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さすらいの天才不良文学中年
相撲は国技か サッカー
外人力士による国技
大相撲の九州場所も残すところ、今日を入れて後4日である(写真は藤田嗣治「栃木山」1926年)。
朝青龍が圧倒的に強いが、現在、横綱は彼一人である。しかも、日本国籍ではない。
そこで、三役以上の日本国籍のシェアを調べてみると、驚いた。外人が4割を超えるのだ(12人中5人。42%)。しかも、昨年は5割になっていたという。
幕内でも外人の比率は33%であり、とうとう3人に1人は外人となった。びっくりしたな、もぅ。
国籍も米国(曙、小錦を輩出)、ロシア、欧州(ブルガリア、グルジア、エストニア)、アジア(モンゴル)と多彩である。
しかも、日本国籍の三役はロートルばかりで(千代大海、栃東、魁皇、雅山など)、年齢的には将来が見込めにくい力士ばかりだ。
しかし、これでは国技じゃないわな。国際技と洒落る人もいるが、W杯みたいだ。オリンピックの感覚でいくと、大国中国が不参加だが、そのうち、出て来るかもしれない。そうなると、日本人は一握りだけで、しかも「ふんどし担ぎ」ばかりになるとしたら、これもまたブラック・ユーモアだなぁ。
この分だと、国技である相撲も終わりが近いか。
朝青龍のひざげり
大相撲春場所は、いよいよ本日優勝が決定する。
しかし、不愉快なのは、八日目の「朝青龍・稀勢の里」戦である。
たまたま日曜日なので、テレビをつけていたら、朝青龍の相撲をやっていた。朝青龍の完勝ではあったが、驚いたことに「ひざげり」を入れているではないか。
しかし、もっと驚いたのはこの「ひざげり」に対し、NHKのアナウンサーはもとより解説者までがこのことに触れなかったことだ。
おいらは、身を乗り出して、何を云うかと待っていたのだが、そのままあっさりと放送が終わってしまった(録画していた訳ではないので、もし、間違っていたらごめんなさい)。
「けり」を入れるのは、昔の東映やくざ映画ではチンピラと相場が決まっていた。高倉健などは絶対にしないのである。
しかし、朝青龍は所詮その程度の相撲取りだから、「けり」を入れても驚かないが、放送をしている立場の人間は、相撲が真のスポーツだというのなら、「ひざげり」を何故非難しないのか。
朝青龍自体も不愉快だが、公共放送にはもっと不愉快になった。まったく、腹立たしい世の中になったものである。
朝青龍が神経衰弱
連日、マスコミを賑わしている。朝青龍が神経衰弱/急性ストレス障害だというのだ。
高砂親方が面会し、その後、某大物代議士も面会して、朝青龍は憔悴しきっているとの報告である。医者も二人の専門医が診察したという。
でも、待って欲しい。
あのふてぶてしい横綱が神経衰弱などにかかる訳がない。おいらだけだろうか、そう考えるのは。
ところで、過日の「夕刊フジ」の見出しトップは、朝青龍を最初に診察した専門医が実は包茎専門というオチであった。駅構内で夕刊フジが筍(たけのこ)状に「包茎」と大々的に報道しているサマは、異様である。
どうしてそういう医者に診断させるのか。あまりにも茶番で、しかも、品がない。
なお、朝青龍の4ヶ月間の謹慎処分で、金銭面では1億円を損するらしい。1場所分で5千万円を棒に振るようだ。それが二場所分で1億円。案外、それが原因で神経衰弱になったりして。
でも、あの悪役振りである。K1かプロレスに転向するとなると、観客を集めるだろうなぁ。朝青龍対曙。見てみたい気もする。
八百屋の長助
テレビのワイドショーでは、どのチャネルを見ても大相撲の八百長事件だ。コメンテーターは皆、建前でしか話さないから全く面白くない。
庶民感情から云わせてもらうと、相撲が八百長をしているということは、子供でも知っている。そうでなければ、「注射を打つ」(八百長で買収する)という隠語を皆が知っている訳がない。
だから、今更事件になっても驚かないのだが、おいらが驚くのは相撲協会が過去も含めて「一切ない」と云っていることだ。おいおい、本当かよぅ。
これじゃあ、相撲協会が裁判に勝ったとしても(民事裁判は争点のみしか対象にしないから、証拠がないということで、裁判に勝つ可能性が高い)、世間には負けるぜ。
プロレスが八百長だらけというのは、誰でも知っていることである。それは、興行だからだ。相撲だって、立派な興行である。エンターテインメントが悪いとは思わない。
それにガチンコでやっているはずのプロ野球でさえ、いわゆる黒い霧事件として過去実際に八百長事件があったのだ。
相撲界であれば尚更のこと、裏の世界とのつながりがないとは云えないはずだ。実際、昭和40年代までは、相撲トトカルチョと云えば、ささやかな庶民の楽しみだったのである。
だから、今回の八百長事件の一つの解決方法は、「八百長は残念ながらあった。しかし、それは過去のことである。今は厳罰の対象とし、万一今後発生したら、その力士は永久追放する」と云えば良いのではないか。
野球だって、そうやって浄化してきたのだ。相撲で出来ないことはないと思うのだが如何か。
浦和サンフレッチェ(阪神タイガースが広島カープの出先のデジャブ)
我ながら、ちょっと分かりにくいタイトルである。
サッカー(J1)の浦和レッズが、サンフレッチェ広島のゴールキーパー西川周作(写真上)を獲得したからである。
浦和は既にサンフレッチェ広島から柏木陽介、槙野智章、森脇良太という主力3人を獲得しているが、GKの西川周作でついに4人目となったのである。
これって、かつて広島カープから金本、新井、シーツなどを獲得した阪神タイガースと同じではないか。
タイガースは一時、カープの黒田投手までトレードで獲ろうとしたことがあり、広島カープ関西出張所とまで揶揄されたことがあった。さすがに当時の星野監督も、それではカープの下請けになるとして諦めたという逸話が残っているほどである(黒田は結局メジャーに行った)。
だから、デジャブと思ったのである。
ま、浦和の監督が元広島の監督のペトロヴィッチだからかも知れないが、それにしてもだよねぇ~。
昨年の浦和レッズは、広島の森脇のほかにも、鹿島から興梠慎三、柏から那須大亮、仙台から関口訓充を獲得している。
しかも、浦和は原口元気、梅崎司、阿部勇樹、マルシオ・リシャルデスらを擁しており、昨季バリバリの優勝候補だったのである。
しかし、昨シーズンの最後は3連敗を喫し、リーグ6位。
それで、今年も優勝した広島からGKの西川を獲ったというのであれば、残された道は、サンフレッチェ広島の森保 一監督を持ってくるしかないな。
これで今季、浦和が優勝したら、広島の3連覇と同じだろう。ブラック・ユーモア極まれり。
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