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お父さん、見てぇ~、ねぇ、見ぃ~てぇ~!!
最近、娘はいろんなことが自分でできるようになった。
服を脱ぐ。
パジャマを着る。(ボタンをかける)
嫌がっていたから、ジュースやアイスクリームに
混ぜて飲ませていた粉薬も、水だけで飲めるようになった。
そして最近よく言うようになったこの言葉。
そりゃぁ、自分ができるようになったんだから、
いろんな自分を見て欲しいよなぁ。
そんな娘を見ていると、塾での生徒のことが頭に浮かんだ。
先生、見てぇ~!
学年が低いほど、よく聞く言葉だ。
学年が上がるにつれて、それは段々と少なくなり、
中3にもなると殆ど聞かないような気がする。
ただ、それは口に出さないだけであり、
大人になっても、人に見て欲しい、人に認めて欲しい
という気持ちは、必ず存在し、必ず必要だ。
人に認めて欲しいということは、
たとえそのとき、認めて欲しい人に認めてもらえていなくても、
自分自身は、「他人に認めて欲しい」と思えるほど
自分という存在を認めているということ。
もし、「人に認めて欲しい」という感情が無ければ、
自分が自分のことを認めることができないということになる。
これほど悲しく、寂しく、辛いことは無いんじゃないだろうか?
口に出そうが、出すまいが、
「先生、見てぇ~!」という生徒のの心の声を
塾講師としてだけでなく、人間として
僕は聞き逃してはいけない。
考えて問題が解けたとき、
先生、これ分かるようになったよぉ~!
と言うときもあれば、
頑張って考えても分からない問題にぶちあたるとき、
何で分からないんだ?
どうして自分は分からないんだ~?
と、もがき、苦しんでいるときもある。
それは、自分が自分のことを認められるかどうか
1つの山を登っているとき。
塾講師なりたての頃は、僕の仕事は手を差し伸べ、
手を引っ張り、一緒に登ってあげることだと思ってた。
でも、その山は自分の力で登らなきゃ、
自分のことを認めることはできない。
人に、「見て、見てぇ~!」って言えない。
僕がすべきことは、その山はどれくらいの高さなのか、
どんな山道なのか、どんな天候が予想されるのか、
その対策を共に考え、練り、
そして山頂から見える景色はどんなにすばらしいか、
僕が目にした景色を思う存分語り、
生徒が自分の力で登りきれるように、
アドバイス、応援、励まし、見守ることだと思う。
そのためには、そのときそのときの生徒の登山力、
欠けている情報や道具を把握し、
生徒に認識させなければならない。
材料となる知識をそろえながら、思考していく。
僕が思考力の養成に力を注いでいるのは、
いつも生徒が心の中で、
「先生、見て、見てぇ~!」
って、自分のことを認め、自分に自信をもつことのできる、
そんな人生を歩んで欲しいからなのかもしれない。
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