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さすらいの天才不良文学中年
アマサギの舞うキリマンジャロ 座談の名手
アマサギの舞うキリマンジャロ
「世界の自然大写真展」が池袋の東京芸術劇場で開催されたのは、去る1月27日から2月1日までであった。おいらはその期間中の某日夕方、会場に出向いた。
お目当ては、アフリカ(ケニア)サバンナの写真である。メインの写真家はカメラのセミプロであるK.I氏(80歳)である。氏は、一部上場企業の役員を退任後、在職中から趣味であったカメラの腕を磨き続けられた。
おいらは、とある縁から氏と交友させて貰っていたので、毎年戴く年賀状が愉しみであった。年賀状の写真は趣味の領域を超え、例えば、「静岡県佐久間町の小高い山をバックに仲良しの女の子二人が佇む写真」など、思わず唸る写真ばかりである。
その氏がアフリカのサバンナに熱中される。今から約9年前のことである。
2000年8月、念願のアフリカへ最初の訪問を果たされる。爾来、2007年まで4回に亘るアフリカサバンナへの撮影旅行を敢行、素晴らしい写真を撮り続けられるのである。
その間、K.I氏自身は病魔に襲われるが見事に克服。昨年3月に傘寿を迎えられた氏は人生の一区切りと考え、サバンナ写真集を自費出版、併せて今般の写真展の開催となったものである。
写真展の会場で氏の写真に接し、数年前から戴く年賀状の被写体がアフリカの自然(生き生きとした動物)となっていたので、こりゃ只物の世界ではないと思っていたのだが、氏がここまでプロの世界におられるとは思ってもみなかった。
これは、氏の立派なライフワークである。
さて、写真展にお伺いした当日は夕方遅い時間にもかかわらず、入場者が引きも切らず、盛況であった。
膨大な数の写真な中で、おいらが一番気に入ったのは下のキリマンジャロである。キリマンジャロの下で、バッファロ-の群れにおののくアマサギが舞っている。
飽きることのない雄大な景色である。人は、自然の前で思わず自分を振り返る。
こういう写真はえてして絵葉書になり易いのだが、あたかも自分自身が撮影の現場にいるような気分にさせられる。誠に元気を貰える写真である。
K.I氏、紛れもなき人生の達人で、同時に素敵な人でもある。
座談の名手 Iさん
おいらが毎年行う年賀状大賞(フリーページ「おいらの好きなもの『柚木惇年賀状大賞』」参照)受賞の常連、Iさんの話しである。
Iさんは同時に人生の達人であられ(フリーページ「人生の達人『アマサギの舞うキリマンジャロ』」参照)、サバンナを訪ねておられるプロもどきの写真家でもある。
過日、産経新聞(2015年10月31日)を目にしていたら、そのIさんが記事になられているではないか(写真上)。
「陸軍予科士官学校、最後の同窓会」とあり、Iさんが「予科士官学校第61期生会」代表幹事と紹介されている。早速、Iさんにメールし、記事を拝見したこと、同窓会盛況のお祝いを述べたところ、氏より鄭重な返事をいただいた。
そして、先月のことである。再びIさんから連絡をいただいたのが写真展の案内状である。Iさんは、「サバンナクラブ」常任幹事事務局長でもあられる。
おいらは早速愚妻と会場に出向いた。
前回のサバンナクラブ写真展よりも小振りな会場であったが、熱気は健在。写真撮影のお許しをいただいたので、会場内の写真をパチリ。
Iさんの写真も多数展示してある。
Iさんが会場にいらっしゃったのでお祝いの言葉を述べたところ、会場内のテーブルをすすめられ、Iさんからサバンナクラブの内容や予科士官学校第61期生会のお話しを伺うことができたのである。
これが実に愉しい時間であった。面白い話しの連続で、例えて云えば、NHK「ラジオ深夜便」のゲストによるトークと同じなのである。Iさんのお話しにぐいぐい引き込まれてしまい、いつまでも聴いていたいと思うのである。
Iさんはまさしく座談の名手であり、あっという間に1時間が経過してしまったのである。
その内容は今回は割愛させていただくが、エッセンスはIさんのホームページを拝見されるとよく分かる。このホームページがまた秀逸で、一大スペクタクルの内容になっている。大満足の内容、間違いなしである(kazuyoshiimuro.jp 「A gift from my life」)。
最後に、Iさんの写真を撮らせていただいた。
今年、米寿というお歳には見えず、まだまだお若い。そのIさんは再びアフリカに出向かれるとのことである。ただし、来年のロッジの予約はもう満杯なので、再来年になる予定だという。いやぁ、すごい、すごい。あっぱれ、あっぱれ。
まことに人間の歳などは実年齢とは関係ないことが分かる。おいらもまだまだ若輩ものだと恥じ入った次第である。Iさんの爪の垢を煎じてもらうことにしよう。
サバンナクラブ写真展
今年もサバンナクラブ写真展が開催されている(池袋の「東京芸術劇場」。本日12日まで)。
このブログのフリーページ「人生の達人『アマサギの舞うキリマンジャロ 座談の名手』」でIさんが事務局長をしておられるサバンナクラブの写真展である。
サバンナクラブとは東アフリカが好きで好きで大好きで、東アフリカについて話しをしたいと思っても、周りにそのような人がいない場合に心おきなく東アフリカについて語り合える場を作ろうというのがクラブの最大の目的らしい。なかなかユーモアがある。
このクラブのメンバーはすごいよ。
名誉顧問に八千草薫、岩合光昭(写真家)、羽仁進氏などがいらっしゃる。
今年の写真も傑作揃い。
Iさんの写真。
そのIさんは昨年米寿を迎えられたが、まだまだ現役でおられ、座談の名手は健在。今年も、お話しを伺うとあっという間に1時間が経過してしまったのである。
では、どんな話しかと云うと、まずはライカである。Iさんはプロはだしの写真の腕前であり、持っているライカは3台(M3が1台、M6を2台)。
このライカの話しは木村伊兵衛まで遡るから、滅法面白い。ライカM6で新宿高層ビルを撮影したときにはセスナをチャーターして地上300メートルから撮ったという話しが絶品(残念ながらその内容は、今回は割愛)。
だが、サバンナで写真を撮るときはさすがにデジカメで、これはキャノンのイオス。望遠で三脚を使う。その話しも捧腹絶倒である。
いかにIさんの話しが面白いかというと、そのエッセンスはIさんのホームページを訪問されるとよく分かる。このホームページは一大スペクタクルの内容になっているので、是非ともご覧あれ(kazuyoshiimuro.jp 「A gift from my life」)。
人間はやりたいことがあれば歳を取らない、ということをおいらはIさんから今回も教わってしもうたのである。Iさんは来年、再びアフリカに足を運ばれるはずである。脱帽!!
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