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カテゴリ: バレエ


年明け早々の5日から渋谷Bunkamuraで行われたイリ・ブベニチェクのニューイヤーガラ「カノン」。私ももちろんエルヴェ目当てで通ったんだけど、趣の異なるイリ作品のみ5つで構成されたプログラム自体のクオリティがとても高かったので3日間ともすごーくいい時間を過ごした。定番演目を楽しむガラも好き。でも一方でこういう個性的な公演も観られるのは贅沢なこと。イリとオットーの創造力、実現こぎつけまで携わった方々、素晴らしいダンサーたちに感謝したい。

ドレスデンのダンサーではカンジアロッシが好みだったな。動線が好きなんだきっと。あ、でも牧神の化け方も良かった。次回があるとしたらまたメンバーに入ってね。

エルヴェは「トッカータ」からメインどころに登場。シャープな動きが凛々しく、均整のとれた体(そして手の長さ)が印象的。ここはトップでかるくジャブ観賞といった感じで、休憩を挟んだ後半に18禁の「牧神の午後」からガラっと会場の雰囲気を変えた「プレリュードとフーガ」がもう本当に眼福だった。ドロテと2人で一気にオペラ座の世界へ。ほぼ前情報なしの初演作品だったので、上手から現れた姿(もう縁がないと思われた白タイツとふんわり白ブラウスの王子スタイル)を目にした時のときめきってばなかったよ。作品はロビンスを思わせる音楽性高い仕上がり。踊りの面でもこんなクラシックなエルヴェを観られるとは期待してなくて感極まっちゃった。特に最終日は自分含めて周辺が同じような特別のケミストリーを感じたらしく、忘れられない夜になった。

ガラの最終演目、カノンを含む「ル・スフル・ドゥ・レスプリ」は文句なく傑作だと思う。これほど人の心を穏やかな幸せで満たしてくれる作品もそうそうない。音楽の力以上に心を揺さぶるのはダンサーたちの笑顔で、手向ける気持ちの本質を見る気がする。再演あるといいな。

というわけで年末からのエルヴェ三昧が終了。過去数年の鑑賞回数をこの2週間ほどで軽く超える密度にしばらく脳内がおかしなことになっていた。2ヵ月ちかく経ってこれ書いてる今もそう変わらないんだけど。まあとにかく心から祝・本格復帰。膝の調子は復帰直後よりさらに良くなっているようだし、残りのキャリアをマイペースにまっとうできるよう願わずにはいられない。








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Last updated  2013.02.24 20:26:22
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