さすらいの天才不良文学中年

さすらいの天才不良文学中年

酒は百薬の長 広島おちょこ 串かつ

 酒は百薬の長

 「酒は百薬の長」と医学的にも証明されているらしい。

 勿論、その程度にもよる。では、どの程度までが百薬の長か。


酒


 おいらは毎日酒を飲む。

 「酒無くて、何の人生ぞ」がおいらの身上でもある。酒は人生の友なのである。いい友なのである。しかし、この友は度を過ごすと、終電で終点までおいらを運んだり、翌日、二日酔いでおいらを苦しめたりするのである。

 だから、この友との付き合いは、ほどほどの付き合いが肝心なのである。

 結論を述べる。

 毎日、1合以内であれば、飲まない人の死ぬリスクを1とした場合に、0.6まで死亡リスクが下がるらしい。

 しかし、2合飲むと、0.9に、3合飲むと丁度1になる。それ以上飲むと、今度は1.3倍に跳ね上がるようだ。

 国立がんセンターによる、7年間に渡る約2万人のデータによる研究結果(99年発表)である。

 そうですか。3合が長生きの分岐点ですか。

 しかし、現代は、長生きは不幸な時代なのである。そういうことなら、3合以上飲んでも悪くはなさそうである。


禁酒余話(酒は百薬の長)

 先週、散々、酒の悪口を書いたので、罪滅ぼしに旨い酒のことを書く。


sunset2


 まずは、先週の禁酒明けのビールである。わざわざ風呂に入る。一番旨いのは、風呂上りのビールである。

 缶ビールの蓋を押し開ける。注ぎ口に口を当てる。最初の一杯を喉に流し込む。く~、うめい。喉越しの味を愉しむ。そのビールが五臓六腑に染み渡る、と思っていたのだが、期待しすぎて、「何だ、いつもと同じビールじゃないか」と少々拍子抜けした。旨さを過大評価したのかも知れない。

 本当に美酒だと思うのは、恐らく、嬉しいときとか、何かを達成したときである。「酒なくて何の人生ぞ」と思うときもそうだが、度を越すと、やはり、アル中なんだろうなぁ。

 そこで、単純に旨い酒のことを書く。

 上質のワインは捨て難い。貴腐ワインの口あたりは良い。

 バーボンのお湯割りもよい。あの臭みが何ともいえない。

 芋焼酎の風味も良く、喉越しの感じがたまらない。

「ヒレ酒」も旨い。日本酒を燗して、炙ったフグのヒレを中に入れる。マッチで火を点ける。薄青い炎が上がる。それを飲む。日本酒で最高の味わい方ではないか。

 濁り酒もまた旨い。

 シングルモルトのウイスキヰも捨て難い。

 結局、何だ、酒なら何でも良いのじゃないか。


広島「おちょこ」で呑む

 昨日書いた、広島での旧友と一献傾けた店が「おちょこ」である。


おちょこ1.jpg


 この店、前にもこのブログで紹介している(フリーページ「広島帰省考11年4月編」参照)。

 死神という酒を飲ましてくれる店である。

 死神の味もさることながら、マスターの笑顔も最高である(写真上)。旧友O君と呑むのならこの店に決めているので、迷わず「おちょこ」である。

 さて、今回の酒は「辨天娘」

 鳥取の酒(太田酒造場)である。これが純米酒。マニアが喜びそうな味である。純米酒だともっさりした味になるかと思ったら意外や意外、あっさりした味で口当たりが実に良い。こりゃ、旨い。

 名前が弁天(弁財天)だからこうでなくっちゃ。

 もう一つ。

 竹鶴(竹鶴酒造)。これも純米酒。


おちょこ2.jpg


 竹鶴酒造は竹原市(広島県)にあり、あのニッカウヰスキーを産んだ竹鶴正孝の生家としても有名なのだそうだ。

 しかし、残念ながら、これは旨くなかったのぅ。

 味が濃いのである。どうやらもう少し寝かせて熟成させた方が良いようだ。純米酒を選ぶのは本当に難しい。

 O君との話しは、はずんだ。良い友、良い酒、良い店である。こうやって日本酒を話題として呑むのもまた乙なものである。

「おちょこ」は、山陽本線(可部線)横川駅(広島駅の西隣)から徒歩2分(駅前交差点を南西側に渡った大通りに面している)。こういうマニアックな酒を飲ませてくれる店があるのは本当に嬉しい。



本日と明日はお休み

 本日と明日は休日につき、お休みです。


おちょこ1.jpg


 写真は、広島横川の「おちょこ」(このブログでも紹介済)で先日呑んだ「長陽福娘」。

 これが辛口系のさらっとした口当たりで美味。山田錦の酒(山口「岩崎酒造」謹製)です。

 店主は相変わらずのイケメンで、常連さんには若い女性の一人客も。味のある店です。


おちょこ2.jpg


 それでは、皆様よろしゅうに。


平成25年10月26日(土)


 謎の不良翁 柚木惇 記す



本日と明日はお休み

 本日と明日は休日につき、お休みです。


くどき上手.jpg


 写真は、山形「亀の井酒造」の「辛口純吟 くどき上手」。いつもの店「おちょこ」(広島市西区横川)で初めて味わった淡麗辛口タイプの酒です。

 ただ辛いだけの辛口ではなく、「うま辛口」という新境地をきりひらいた辛口純米吟醸です。

 キレがある、上品な旨さじゃのぅ(原材料:米、米麹、アルコール度:16度以上17度未満、精米歩合:50%、日本酒度:+10、酸度:1.2)。

 それにしても「くどき上手」とい名前が良い、ラベルが歌麿というのも良い。


おちょこマスター.jpg


 おちょこの大将、少し、ふくよかになられました。


 それでは、皆様よろしゅうに。


平成26年6月21日(土)


 謎の不良翁 柚木惇 記す


帰浜のお知らせ

 昨夜、広島から横浜に戻ってまいりました。ブログを再開いたしますので、よろしくお願いします。


おちょこラベル.jpg


 写真は、このたび立ち寄った広島市西区横川「おちょこ」内のお神酒。このブログで再々取り上げている「死神」や「弁天娘」のラベルが見えます。

 今回、おちょこの大将は、風邪気味でマスク姿。手に持っているのは、芋焼酎「熟柿」。これが旨い。


おちょこ大将.jpg


それでは、皆様よろしゅうに。


11月10日(月)


謎の不良翁 柚木 惇 記す


広島の夜は更け行く(おちょこ前篇)

 月曜日の夜に広島から横浜に戻ってまいりました。

 ですが、余裕の時間がなく、ブログも昨日までお休みで申し訳ありません。

 予告編の「新宿ジャズ祭り篇」からカキコするのが本来はスジなのですが、直近のことから書いていきたくて、広島で旧友と再会した話しから再開します。


IMG_4643.JPG


 広島に帰ると必ず飲む友がいる。旧友のOくんである。今回も急に帰省が決まったのだが、喜んで夜を付き合ってくれた。

 しかも、飲む店は毎回決まって「おちょこ」である(写真上)。

 まれにおちょこが休みのときは店の浮気をするが、この店は珍しい日本酒を提供してくれる隠れ家のような店なので本当はあまり紹介したくない。

 しかし、このブログを観て「おちょこ」に通う御仁も出てくればそれもまたおいらの喜びである。

 さて、午後6時待ち合わせとしたので、おいらは新横浜からの新幹線のぞみで広島駅に午後5時半すぎに到着、その足で横川に入り、丁度6時。

 すでにOくんはカウンターで美女と談笑している。前にも書いたが、この店には若い女性のお客も集う。

 それに若いご主人が造ってくれるつまみも旨い。もうそれだけでまた「おちょこ」に通いたいと思うよなぁ。

 それはさておき、今回の美女はOくんと縁がある。実は、Oくんは現役バリバリの大学教授なのである。

 カウンターの美女はこの店を贔屓にするTさんだが、Oくんの大学出身なのである。だから、世の中は狭い。

 そういう不思議な縁で、おいらとOくんとTさんの3人でバカ話しに花が咲き、お酒がすすむのである。


IMG_4644.JPG


 今回の酒は、「うごのつき」「一白水成」「豊純梅」。いずれも脳を直撃する旨さである(写真はご主人)。

 それに加えて、旧友との再会である。話しは尽きないのである。

 友人はいろいろといるが、旧友ほど気の置けない仲というものはない。Oくんとは小学校以来の付き合いのため、こちらの年齢も小学校に遡るのである。同じ県内の福山市出身というのもいいよなぁ(この項続く)。


広島の夜は更け行く(おちょこ後篇)

 さて、Oくんとの話しで盛り上がった話をいくつか。


IMG_4793.JPG


 彼は物理学の教授である。

 おいらが日ごろ心配していることは、日本人の基礎学力の低下である。

 彼によると事態は深刻らしい。

「それは、何か」と尋ねたら、返ってきた言葉においらは悶絶した。

「日本語で論理的な思考をすることが難しい」

 これは由々しい問題だよ。これでは「物創り立国」など夢のまた夢である。

 人間は脳で考えるが、我々の脳は日本語で考えている。その日本語があやふやではそもそも考えることすらできないではないか。

 大学は日本語を教えるところではないが、実際にそうしないといけないとしたら、教育の根本が破綻していることになるんだろうなぁ。

 暗い話しばかりではいけないので、彼との芸術談義を。

 彼はアマチュアのヴァイオリン奏者でもある。彼の背中を観たお嬢さんはウイーンにヴァイリン留学された。現在は帰国して、コンサートに出場したりもされている。

 ここで、おいらが云いたいことは、地方と首都圏ではどちらが芸術の民度が高いかということなのだが、おいらの経験則では広島にコンサートなどが来た場合は(おいらは嘗て広島で勤務していた)、努めて行くようにしていたので、芸術に触れる機会は少なくはなかったように思う(写真上は、今回広島でゲットしたコンサートのちらし)。

 他方で、首都圏にいるといつでも観に行けると油断しちゃうので、案外、観に行く機会が少なくなる。それに、地方にいても本当に観たい出し物が東京であれば旅費を払ってでも東京に出向くのである。

 これって、意外に真実ではないかと思うのだが、どうなのだろうかなぁ。

 実は、定年後、広島に住むのがいいのか首都圏に住むのがいいのかで盛り上がり、こういう話題になったのである。だが、Oくんはキッパリこう云うのである。

「お前は広島に帰らないよ」(この項終り)。





帰浜のお知らせ

 昨夜、広島から横浜に戻ってまいりました。ブログを再開いたしますので、よろしくお願いします。


串かつ わいず.JPG


 写真は、このたび広島の親友と立ち寄った広島市西区横川「広島串かつ わいず」での一コマ。中央がマスターで左右の美女はアルバイトの娘かな。

 店の表には、かの「二度付け禁止」があり、大阪風ですなぁ。広島には串かつの店がないので開店した、とお聞きしました。目の付け所がいいのぅ。

 アナゴの串かつなど広島ならではの味を、友と堪能したのであります。良い酒、良い肴、良い友、広島の夜は更け行く。


 それでは、皆様よろしゅうに。


8月17日(月)


 謎の不良翁 柚木 惇 記す


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: