さすらいの天才不良文学中年

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アイデアは枯れるか 多忙

アイデアは枯れるか

 直木賞作家の山本一力氏(57才)のインタビュー記事を読んでいたら、アイデアは枯れることはない、枯れるとしたら気が枯れるだけだというのがあった(週間現代05年10月15日号)。


山本一力


 流石に旨い。気が枯れるとは、恐れ入った。氏の原動力は、(有名な)借金2億円の返済と女性遍歴という。

 高知県出身。昭和23年生れ。46才から小説を書き始め、8年目の54才に直木賞を受賞(02年第126回直木賞)。

 「夢の印税生活なんて、糞くらえですね。そんなの生涯ないと思う。(中略)物書きが安住しちゃったらおしまいです」(出典:同上)

 脱帽でござる。氏の「安住したらおしまい」と「気が枯れる」というのは恐らく同義語として使っているのだろう。そうだとすれば、借金や女性という表面的な事象ではなく(無論そう言った方がマスコミ受けするからではあろうが)、本質的には「いつも何かを追い続けている」ことが氏の原動力ではないかと推測してしまうのである。

 氏を見習わなければならない。



多忙になるとどうなるか

 多忙になるとどうなるか。


台湾仏像



 実は、先月から仕事が急に忙しくなり、また、プライベートでも今月から雑事が入ってしまい(しかも継続して)、自分の時間がほとんど取れないという状態に陥ってしまった。

 これにはホント困ったものである。

 四六時中、何かに追っかけられていると云う感じになり、現役時代に24時間仕事をしていたとき(そうでもないか)のことを思い出した。

 イカン、イカン。そうなると、目の前の仕事をこなしているだけで仕事をしていると錯覚するようになるのである。

 こういうときこそ、冷静になって本当に成すべきことを考えねばならないのである。本来は、多忙のときほどそれが出来ると思うのだが…。しかし、現実としてはそりゃ難しいがのぅ。

 今は、じっと嵐の過ぎ去るのを待つのみか。忙しいときにはジタバタするのが一番良くない。そうだ、ひたすら耐えていれば、新しい小説のネタが脳の中で発酵するやも知れぬ。次回作の構想に意外にプラスになるかも…。そう思おう。


トンボや蝶の飛び方

 夏の暑さももう少しだと思うが、依然として熱い。何とかしてよ~。


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 さて、おいらは自宅近くに駐車場を借りている。先日、緑に囲まれているその場所に行ったところ、シオカラトンボを見付けた。

 いやぁ、トンボなんて懐かしいのぅ。今の子供は知らんじゃろうねぇ。

 そう思ってしばし見とれていたのだが、その飛び方に目を奪われた。

 トンボの飛び方は、飛行機のそれでは全くない。

 瞬間的に上下するのである。しかも左右に。

 おいらは思った。

 これはUFOと同じ飛び方である。いや、UFOが捏造ならば、その飛び方はトンボの飛び方をパクッタに違いないだろう。

 考えてみれば、蝶の飛び方もトンボのそれに近い。瞬間的に非直線的な場所へ移動するのである。

 飛行機もああいう飛び方が出来れば立派だが、物理的には不可能である。

 だから、思うのである。トンボの飛び方を科学的に極めることが出来れば、これまでの飛行機とは全く違う飛び方の乗り物がクリエイト出来るはずである。

 そう考えれば、オスプレイの飛行方法など中途半端なアイデアでしかない。もっと、クリエイティブにして欲しいのぅ。


年末の三連休

 年末の三連休が終わった。


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 そして、本日はクリスマス。今週末の28日が御用納め。全くせわしいこと、この上ない。

 だが、先週、大阪へ出張したときのことである。一緒に仕事をしている大阪支店のメンバーがこう話されたのである。

「昔は、この時期に三連休があって、『何でこんな忙しいときに三連休なんや』と思うてました」

 この人、何を云い出すのかなと思っていたら、

「それが、今や現役を離れて、サラリーマン生活させて貰っていると、こんな助かる連休はありまへんな」

 である。

 関西人は正直でよろしい。

 考えてみればおいらも若かりし頃、年末は死に物狂いで働いていたものである。12月31日、大晦日であっても仕事で出ていた。締切で契約をかき集めていたことを思い出すのぅ。

 世は右肩上がりの高度経済成長時代である。年末の連休など迷惑この上なかったのである。

 果たして貴方は、この年末の連休をどう思って過ごされたのであろうか。




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