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カテゴリ: 雑記
初三菱一号館美術館。


「作者のためのエチュード」として個人的に描きためたという小さな油絵シリーズ。シュールな版画の一方でこんなに穏やかな風景画も描いていたのが何だかほっとする感じ。でも優しい色づかいながらどこか寂しげな印象も受けるぽっかりとした風景だった。

緻密な黒い版画は、すごいと思ってもあんまり好みではない。次の時代になってからの色彩感覚に引き込まれた。咲き乱れる花も、そのような色のバラけ方も幻想的。

好きだったのは黒でも騎兵隊の作品とか「読書する人」「賭博師」などおどろおどろし過ぎず思索的な(他も不思議とおどろおどろしい直前のレベルで、好きな人にはたまらないと思うけど)もの。色だと何だろう、「シュラミの女」「神秘的な会話」「スフィンクス」「アポロンの戦車」「黒い花瓶のアネモネ」特に好きだったのが「オルフェウスの死」。楽園のようだった。

関連する画家の作品もいくつか。ギュスターヴ・モローの「ピエタ」は神秘的なモローの印象が薄く写実的な静けさにじーんとする一枚だった。あとはブレスダンという作家の版画ですか。気が遠くなるような線の数に見入ってしまった。

そしてメインの「グラン・ブーケ」。いっそうほの暗い部屋でまさに浮かびあがるように存在感を放つ絵。パステルで描かれたこんなに大きな作品てどうやって保存してきた/いくんだろう…。この美術館の収蔵記念ということで次回は9月以降の公開らしいけれど、これだけここにあっていいのかな~と、他の装飾画から引き離してしまったような罪悪感を何となく感じたりして。






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Last updated  2012.02.26 19:51:57
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