さすらいの天才不良文学中年

さすらいの天才不良文学中年

祭り 温暖化 パソコン 桜

煙火師 平山甚太(前篇)

 小さいころに見た花火の記憶は強烈である。


宮島花火.jpg


 花火は、夜と相場が決まっている。だが、何故かおいらの記憶では昼間の花火もどきのことを思い出すことがある。

 それは、例えば、サーカスである。

 おいらは広島の片田舎で高校時代まで育った。

 当時のサーカスといえば、木下サーカスである。

 テントを張った小屋の中で、仮面を被った怪しいお姉さんが裸のような恰好で綱渡りをし、空中ブランコで空を飛ぶのである。革ジャンのお兄さんがオートバイで巨大な丸い金網の中を滑走し、何度も空中を回転するのである。

 母に連れられて、すぐ下の弟と一緒にワクワクしながら観た記憶がある。小学校の低学年だったはずだ。

 そのときに、昼間でも花火が上がっていたような気がするのである。それは、いわゆる「ドンッ!」と音だけが出る空砲のようなもの(正式には「雷(らい)」と呼ぶ)ではない。

 空に一瞬花が咲くのである。そして、その花がゆらゆらと揺れて落ちていくのである。

 だが、理論上、そういうことはありえないと思っていたのだが、最近、「平山花火」というものを知ることになった。

 明治時代に横浜の煙火師、平山甚太(1840~1900年)が「昼花火」を造っていたのである(この項続く)。


煙火師 平山甚太(後篇)

 今年(13年)の10月のことである。


平山花火.jpg


 明治時代に製造された「平山花火」が海外で見つかり、その所有者が「横浜開港資料館」に寄贈されたというのである(産経新聞13年10月29日付)。

 それが「昼花火」である。

 良いねぇ。昼花火。

 上の記事によれば、昼花火は日中に打ち上げられ、爆発した花火の中から和紙製の人形が空からゆらゆらと舞い降りてきたというのである。

 ゆらゆらだよ。幻想の世界だよ。

 では、おいらが幼少のころサーカスで観たのがこの平山花火かと問われると、全く自信がない。

 けれどもヒロ山形などによって描かれる米国でのお祭りでは、必ずこのような幻想の世界が出てくるのである。

 ところが、何故か、現在この平山花火は廃れている。いや、誰も知らないだろう。

 そうすると、この平山花火は今ではどこでもお目にかかれないのだろうか。

 だが、今の世にこういう時代外れのメルヘンの世界があっても良いと断言する。

 子供の頃のノスタルジアだけではない、と思うのだが。


 なお、蛇足であるが、この花火、米国での日本人特許の第1号であると云う(ネットを検索して欲しい)。だったら、なおのこと復活させるべし(この項終わり)。



夏祭り

 この土曜日と日曜日に菊名池で夏祭りがあった。


夏祭り1


 ハスの乱れ咲く菊名池公園に祭りのやぐらが立てられ、にわか香具師が立ち並ぶ。にわか香具師というのは、ほとんどが町内会によるバザーになるからである。

 菊名池の夏祭りは今年が三度目である。世田谷から引越ししてきて、こうしたこじんまりした祭りもよいものだと思うようになった。

 しかし、何かが物足りない。

 鎮守の森がないとはいわない。

 例えば、本物の香具師がいない。あのいかがわしさが微塵もない。雑踏がない。皆、いかにもご近所の集いという感じである。お祭りに特有のエネルギーの爆発も感じられない。今日だけは何をしても良いという反道徳的な浮かれ気分もない。


夏祭り2


 これではデパートの屋上の盆踊り大会とどこが違うのだ。

 いやいや、こういう時代になったのである。小市民の取るに足らない喜びを足元で感じるのも、それはそれで悪くなかろう。

 と思おうとしたが、おっとっと、おいらは不良中年ではないか。

 祭りの持つあの魔力。子供のころ、明日はお祭りだと一晩中嬉しかったあの記憶。禁断の買い食いの蜜の味。うちわを扇ぐお姉さんの汗。太鼓を敲く若い衆の粋な仕草。老若男女の心が開放される祭り。それが日本の祭りだったのではないのか。そういう愉しみを忘れてよいはずがない。

 本当の祭りを、われわれ日本人は忘れてしまったのではないのか。


脱水症状になりかける

 パスポート更新の受け取りのため、横浜パスポートセンターに出向いた。


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 14日(火)の午前中である。東急東横線沿線に住んでいるので、最寄の駅まで10分程度歩く。この日は朝から日差しが強く、日陰がほとんどないので、体中から汗が吹き出てくる。駅に到着するころには、倒れそうになるくらいだ。

 朝早い時間にもかかわらず、気温は優に35度を上回っているのではないか。しかも、湿度が異常に高いので、汗が揮発しない。

 電車に乗り込んだら、後ろから汗だるまのようなおっさんが走りこんで来た。見るだけで暑苦しい。恐らくおいらも周りにはそう見えるのだろう。そうこうしているうちに、ただ座っているだけにもかかわらず、後頭部から滝のような汗が落ちてきた。本当に暑いのだ。

 日本大通り駅に到着、そこから再び炎天下を歩く。おいらはあまり汗をかかない方なのだが、体中がぐしょぐしょになったような気がする。 湿度が高いから、まるでサウナ風呂である。日本は、アジアだと実感する。

 おもわず歩行中にくらくらした。これでは絵に描いたような脱水症状ではないか。自動販売機でスポーツドリンクを探す。息を吹き返した。

 熱中症でダウンする人間が続出していると新聞報道がなされている。間抜けなやつらが熱中症になるのだとばかり思っていたが、本日より改める。

 対策は、外に出ないことだろう。これしかないと思っていたのだが、新聞を読んでいたら、家の中にいても熱中症になる恐れがあるという。

 えっ、ここはシカゴか。

 そう思わざるを得ない、今年の残暑の厳しさである。


男も日傘

 昔のCMで、確か大正海上(現、三井住友海上)のCMだったと思うが、18世紀に最初に傘を使用した紳士のサマが異様だということで、周囲の貴族から珍奇な目で見られているというCMをテレビで見たことがある。


パラソル


 さもありなむ。

 傘を定着させたのは、イギリスのJ・ハンウエイという商人である。彼は最初に傘を使用したのだが、受難の連続であったらしい。ということで、このTVCM、面白かったという記憶がある。

 何が云いたいかというと、「何故、日傘が女性専用か」ということだ。

 今年は猛暑だった。9月末とはいえ、昨日でもまだ31度を越える真夏日である。何しろ外出すると、日差しが強い。

 日差しは紫外線の固まりである。暑くて歩けたもんじゃないどころではなく、紫外線がひどくて歩けないのである。

 おいらは扇子を常用しているので、外を歩くときは扇子を日傘代わりに使う。わずかではあるが、日差しを避けるのに有効だと思うからである。

 そうであれば、英国のJ・ハンウエイのように世間から珍奇な目で見られようと、男も日傘を使うべきではないか。

 仄聞するところによれば、今夏から京王デパートと東武デパートでは男性用日傘を発売し、好評であったという(既に完売)。高齢者を中心に売れたというが、こういうファッションこそ若者が先頭を切ってチャレンジすべきではないか。

 出でよ、日本のJ・ハンウエイ!


 地球寒冷化

 地球温暖化ではない。地球寒冷化である。

 今週は再び寒い。


ナイアガラ1936


 写真は、1936年のナイアガラの滝である(R25、2010年3月4日号)。

 おいおい、1936年なんて、ついこの前のことじゃないか。ミニ氷河期なんて簡単に来るらしい。

 それで思い出すのが、地球温暖化論への懐疑である。

「ヒマラヤの氷河が2035年までにみな解ける」は根拠がなかったや、「アマゾンの熱帯雨林の40%以上が危機になる」という説も科学的根拠がなかった、果ては「オランダの国土が地球温暖化のために既に55%が海抜ゼロメートル以下になった」という話しも実はまだ26%だったなど、おいら達はウソばかり聞かされていたらしい(産経新聞3月2日付記事「地球温暖化論への懐疑」)。

 細かいことは云わないが、地球が痛んでいるだろうと云うことぐらいはおいらにも分かるのである。しかし、温暖化と寒冷化では180度話しが違う。

 しっかりしてよ。

 いや、現代の風潮は大政翼賛会だから、本当のことは一部の人間だけが握っていて、情報の操作がなされていたとしてもおかしくはない。

 こりゃ、危ないよねぇ。

 おいら達には何も知らされないで、勝手に地球温暖化や反対に寒冷化の話しだけが垂れ流しになるということだけは勘弁して欲しいと思うのだが、如何か。


心温まる話し

 ちょっと心温まる話し。

 今年の春、近所にある交番の屋根の下に燕が巣を造った。


貼り紙


 その燕が先月、巣立ち、写真のような貼り紙を交番で見付けた。

 気が付かなかったのだが、この貼り紙は第8弾というから、この交番では長きに渡って貼り紙をしていたものだと知った。

 2組の親燕から10羽のひな鳥が巣立ったとある。そうだったんだ。

 おいらはこの交番を通るたびに燕の巣を見ながら、子燕が巣の中で元気でいると目を細めていた。

 この交番に巣を造った燕は、幸せ者である。来年もまた同じ光景を観たいものじゃのぅ。


こういう電波はないのだろうか

 愉しみにしていた衛星放送を録画しておいたのだが、再生してみると映っていないことがある。


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 アンテナやチューナーの不具合ではなく、映っていないというのは、そう、大雨のときである。

 少し前に横浜で大雨が降ったことがあった。雷の後、土砂降りである。そうなると家庭用のパラボラアンテナでは制御不能となる。電波は雨の壁を通らないようだ。

 さて、ここからは素人の考えである。

 電波には直進する性格があるのだろう。しかし、この直線も単純な一直線ではなくて、まとわりつくような直線というものが考案できないものだろうか。

 少し難しいので、解説をする。

 まとわりつくような直線というのは、基本的には直線だが、必要に応じて迂回しながら直進できるという電波のイメージである。そう云う電波が考案できないものだろうかという、科学を無視したおいらの夢想である。そうすれば、雨の壁を回避できそうな気がするので書いているのである。

 何故このようなバカな話しをするかというと、ロンドン出張中に降った雨が大雨にも関わらず、隙間のある雨だったからである。

 かの地では、雨は日常茶飯事で紳士は必ず傘を持つ。

 しかし、ロンドンの雨は日本と違い、雨粒の降る間隔が離れているのである。日本の雨はべったりだが、ロンドンの雨は粒粒なのである。しかも、その粒粒が離れているのである。

 だから、要領さえつかめば、傘を差さないでも雨の筋(雨粒)をよけながら歩行することが不可能ではない(ほんまかいな)。

 それと同じように雨粒の筋を迂回しながらほぼ前に進むことができる電波があれば、アンテナに到達するという理屈である。

 電波に関して無知だからこそ、こう云うアイデアを出しているのだが、万が一出来たらノーベル賞ものだろうか。



先週の大雪

 2月15日(土)、広島に帰省した。


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 この帰省が結構大変だったので書き込む。

 ご存じ2月14日から15日にかけては、120年振りの大雪だったのである。おいらは新潟に勤務していたことがあるので、さほどの雪では驚かない。車へのチェーンの付け方も心得ているし、雪道の歩き方も心配ない。

 しかし、それは雪国にいたときの話しである。

 今は、横浜に住んでいるのだ。こういうところで積雪50センチともなると全くのお手上げである。おいらが頑張っても近所は雪に無力である。

 そもそもこの日は大雪と並行して東横線が不通となった。

 前日未明に元住吉駅で電車が停車中の電車に追突して脱線。10数名が怪我をして、翌日まで電車は渋谷から菊名間で不通となったのである。

 かてて加えて、JRの横浜線も大雪で運休である。

 これを一言で述べると、新幹線に乗車するためには新横浜駅まで行かなければならないが、電車は不通。

 しかも、道路は積雪で輪だちもない。無線タクシーに電話すると、タクシーは出払っていて呼べないという。

 こうなると、都会は無力である。とにかく、自宅前の道路を除雪、完全武装の姿で電車の復旧を待ち、そうして新横浜駅まで辿りついたのである。広島の実家に着いたのは、夜の9時ごろであった。

 さて、何が云いたいのか。

 自宅近辺はしっかりとした人が多いせいか、道路の除雪がはかどっていた。これが最寄りの駅に近付くと道路が広くなるせいか、雪が多く残っており、除雪されていないのである。

 そして、駅前商店街である。

 個人商店の前はきれいに除雪されていたが、フランチャイズ系の店舗の前は雪が放置されたままだったのである。

 武士の情けで店名は挙げないが、そういう店はダメなのである。街と共存していないということである。

 しかし、時給800円前後の従業員が雪掻きまでやらされるのは可哀そうかもしれない。そういうときこそ店長の裁量が必要なのだが、その店長もまた若年で名ばかり管理職だとするとそこまで頭が回らないのだろう。

 社会の縮図を見た雪景色である。


パソコンを買い替える(前篇)

 むふふ。


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 喜びが続いている。パソコンを衝動買いしたからだ(写真)。

 発端はL版の写真プリント用紙が底をついたからで、そのため、ビックカメラで買おうと思ったからである。プリント用紙の隣には、プリンター用のインクもあったので、年賀欠礼用に必要だとそれも同時に求めた。横浜駅高島屋口のビックカメラである。

 すると、そのフロアには所狭しとパソコンが並んでいるではないか。

 今、使っている携行用のパソコンはもう4年目に入っているウインドウズ7バージョンで、少し古い。しかし、自宅で使っているパソコンは昨年NECのものに買い替えたばかりだ。ウインドウズ8.0バージョンである。

 だから、携行用のパソコンの買い替えはもう少し我慢しようと思っていた。でもね、ウインドウズ8.1バージョンの、タブレットにもなるパソコンが目の前にあるので、ついつい店員さんに声をかけたのである。

「今日は買いませんが、ちょっと教えてください」

 そうすると人の良さそうなお兄さん(Yさんです)がハイハイと寄ってきた。おいらが欲しいのは携行向きでタブレットにもなるラップトップ・パソコンである。今の価格水準を知っておきたい。

 以上の内容を話しながら、「お薦め商品は?」と問うと、「マイクロソフト・バージョンのものが一番良くて、11万円程度。廉価のものであれば、5.5万円程度でアスース(ASUS)がお薦め」との返答である。

「ん?アスース」

 実は今使っているおいらの携行用パソコンがアスースなのである。このパソコン、使い勝手は悪くない。

 おいらは無意識のうちに質問をしていた。

「11万と5.5万の差かぁ。ところで、半額となるその差は何ですか」(この項続く)。


パソコンを買い替える(中篇その1)

 さて、「11万円と5.5万円の差」である。


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 その結論は、速さだけだと指摘された。おいらもすかさず尋ねる。

「でも、5.5万円のパソコンだといっても実用に耐えうる範囲内の速さですよね?」

 回答が返って来た。「もちろん問題ありません」

 なるほど。そうすると、携行に便利なパソコンがタブレットになって、しかも、5万円ちょっとでおいらの手に入るのだ。

 おいらは考えた。現在、四六時中使っているパソコンは自宅にあり、速さに問題はない。それに対し、今、欲しいパソコンは外出時や出張、帰省時にしか使わない。実用に耐え得る速さであれば、そんなに速くなくても問題はない。

 それに、大きさが今使っているA4サイズからB5サイズになり、軽くなる。

 魅力的だとおいらは瞬時に思ったのである。

 しかし、こういう話しには裏がある。パワポが入っていないとか、マイクロソフト・オフィスが別売りだったりするのである。

 ところが、聞いてみると全て入っている。うへ~!! しかも、マイクロソフト・オフィス2013年バージョンだ。もちろん、パワポ付き。

 ますます欲しくなってしまったのである。

 立ち去ろうとする店員(Yさんです)を呼び止めておいらは引き続き訪ねていた。パソコンで一番面倒なのは、インターネットへの接続である。

 聞いて驚いた。今のパソコンは原則として無線LAN仕様なので、そもそもパソコン本体にインターネットのケーブルを接続する穴などないというのである。

 えっ!?えっ!!

 どうやって繋ぐの!?(この項続く)。


パソコンを買い替える(中篇その2)

 これまで何台もパソコンを買い替えてきたが、パソコンのセットアップ(立ち上げ)やネットとの接続などは、その都度、おいら一人でやってきた。


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 だから、おいら一人で問題ないはずだと思うのだが、無線LANとなると異次元の世界である。

 不安にならない方がおかしい。しかし、おいらが今使用しているアイフォンは、Wimax Wi-Fiのルーターによって接続させている。

 したがって、それと同じだと考えたら良いはずだ。

 案の定、店員のYさんに確認したらそれでOKだという。でも、ルーター1台でアイフォンとパソコンの両方に使えるかと聞くと10台のパソコンまで大丈夫だと云う。

 そうか。だけど、自宅で使うときまでルーターはかったるい。やはり、パソコンには有線で繋げたいではないか。

 そうしたら、Yさんが「有線LANアダプターを使えばよい」との御宣託である。

 このアダプターが1,400円程度である。使用するにはソフトをインストールする必要があるが(CD-ROM付)、ネットからダウンロードしても大丈夫だとのたまわれる。このパソコンにはCD―ROM読み取り器が内蔵されていないからである。

 なるほど、とおいらは頷いた。それなら、何とかなりそうである。

 悪魔の囁きである。「買っちゃえ、買っちゃえ!」

 こういうときのおいらの決断は速い。Yさんにおいらは話していた。

「買います。ところで、もう少し安くなりません?」

 店員は絶句するかと思ったが、そこは手慣れたもので、「これ以上値引きできない値段ですが、気持ちだけなら」と、千円安くしてくれたのである。

 ラッキー、おいらはおもむろに財布を取り出した。だが、この後で無線LANで悪戦苦闘するとは夢にも思わない(この項続く)。


パソコンを買い替える(後篇その1)

 こうして、おいらは衝動買いをしたのである。


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 自宅に戻ったおいらに待っていたのは、そう、泣く子も黙る「セットアップ」である。

 しかし、このセットアップ、図解された絵図面のようなものがあって、それを見ながら時間をかけてやれば良いとタカをくくっていたのである。

 だけど、梱包を開けてビックリ!

 箱の中には、マニュアル本が一冊とマイクロソフト・オフィス2013年が入っているだけである。これには驚いた。

「サルでも分かる、パソコンの立ち上げ方」などと書いた絵図面がないのである。

 これでは、マニュアル本を見ながらパソコンを立ち上げるしかない。しかも、マニュアル本にはアスースのお客様専用電話番号が記載されていない。

 ゲゲ!

 どうしよう。

 こういうときは平静に考えるしかない。

 しょうがないなぁと、まずは、パソコン本体を充電した。これには最初だと10時間以上かかるという。そうか、それなら、このセットアップ作業、明日からにしようかともう一度パソコンを見る。

 そうすると、パソコンの裏面に小さくASUSコールセンターの電話番号が書いてあるではないか。

 いやぁ、えがった、えがった。

 これで何かあると、ここに電話すれば大丈夫。

 おいらもゲンキンなものである。気持ちを引き締めてパソコンのスイッチを入れた(この項続く)。


パソコンを買い替える(後篇その2)

 セットアップでのポイントは二つである。


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 無線LANへの接続とマイクロソフト・オフィスのインストール(使用許可)である。

 そもそも無線LANへの接続がなされていなければ、パソコンはただの箱である。

 そこで、マニュアルにしたがってパソコンを立ち上げ(例の、パソコンの名前をどうするかとか、パスワードをどうするかなどである)、悪戦苦闘しながら、無線LANへの接続に入った。

 ところが、これが要領を得ない。

 無線LANの種類が多くあって、どの種類か分からないのだ。そもそも、おいらはWimax Wi-Fiを契約したときも面倒だったし(パスワードなど必要)、それがどの種類かなど詳しくないのである。

 しかし、人間、困ると何とかなるものである。

 Wimax Wi-Fiのルーターの裏蓋を開けてみると、無線LANの種類とコード番号が記載されているではないかい。

 おっお~! これだ!これだ!

 こうしておいらは無線LANとの接続ができたのである。しかし、そんなに簡単に接続できたのではないことを付言しておく(ASUSコールセンターに電話をかけまくったから繋がったに過ぎない)。

 次の問題は、有線LANアダプターの接続である。自宅にいるときは有線で使いたいからである。

 これも悪戦苦闘した。

 なぜなら、パソコン本体にはUSBケーブルの穴が一つしかないからである。USBケーブルの穴は最低でも二つは欲しい。そのため、再びビックカメラに赴き、ハブ(四又ソケットのようなもの)を購入、また、これを機にDVD/CD-ROMドライブ(パソコンがDVD非搭載なので)も入手して有線LANアダプターの接続を終了した。

 また、マイクロソフト・オフィスのインストールも無事終了したでござる。

 これによって、セットアップはめでたく完了。

 なお、付言すると、無線LANを使用しているときは、やはり反応が遅い。これに対し、有線LANにすると各段に反応速度が速くなる。これは、ある意味で仕方がないのかも知れない。

 いやあ、いずれにしてもパソコン購入は毎回嬉しいが、セットアップだけはイヤじゃのぅ。これがパソコンの大問題でござる(この項終わり)。



パソコンダウン(前篇)

 パソコンがダウンした。


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 やむを得ないので、このブログの原稿はタブレット型のパソコン(携帯用の予備パソコン)で書いている。

 さて、パソコンのダウンは引越し後、2度目である。1度目は今年の8月ごろ、パソコンの電源が入らなくなった。スイッチを入れても、うんともすんとも云わない。

 全く電源の入らないコンピュータほど腹立たしいものはない。ただのでかいゴミと同じである。

 すぐに家電量販店にパソコンを持ち込み、修理するかどうか相談した。そうすると、分解を伴うので4,5万はかかるだろうとのご宣託であった。

 それなら新しいパソコンを買った方がいい。もう4年半も使っているので(ウインドウズ8だったものを10にして利用中)、買い替えの時期なのだ。

 だが、データのバックアップが先月末の時点だったので(引越しでおろそかになっていた)、パソコン内のデータだけは欲しい。

 だから、買い替えも躊躇し、もう一度自宅に戻って電源が入らないかと悪戦苦闘したら、運よくスイッチが入ったのである。

 どうやらACアダプターの不具合があったようなのだが(それで放電したのかも知れない。常時アダプターが熱くなっていたような気がする)、パソコンが動き始めたので慌ててバックアップをし、その後は先週土曜日までパソコンが動いていたのである。

 ところが、日曜日の朝から再び電源が入らない。スイッチを入れても全く無言である。ACアダプターも触ってみると冷たくなっている。

 途方にくれたが、まっ先に考えたのは、こりゃ、放電だな、である。ACアダプターが完全に壊れたに違いない。

 しかし、単純にスイッチが壊れた可能性もある。おいらはかつてキャノンのプリンターのスイッチが壊れて往生したことがある。また、最近、パソコン本体のモニター部分に横線が大量に移動しながら入る(映る)ことがあった。だから、本当に壊れた可能性も否定できない。

 この月曜日、おいらは再び家電量販店を訪問したのである(この項続く)。


パソコンダウン(中篇)

 今使っている携帯用のパソコンはモニターが小さくていやだなぁ~。だけど、しょうがないのぅ。


ムンク.jpg


 さて、続きである。

 考えられるのはACアダプターの故障である。だが、故障かどうか分からない。パソコン本体が故障した可能性も否定できない。

 しかし、そんなことを考えても仕方がないので、とりあえず、ACアダプターの修理をするか、買い替えかである。

 家電量販店の店長とたまたま知り合いになっていたので、相談すると間髪を入れず、「修理は高額になるのでありえない、新品を買った方が安い」とのご宣託である。

 しかし、新品、特に純正品はバカ高いので(調べてもらったら1万円と判明。ひえ~!!)、バッファローなどの汎用製品(3千円程度)で充分とのこと、さらに、秋葉原などに行けば中古品がタダ同然で売っているはずとのことである。

 それはそうだろう、パソコンは皆、買い替えるのである。それに伴い、古いパソコンのACアダプターは自動的に不要となるのである。秋葉原に出回るのは当然だろう。

 ただし、と、店長のご宣託は続く。店長は損得抜きでおいらに救いの手を差し伸べてくれるのである。

 ただし、の続きである。

 ただし、秋葉原までに行くには交通費がかかる。これが意外にバカにならない。おいらの住んでいる町は新宿から60分なのである。運賃は往復で1,500円程度かかる。

 しかも、運が悪く同種同等のACアダプターがなければ無駄骨になる。ま、数件の部品屋を当たればあるだろうが、とのことである。

 と、そのとき、店長がそう云えば、この近くにもパーツ専門店があったとおいらに教えていただいたのである。

 おいらは車で来ていたので、その足でパーツ屋を訪問した。パーツ屋に入るなり、これと同じものがありますかと聞くと、二つ返事であそこの棚がパソコン関係の周辺機器ですと案内されたので、大きな籠の中をのぞくとあるわ、あるわ。

 純正品ではないが、同種同等のものが複数あったので、一番新しそうなものをみると、540円。

 パーツ屋の担当者がパソコンを持参されて試し使用してもかまいませんとのこと。お~、おいらはこの言葉を待っていたのだ。

 早速、お目当てのACアダプターを取り置きしてもらって自宅に戻り、再びパーツ屋でチェックしたら一発で電源が入った。

 やった~!!

 しかし、好事魔多し、である(この項続く)。



パソコンダウン(後篇)

 好事魔多し、である。やった~!! 電源が入ったぞ、と思ったら、画面がおかしいのである。


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 パソコンのモニター部分に大量の横線が移動しながら入るのである。

 それはあたかも虹のようである。その虹が幅を大きくしたり、小さくしたりしながら上下に移動するのである。

 そのため、モニターが見えなくなる。

 あまつさえ、カーソルが一時的にフリーズ状態になるのである。

 おいおい、それはないよ~。

 しかし、ACアダプターが壊れていたのと電源が入るのだけは間違いがないので、おいらはとりあえず取り置きしてもらっていたACアダプターを購入して自宅に戻ることにした。

 善意に解釈すれば、完全に放電したので、パソコンに一時的に不具合が発生した可能性がある。完全に放電したので、人間で云えば一時は死んだのであるから、蘇生しても変調を来していておかしくはない。

 これは一旦電源を切り、ゆっくりとフル充電をすればよいと考えたのである。

 待つこと1時間、フル充電したころを見計らって電源を再度入れた。

 ん?大丈夫?

 なら、すぐに行うことはデータのバックアップである。バックアップ作業を開始した途端、虹が出てきた。

 ひえ~!!

 カーソルが動かなくなり、そのまま推移を見つめるしかなくなったが、時間がかかったもののバックアップは無事終了した。つまり、モニター部分のみの不具合で中身は支障ないようだ。

 しかし、作業中に虹が出なくなることはない。そして、遂に画面が真っ白になった。ひえ~。

 そして、しばらくすると、また、虹になる。そのたびに作業は中断するのでこれではまったく実用的ではない。

 だが、もう少しの間はだましだましを続け、それでも恒常的に虹が出ればこのパソコンはお蔵入りにするしかなかろうというのがおいらの現在の考えである。

 ま、5年近くよく頑張ってくれたよ、パソコン君。本当にありがとう(この項終わり)。


パソコンセットアップ

 お待たせしました。パソコンが到着しました。


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 早速、パソコンのセットアップである。

 しかし、これが実に面倒である。

 聞くところによると、女性の自宅に上がる手っ取り早い方法とは新しくパソコンを買った女性に「セットアップしてあげる」だそうである。

 なるほどと納得する。

 セットアップは、それほど面倒くさいのである。だから、今回も面倒だなぁと思って梱包を解き、「サルでも分かるセットアップ」のような一枚物を探したが、ない。

 その代わり、やや厚めの小冊子が入っている。タイトルは「セットアップマニュアル」。

 やれやれと思いながら、マニュアルを開ける。

 それを見ながらセットアップを始めたのだが、なんと音声ガイダンスが始まったのである。

 意外だなぁ。

 で、それにしたがって操作をするとスルスルとセットアップが完了したのである。

うへ~、パソコンは進歩している!!

 もっともプリンターなどの接続は相変わらずインストールしないといけないので、これは面倒である。

 おいらはFAXもパソコンと連動させているので、続いてそれもインストール。筆まめもしょうがないからインストール。やれやれ、やはり新品のパソコンを今まで通りに動かすには一日仕事となる。

 だが、セットアップ自体は本当に簡略化された感じがする。素直にうれしい。何だ、やれば、できるじゃん。





桜回廊

 おいらの今年の桜の隠し玉は、横浜市瀬谷区の桜名所。


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 ここは、知る人ぞ知る、海軍道路の桜回廊である。

 この金曜日(2015年4月3日)に身内と行ってきた。

 約3キロに渡る海軍道路の桜並木が写真のとおり回廊となっている。圧巻である。

 植えてある吉野桜は、一直線の左右に約450本。見渡す限りの桜並木が果てしなく続いている。

 戦前、ここには旧日本軍(海軍)の補給廠があり、今の相鉄線「瀬谷駅」から分岐した輸送用の軍用鉄道が敷設されていたということである。

 しかし、おいらはここがもともとは海軍が飛行機を発着させるために創った道路ではなかったかと推測している。戦闘機を離陸させるのに十分な直線距離だからである。

 その後、戦後になり軍用鉄道が剥がされて道路になったときに平和を祈願し、桜の苗木を植えたということだ。

 現在では、その海軍の名残から「海軍道路」と呼ばれている。

 この海軍道路の特筆すべき点は、道路周辺に建物がないことである。現在では、この道路の東側の広大な敷地が米軍の上瀬谷通信施設になっている。


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 ま、そんなことはどうでも良い。天下の海軍道路の並木桜だ。この直線道路は車で通過するのだが、桜の季節には皆が車で桜見物にやってくるので渋滞の名所となる。

 でも、本音を述べると渋滞して欲しい。だって、ゆっくりとこの絶景が観られるのだから。

 心は、やはりさくら色。



気持ちを数字で表す

 気持ちを数字で表すとは、その昔、おいらが眼の手術で某大学病院に入院したときのことから話さなければならない。


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 痛みの程度を表すのに、「最大の痛みを10、全く痛くないのを0として痛みを10段階で表示する」としたら、あなたの現在の眼の痛みは何段階で表せますかという質問があったのである。

 この質問はほかにもあり、皆その程度を10段階表示していたので、ある意味、客観的な基準になるなと感心したことを覚えている。

 そりゃそうだろう、「痛い」と云ったってその程度は千差万別、また、人によっても大袈裟に云う人もいれば、控えめにしか云わない人もいる。

 例えば、これは前にも述べたことがあるが、昔、おいらが失血して救急病院のICUに入っていたとき、隣のベッドの女性は一晩中腹の底から「痛い」と低音で唸っていたのである。他人事ながら、死ぬのではないかとおいらは心配したほどであり、そのときの痛みは、間違いなく10の痛みであったはずである。

 なぜ、このようなことを書くかというと、最近、こういう本来は数で表せないものを科学的に数値で表そうとする試みが多くなっているからである。

 考えてみれば、美味しさにも段階があるはずであり、幸福の度合いにも段階があっておかしくはない。

 これはアナログとデジタルというレベルの問題ではなく、そもそも数値化できなかった感覚(本来、曖昧なものである)を数字で表そうとする試みである。

 たしかに、食品のカロリーであれば数値化されてもおかしくはない。それはカロリーに一定の基準があるからである。

 しかし、旨さをどう数値化するかとなると、そもそも旨さの基準がないだけに、また、あったとしても人によってその基準は変わるから困難を極めるに違いない。蓼食う虫も好き好きというのはそういうことである。

 だから、テイストを数値で表そうという試みが進んだ場合、今後それがどうやって、また、どうなっていくのか、というのは極めて興味深い話しである。


本日から三日間は連休につきお休み

 本日から三日間は連休につき、お休みです。


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 写真上は、先週土曜日(16年10月1日)の「道灌祭り(神奈川県伊勢原市)」での一コマ。

 道灌とは無論、文武両道に秀でた戦国武将の太田道灌(別名「築城マニア」)のことであり、彼は伊勢原市で生涯を閉じたため、毎年10月の第一土日に伊勢原市で「道灌祭り」が開催されます。

 メインとなる「太田道灌公鷹狩り行列」と「北条政子日向薬師参詣行列」は翌日の日曜日開催のため、おいらは所用により伺うことができず(今年の北条政子は杉本彩だったので、観たかったのぅ)、残念!!


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 おいらが観に行った土曜日は「ソーレパレード」があって、こういう笑顔のきれいなお姉さんもいます。


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 伊勢原は、いい街じゃのぅ。


 それでは、皆様よろしゅうに。


平成28年10月8日(土)


 謎の不良翁 柚木惇 記す


4Kフルハイビジョンテレビを買った

 今更ながらであるが、大型液晶テレビに買い替えた。


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 49インチの4Kフルハイビジョンテレビである。

 発端は、ブルーレイ・ディスクレコーダーに不具合が生じたことであった。画像などに問題はないのだが、HDDからディスクに録画する機能がダメになったのである。

 シャープ・アクオスの2010年12月製だから、約6年の使用期間である。ま、こんなもんでしょう。

 そこで、リモコン機器や録画方法などの使い勝手をあまり変えたくないので、再び同じアクオスの最新鋭機に買い替えた次第である(テレビは問題ないので、ディスクレコーダーだけの買い替え)。

 ところが、ここに問題が生じたのである。

 新しく買ったディスクレコーダーとテレビをつなごうとしたら、ディスクレコーダーにはHDMI出力しかない。他方で、テレビにはHDMI入力端子がないことが判明したのである(ここのところはメンドクサイ説明なので興味のない人は飛ばして結構である)。

 このテレビは旧型32インチブラウン管のパナソニック2000年製でことのほか丈夫であり、これまで壊れなかったのである。だが、背に腹は代えられない。愛着もあったが、おいらは泣く泣くテレビも買い替えることにしたのである。

 極論すると画面は映ればよいと思ったので、モニターでも大丈夫と考えたが、さすがにテレビ売り場にはモニターはない。

 せっかく買うのだから、最新のものにしようと考え、フルハイビジョンを通り越して、4Kの49インチにした。

 メーカーはディスクレコーダーにあわせてアクオスにしようかと思ったが、某量販店の担当者のお兄ちゃん一押しのパナソニック・ビエラに決めた。

 昨日、日曜日の午後に自宅に届いたので梱包を解き、早速セッティングしたのである。

 いつもそうだが、自分でアンテナや配線などをつなぎ、初期設定を済ませて画面に画像が初めて出てきたときの快感はたまりませんなぁ。

 それにしても49インチに映るアップの顔はでかい。しかも、4Kフルハイビジョンだから皴までくっきりと映る。女優も大変じゃのぅ。

 とまれ、今では我が家の居間にで~んと49インチの巨大テレビが鎮座することになった。迫力満点。本日はこれにておしまい。


皆、歳を取る

 前にもこのブログで書いたが、これからは収穫の季節にするつもりでいる。


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 どでかいテレビを買ったので、これまで溜めてきたDVDを観ようとストックを整理し始めた。

 出て来る、出て来る、面白そうなDVDが。

 とりあえず、テレビをBGM代わりにしようとミュージックのDVDを取り出す。ブルーレイの音楽関係のDVDだけでも30枚程度ある。

 おいらの好きな拓郎を聴きたいので、拓郎を探すと結構ある。3年前のもので、その拓郎と沢田研二の対談番組を見付けた(写真上)。

 衛星放送のBSプレミアムでオンエアされたものだが、これが珍品(吉田拓郎の千夜一夜「沢田研二~41年振りの対談~」)。

 沢田研二が小さなスナックのカラオケで唄うのが「骨まで愛して」だと吐露するのだからこりゃたまらんのぅ。

 拓郎がはまっているのが「矢切の渡し」だと知ってまた感嘆。

 この二人の取り合わせ、拓郎が沢田のファンだったから実現したものだが、その沢田がお忍びで神田共立講堂の拓郎コンサートを観に行ったことなどを披露するのである。たまらん。

 その二人が話す内容を聴いていると、拓郎は今年古稀(70歳)、沢田が68歳だと気付いた。

 おいおい、これって老人会だよ~。こんなのありかよ~。

 そこで他のミュージシャンも調べてみたら、おいらが好きな甲斐よしひろが63歳。中島みゆきが64歳。

 ゲゲ、皆、還暦を過ぎている。いや、前期高齢者の一歩手前である。

 前期高齢者では矢沢永吉が67歳。おいらが神と崇めている、ちあきなおみに至っては69歳。

 考えてみると、世は少子高齢化などと云わなくても、こっちも歳を取っているのに過ぎないことに気付く。

 皆、歳を取る。


モデムのダウン再び

 モデムが再びダウンした。8月に新品のモデムに替えたばかりなのに、である。


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 一昨日のことであった。午前10時までは何の問題もなくパソコンがワークしていたのであるが、突然、ネットが使えなくなったのである。

 お蔭で当日のブログの書き込みは大幅に遅れることになったのだが、本日は備忘も含めてそのことについて書き込む。

 実は、最近ネットが繋がらなくことが数回あった(原因不明)。そのときはモデムの電源を一旦落として、10分程度待ち、再起動させるとあ~ら不思議、再び稼働したのである。

 それともう一つ、部屋の隅にモデムを置いているので、暖房が届きにくく、温度が低いことも影響があるのかと(パソコンも寒いと立ち上がりに時間がかかる)、モデムにカバーをかけたのである(ただし、換気は可能)。

 そのお蔭か、その後は問題なくワークしていた。しかし、今回もダウンがあったので、再び、モデムを再起動させたのだが、うんともすんとも云わない。

 悪戦苦闘の結果、虫眼鏡でなければ見えないほどのフリーダイアルの電話場号(カスタマーセンター)を探し、ヘルプを乞うた。

 そうすると、幸運にも親切なオペレーターに当たったのである。手取り、足取りによる解決の手順を教示してくれたのである。

 要は、モデムの再起動だけでなく、パソコンも再起動させ、LANの配線コードも一旦はずして元に戻せとの指示である。

 さらに、LANの配線コードで分配器を使用しているときは、分配器をはずしてみる。この作業工程でもリカバリーしないときは、一度だけではなく、複数回行う。

 ただし、ウインドウズ10をダウンロードしている場合は(おいらもそうだ)、原因が不明だがいくつかのソフトのダウンロードによってモデムの機能が動かなくなるケースも報告されているという。ひえ~。

 ということで、そのすべての作業工程を行ったら見事に復活したのである。ありがたや。

 なお、寒さはどうやら関係なさそうなので、カバーははずしておくことにした。カバーによって換気が悪くなるとダウンの原因になりかねないからである。

 以上、ネットをやるのも大変なのじゃよ~。


ミステリー 鎌倉大船、谷戸池の桜(前篇)

 先日のブログに書いたとおり、鎌倉(大船)谷戸池の桜を観てきた。


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 おいらは穴場と云われる桜の名所を観るのが好きである。横浜近辺では、瀬谷の桜のトンネル並木も隠れた名所である(写真下)。


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 さて、今回、谷戸池を訪問したのには訳がある。鎌倉在住の先輩の事務所が大船駅そばにあり、おいらはそこで先輩と定期的に吞んでいるのである。

 そこでこのシーズンである。大船の花見の穴場を探したら、「谷戸池の桜」がネットで紹介されているではないか。

 大船駅から徒歩約10分ですでに満開だという。

 おいらは呑み会の前にここの桜見物でもしてみようと思い立った。

 改札口を出る前に駅員に「谷戸池はどこの出口から出たらいいですか」と尋ねたら、谷戸池を知らないという。アイホンに映った地図を見せると、西口だという。

 しかし、穴場とはいえ、駅員が知らない桜の名所などあるのだろうか。

 ま、その駅員が地元に住んでいるとは限らない。おいらは「白楽と東白楽の関係」を尋ねたときのことを思い出していた(このブログでも掲載)。駅員が遠隔地から通勤していることはよくあることである。

 さて、おいらは駅を降り立ち、大船駅前西口から谷戸池の方向を覗いたら、あっと驚いた。


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 小高い丘の上である。大船観音が目の前にあるではないか。この駅前は何度も歩いていたのに、気付かなんだ。

 調べてみると、曹洞宗の寺で巨大な白衣観音像は全長約25メートル。

 大船観音寺では、大船観音のほかにも原爆による犠牲者を弔う「原爆被災祈念碑」や「戦没慰霊碑」など太平洋戦争による犠牲者を弔う碑や地蔵尊などがあるという。

 今度、この寺をゆっくりと参拝してみよう。今日は谷戸池の桜なのだ(この項続く)。


ミステリー 鎌倉大船、谷戸池の桜(中篇)

 アイホンの地図を頼りに谷戸池を目指した。


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 当日は、うららかな春日和である。右手上に大船観音寺を観ながら、交差点を直進する。

 中年の男性が前からやって来たので、「谷戸池はこの先ですか」と尋ねたら「この辺はよく知らないんですよ」と返ってきた。聞く人を間違えた。

 徒歩10分なので少し歩いていると犬の散歩をしている若い女性に出会った。

「すいません、桜の名所の谷戸池はこの方向でいいんでせうか」と問いかける。

 一瞬、間をおいて「すいません、分かりません。この先に交番があるので聞いてください」との返答である。

 んんん?

 隠れた桜の名所だよ。なぜ、皆、知らない? それとも、本当の秘所なのか?

 おいらは地図でこの先に交番があるのを知っていたので、仕方がない、交番があれば聞くまでもない、と思ってひたすら真っすぐ歩く。

 セブンイレブンを過ぎて、交番を発見。なら、もうすぐこの右手に谷戸池があるはずだ。わざわざ交番に聞くまでもない。

 そうすると進行方向右手に自宅の駐車場で洗車している中年の男性を見付けた。

 おいらは思わず「すいません、桜のある谷戸池はこの先ですか」と話しかけると「ええ、そうです」と答えが返ってきた。

 ど真ん中の直球がセンター前に打ち返された気分である。嬉しいのぅ。

 ところが、「まだ、あまり咲いていませんよ」と付け加えられた。

 ま、ネット情報では昨日、満開だから誤差の範囲内とおいらは鄭重に礼を云って池を目指した。

 そこから歩くこと3分。ありました。池を発見。

 ところが、何かが違う。桜がまだ三分か五分咲きだ。しかも、桜がしょぼい気がする。

 おいらは気付いたのである。ここは池ではなく、農業用水路のでかいのかもかも知れない。

 そうすると谷戸池はどこにあるのだ。地図には池が2つあったような気はしないのに(この項続く)。


ミステリー 鎌倉大船、谷戸池の桜(後篇)

 おいらは狐に包まれているのだろうか。


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 谷戸池に着いたはずだが、ひょっとしたらここは谷戸池ではないのだ。

 桜の下で妙齢の女性が4人、お茶していたのでおいらは尋ねた。

「すいません、たにど・いけ(谷戸池)をご存知ありませんか。地図ではここなんですか。あの、桜の名所で…」

「たにど・いけ(谷戸池)って知らないわねぇ」

「ええ、知らないわ」

 んんん?

 地元の人と思われる女性が顔を見合わせている。まずいなぁ~、おいらが不審人物と思われているのだろうか。

 おいらはアイホンを取り出して、「隠れたる桜の名所と紹介されているんですが…」と皆に見せる。

 と、そのときその中の女性の1人が池のフェンスに貼ってある掲示板を指さしながら「ここ、やと・いけ(谷戸池)って云うんです」とのたまわれたのである。

 そこには「やといけ」と子供に分かるようにひらがなで池の名称が記されていた。

 あっと驚く大三元。

 だから、皆、「たにど・いけ(谷戸池)」といくら聞いても要領を得なかったのだ。

 おいらはアイホン上のネットの日付をもう一度見た。すると、昨年の日付となっているではないか。去年は満開が早かったのだ。

 ミステリーは氷解した。「たにどいけ」と「やといけ」では全く違う。似たような話しが清張のミステリーであったことを思い出した。誰も想像しない。


 さて、その日の夕方、おいらは先輩と痛飲したのだが、この話しをすると先輩は大笑い。なお、谷戸池の桜は確かにこの地では誰もが知っていると知らされた。

 ミステリーもどきの谷戸池のお話しは、これにてオシマイ(この項終り)。


ミステリー 鎌倉大船、谷戸池の桜(番外篇)

 昨日のことである。


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 おいらの敬愛する全オム連会長のM氏からメールが届いた。

 M氏は神出鬼没で、ついこの間までどこか(国内外を問わず)に行っておられたはずだが、タイトルを見ると「地形愛好家より」とある。

 本文を拝見すると、ご参考までということで「谷戸(やと)」のウイキペディア解説が添付されていた。

 おいらはそれを見て膝を叩いたのである。

 ウイキペディアによれば、「谷戸」は丘陵地が浸食されて形成された谷状の地形とある(写真上は、横浜舞岡の谷戸)。

 また、そのような地形を利用した農業とそれに付随する生態系を指すこともあるとされ、主に東日本(関東地方・東北地方)の丘陵地で多く見られるというではないか。

 これには解説が必要で、農業には水がいるのである。で、水は引力の法則により上から下に流れる。これがなだらかな丘陵地だとその谷部分に水が集まりやすい。

 だから、谷戸は農業と池とがセットだと考えると分かりやすい。

 調べてみると、大船の谷戸池ももともとは農業用水池とされているのでどんぴしゃりである。

 M氏の近隣にも谷戸地形がいくつかあるとのお話しで、なるほど地形というのは奥が深い。

 なお、余談だが、谷戸は池も意味するとしたら、メコン川と同じで谷戸池は池池ということになる(メコンはタイ語で川の意味)。

 どうでもよいか。

 いずれにしてもM先生、今回もありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。


渋谷ハロウィン

 いつの間にか日本にハロウィンが定着し、渋谷は先週土曜日から今日にかけてスクランブル交差点界隈が大変なことになっているようだ。


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 ようだ、というのはこの土曜日に所用があって渋谷に行ったのだが(実は、東急本店で開催中の「世界の三船展」を観に行った。この顛末は後ほどに)、この日はあいにくの雨にもかかわらず人、人、人。

 仮装行列の人、人、人(血まみれのゾンビが目の前に現れると普通は驚く)。

 さらに、交通機動隊。

 とどめは、DJポリス。

 だけど、日本はいつからこんなに変になったんだろう。おかしいよぅ。

 おいらがNYにいたときだって、こんなに街全体が変になることってなかったよ。確かに仮装しているのはいたが、それなりに秩序が保たれていた。

 学校とか(先生も仮装する)、それらしい店の中とか(会社の中ではさすがに見かけなかった)。

 恐らく仕掛け人は、どこかの企業(または広告代理店)が自社商品の販促のためにハロウィンを利用したに違いない。それにアホなマスコミが乗ったのだろう。

 こんな国は世界中に日本しかないだにゃ~。

 ところでどうでもいいことが、このハロウィン、英語の発音では、ハロとウィンの二つの音節に分け(つまり、ハロ・ウィン)、後ろのウィンにアクセントを置く。

 決して、ハロー・ウインとしてはならない。ハロ・ウィンである。ハロと弱く声を出し、ウィンで強く発声する。

 そうしないと外人には何を云っているのかが分からない。本日はこれにてオシマイ。


寒いわ

 水道管が凍結して破裂した。


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 と云っても、今住んでいる寓居の話しではない。

 広島市内の実家の話しである。給湯設備に備え付けの水道管が破裂して水が漏れたのである。

 いやはや今年の冬は寒い。

 おいらは広島市内で水道管が凍るなど、聞いたことがなかった。寒冷地ならまだしも、水道管が凍るというのは戦後間もないころの水道設備が劣悪な時代の話しだと思っていたから一体全体この寒さはどうなっているのだろうか。

 先月下旬、東京都内でも水道管の凍結騒ぎが起きており、この様相は全国的なものとなっている。

 おいらの寓居の駐車場は、蛇口が屋外に設置してある。だから、おいらも生まれて初めて蛇口から水滴を落としながら就寝した。しかし、これも油断するとすぐツララになるので、この水の落とし(流し)具合の加減は難しい。

 さて、今週も寒い。

 48年ぶりの寒さというが、本当に地球は温暖化しているのだろうかと考えてしまう。この寒さ、全世界的なものだからである。

 地球の温暖化はフェイクニュースだと云ったトランプ大統領の「そらみたことか」という顔が思い浮かぶ。


確定申告余話

 毎年この時期になるとうっとおしいのが、確定申告である。


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 納税は国民の義務であるので申告自体は致し方ないのだが、その作業にやはり手間取る。

 この作業は、大まかに云うとデータの収集整理と計算である。

 早い話が領収証を探し出して整理し、それらを束ねたものを一定のルール(必要経費となるか、控除対象になるかなど)にしたがって計算するのである。

 で、これらの書類は、原則として原本でなければならない。

 と、ここまで書いて、これらのことは例年のことである。珍しくない。だから、力仕事だと割り切って作業していたら、今年の申告では不動産の売買があったことを思い出した。

 昨年7月、横浜から県内某所に引越したのである。

 それに伴い不動産を処分したのだが、その関係書類が引越のどさくさで散逸した模様だと分かったのである。おいおい、書類がなければ申告できないよ。

 今の不動産の権利関係は、権利証として貸金庫に入れているから問題はないのだが、すでに処分したものの書類は用済みだから、適当な場所にファイルしておけばよいと考えたに違いない。

 適当と思われる場所を探したのだが出てこない。

 自慢ではないが、おいらは書類好きである。一定期間は処分しない主義である。しかし、これが自滅行為で書類が山のようになる。その中から探し出すのだから、砂漠の中から虫ピンを探すようなものである。

 慌てふためいて片っ端からしらみつぶしのように探す羽目になってしまった。丸二日かかっても出てこないので、少々気分が悪くなった。

 しかし、捨ててはいないので必ずあるはずだと気を取り直し、書類の山の9割を調べた段階で出てきた。こりゃ、嬉しかったねぇ。一気に気分が晴れたでござる。

 ただし、その間、恩恵もあって、忘れていたへそくり3万円が出てきた。これも引越のどさくさでどこに行ったか分からなかったが、全く思いも寄らないところから出てきた。だからへそくりなのだろう。

 以上、余話という所以である。



このブログで困ったこと

 困ったことになった。


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 このブログの仕様が今年(18年)の4月3日(火)以降、変わるのである。

 実は2年前より、次のような告知があったのだ。



「【重要なお知らせ】旧PC管理画面(当画面)の提供終了について

 誠に勝手ながら18年4月2日(月)を持ちまして、旧PC管理画面の提供を終了いたします。

 今後は、16年8月より提供させて頂いている新しいPC管理画面にて、楽天ブログをお楽しみ頂けますと幸いです。

 詳細はこちらにてご覧下さい」


 と、いうことで、おいらが慣れ親しんだ楽天ブログの旧PC画面は4月から強制的に新画面に変わるのである。

 じゃあ、新画面を利用すればよいではないかという、ごく真っ当なご意見が聞こえてくるのだが、おいおい、そんなに簡単ではないのじゃよ~。

 説明が面倒なので技術的な面は省くが、新しい画面に本当になじめないのである。

 しかし、ほとんどの人は新画面に移行しているはずだから、それって、単純にはおいらのわがままか、技術的な面でのおいらの無能化が原因である。

 この楽天ブログの新画面への移行は2年前からであったが、楽天も旧画面ユーザーの利便を配慮し、旧画面も並行して存続させていたのである。

 実は、おいらも一時新画面に移行するつもりでいたが、これが思いのほか使い勝手が悪かったのである。だから、ずるずると旧画面をベースにブログを更新してきたのである。

 しかし、世は無常である。4月2日は、約2週間後に迫った。

 あ~、どうすべぇ~!?


 諸兄よ、4月2日以降、このブログの更新がなされていなかったなら、おいらが悪戦苦闘していると思うてたもれ。



今年の花見

 今年の花見は、転居して初めての桜である。


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 自宅周辺には桜の名前がつく地名もあり、また、実際、桜の名所が多い。

 寓居の近くに神社があるが、その境内も桜も満開である。花見をする地元住民も多く、つくづくこの地に転居してよかったと感じている。

 さて、おいらの今年の本格的な花見は都内の日本閣(東中野)から小滝橋までの神田川沿いの桜並木である(写真上)。

 落語の師匠である、S氏からお誘いを受け、昨日の午後、訪問した。気候も温暖でまた平日ということもあってそんなに人では多くなく、ゆっくりと満開の桜を堪能することができた。


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 川の両岸を桜で埋め尽くす場所は中目黒が有名だが(おいらは近所に住んでいたことがあるので、たびたび訪問した)、この神田川沿いの桜も絶品である(中央の高層ビルは日本閣)。


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 まことに桜は素晴らしい。日本人に生まれてよかったと思う。

 寺山修司は満開の桜を観て、「三島由紀夫は死に時を誤ったな」と云っていたような記憶があるが、まさしくそのとおり。

 桜は日本人の死生観まで創り上げるのである。

 おいらがニューヨークにいたとき、ワシントンに出張したことがある。桜には季節外れであったが、桜もどきの木が満開であった。驚いたが、桜ではなく、しかも、なかなか散らないので長く咲いているという。これでは、もののあわれなど感じるべくもない。

 桜の咲く期間は、たったの2週間。

 散る桜、残る桜も散る桜。

 桜は散るから、皆、花見に行くのである。いつまでも咲いているのなら、誰も観にいかない。


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