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勉強しなさーーーーい!
この言葉、僕は一度も両親に言われたことがありません。
しかし、僕は勉強しました。
僕は高校を卒業するまで、塾に通ったことはありませんでした。
大学浪人の1年間だけ、某大手塾に通いました。
地元はめちゃくちゃ田舎で、塾はあることにはあったのですが、
近所のおばちゃんが農業の傍ら
子どもに勉強を教えるといった程度の 小さな塾でした。
その当時、その塾のイメージは、
勉強ができない子どもが通う場所、
そんなイメージだったので、
同級生の殆どは塾には通っていませんでした。
だから、中学校の定期テストの勉強は、
自宅でするしかなかったのです。
中学校の定期テスト前の日曜日に、
13時間 勉強したこともありました。
勉強しなさい! と1度も言われたことのない僕が、
なぜ、1日13時間も勉強したのか?
その当時の僕の主観から言うと、
がっきーは剣道は強いけど、勉強はダメだね!
と、 人に絶対に言われたくなかった!
プライド だけで勉強してました。
初めは剣道に対するものであったのに、
テストを重ねる度に、勉強そのものに対しても、
いつしかプライドを持つようになっていました。
今思うと、そのプライドが無ければ、
勉強していなかったかもしれません。
では、なぜそういうプライドを持つことができたのか?
その前に、そのプライドは自力で作り上げたものだったのか?
大人として、塾講師として、客観的に考えてみると、
そのプライドは、
大人とのコミュニケーション の中で
与えられた ものでした。
小学2年生のときから始めた剣道。
週2回、必死に稽古をつけてくれる剣道教室の先生方。
そして、練習の見学のときも、試合のときも、
すばらしい団結力を見せてくれた保護者団の皆さん。
当たり前であるが、みんな大人。
先生は、怒ったり、誉めてくれたり、励ましてくれたり、
期待をかけてくれたり、剣道のことだけでなく、
勉強のこと、高校、大学の話まで僕たちにしてくれました。
保護者団の皆さんは、
自分の子どもであるかどうかは全く気にせず、
練習の差し入れ、試合会場への送迎、
昼食、試合の応援や雑務、試合後の宴会、
必死にこなしてくれました。
僕たちはそんな大人たちの期待に何とか応えようと、
毎週の練習、居残り特訓、試合と、剣道に打ち込みました。
個人戦で、誰かが、まさかの敗戦をくらっても、
その仇をとるために、他の誰かが優勝した。
団体戦で、チームの誰かが調子が悪くても、
他の誰かが絶好調で、チームは優勝した。
そんな僕たちを、世界中の誰よりも、
先生、保護者団の皆さんが、讃えてくれた。
大声で叫んだり、 飛び上がったり、
抱き合ったり、涙を流したり、宴会で大騒ぎしたり、
心の底から喜んでくれた。
今でも僕の母親は言う。
あの頃は、大変だとか、しんどいとか感じなかった。
ただただ楽しかった。 最高だった。
あの5年間で、愛情溢れる大人たちに
どれだけ怒られただろう?
どれだけ励まされただろう?
どれだけ褒められただろう?
どれだけ頭をなでてもらっただろう?
どれだけ期待をかけてもらっただろう?
そんな大人たちとのコミュニケーションの中で、
僕たち同級生は プライド をもつようになった。
中学に上がってからは、剣道だけでなく、
勉強でも切磋琢磨するようになった。
その当時の剣道教室の同級生全員が進学高校に進み、
更に全員が大学へ進学した。
つづく・・・。
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