2004.07.16
XML
カテゴリ: よしなしごと
おいらには今頃になると思い出す、子どものころの痛い思い出がある。おいらが小学生の頃、我が家は結構余裕のある生活を送っていた。毎年夏になると伊豆の宇佐美に借りていたアパートメントに行って過ごしていたんだ。大抵7月の終わりから8月のお盆までと、8月の20日ぐらいから、29日ぐらいまで滞在していた。

今でこそ『小田パイ』が在るから2時間弱で宇佐美まで行ける様になったが、昔はそうではなかった。246をひた走り、255号線を通って小田原に抜け、135号線で宇佐美に至ると云うルートであった。

父親は仕事があるからめったに来なかったが、母親と親戚のおばさんやら従兄弟、それに家にいた若い衆が入れ替わり立ち代り一緒に行っていた。その頃は手広く左官業を営んでおり、暇も金もあったのだろう。

もちろん電車で行くことも多かったわけで、キオスクで売っていたお茶の味は、今でも思い出す夏の味のひとつだ。

もちろん宇佐美に長く滞在するわけだから、子どもにとってやることといえば海で泳ぐことか、釣りしかないわけだ。
当時あんまり泳ぎが得意ではなかったおいらは、もっぱらゴム製のサーフライダーで波乗りばかりしていた。

当然大波が来れば波に巻き込まれるわけで、そうなったら上だか下だか判らなくなるぐらい、もみくちゃにされた。そうなったらどうなるかといえば、穴と云う穴に砂と海水が入り込んで、どうにもならなくなったんだ。

当時の子どもに衛生観念なんて微塵もないから、汚い爪で耳の中をかっぽじって、砂と海水を出していた。おのずと耳の中に傷が出来、化膿して外耳炎になった。

耳の痛みというのは、やっぱり神経伝達回路の総元締めに近いわけだから、痛みがひどく感じられる。おいらのは特にすごくて、痛みに耐えかねて行った病院の先生が、『こりゃー耳くそもたまっているし、傷だらけだねー。これじゃー痛いわけだ』といって同情するほどひどかった。



だから今時分になると、あの痛みが思い起こされるというわけさ。イタタタタ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004.07.17 19:42:21
コメント(5) | コメントを書く
[よしなしごと] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

ターチ

ターチ

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07

コメント新着

ターチ @ Re[1]:ご無沙汰しております(10/29) 銀線名人ぬかしんぼさんへ ありがとうご…
銀線名人ぬかしんぼ @ Re:ご無沙汰しております(10/29) おお、お久し振りです。 伊勢原、厚木方…
ターチ @ Re[2]:年度末は(03/17) ぎんちゃん1956さん >今期も、あと1…
ターチ @ Re[1]:年度末は(03/17) ジョンリーフッカーさん >仕事が出来ない…
ターチ @ Re[2]:年度末は(03/17) ぎんちゃん1956さん >今期も、あと1…

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: