、 85点とってるから、まぁ、いいよな。
そう、軽く考えていました。
そして3ヵ月後、その校舎の受験生の殆どが、志望校に合格しました。
とても嬉しそうな生徒の顔を見て、
そうだよな。まず、テストでの得点がなければ、この笑顔はないよな。
とにかくテストの点を上げることが、僕の仕事なんだ。
僕は、そう思いました。
それから僕は、学校の定期テストの問題を分析し、
その問題がどこから出題されているのか、
探し当てることに必死になりました。
学校のワークからか? 教科書からか?
入試問題からか? 指導書からか?
分からないときは、自分で似たような問題を作りました。
つまり、僕が必死になってしようとしていたことは、
定期テストの予想問題を作ることでした。
テスト対策を経験するごとに、
その予想」的中率は上がっていきました。
100%当たったこともあります。
もちろん、その結果は凄まじいものでした。
入塾する前は30点だった生徒が、たった1ヶ月半で、
90点以上とってしまうほどでした。
その結果に、当時の僕は、大満足していました。
その校舎の生徒数も、100人から190人に増えました。
しかし、僕は大きな間違いを犯していたのです。
それを思い知らされる出来事が、
その半年後にやってこようとは、
当時の僕は、思いもしませんでした。
つづく・・・。
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