生きていればこそ

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2017.01.28

テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(566039)

カテゴリ：ココロ模様～徒然なるつぶやき

朝方、不思議に変な夢を見ました。
最近は、私が会いたいと思っている人が、夢に足を運んでくれているようです。

先日、若い命が失われました。
私には、彼がどれほどの辛さだったのか、どんな気持ちで病と向きあっていたのかなど、計り知ることなどできません。
20歳といえば、まだまだ勉強して、そして社会に出て、家庭を築き、自身の夢や目標に向かっていく。
人生に於いて、これからいろんな経験を積んでいく、ほんのスタートラインの歳です。

彼には背負いきれないほどの試練だったに違いありません。
どんなに年を重ねていても、死と正面から向かい合うこと、不安と向かい合うことは難しいというのに。

私も、彼を見送って来ましたが、未だ受け入れることができず、虚しさで涙が流れてしまいます。

彼の葬儀は、あまりにも温かさに溢れていて、それはそれは言葉では言い表せないものでした。
まさにそれが彼の生きた証なのでしょう。

ただ、私はそれでも虚しさを感じずにはいられないのです。

『顧問の勝手な言い分。／自分の価値』

いつの頃からか、『自分の価値』などは全く気にならなくなりました。
誰かに必要とされた時、自分のその時の出来る限りで向かおうと思うようになりました。
単純に、ただそれだけです。
誰かの力になれたなら、ありがとうございます。です。

自分がいなくなった時、どれだけの人が悲しんでくれるか自身が知ったところで、それは鏡のように自分の苦しみにしかなりえません。
まだ私を必要として、涙してくれる人がいたなら、申し訳ない気持ちでいっぱいになるに違いありません。
ごめんね。
もうそばにいられなくて。

と言われました。
いくらそう言われても、私の意思ではどうすることもできません。
ただ、生きている間に娘に伝えられることを伝え続けていくしかないのだと。
そう思っています。

私にできることをやっていくしかないのです。

そういう意味では、彼はとても大きな価値のある人なのだと思います。

それでも、それでも生きてて欲しかった。
これから先も、ご家族や仲間たちとの思い出をたくさん作り、彼自身の才能を更に開花させて行って欲しかった。
幸せをたくさんたくさん感じて欲しかった。
そう思ってしまうのです。

生きられてこそ。
そんな風に、私は思ってしまうのです。

人から愛されたいから人を愛するのではなくて、
人を愛することができる人が、人から愛されるのではないでしょうか。

献身

という言葉があります。
無償の愛を捧げる献身。
彼を思うとき、この言葉を思い出します。

それはとても難しく、大抵の人は
愛されたいから愛する。
大切にしてもらいたいから大切にする。

それが人というものでしょう。

でも、悲しいことに、そうしても上手くいかないことが多いのです。
愛しているのになぜ？
大切にしているのになぜ？
ひとは自分本位な生き物ですので、そう思ってしまうのです。
人と向き合う時、お互いにそう思ってしまってすれ違う。

命が尽きるまでに、辿り着けるでしょうか。

虚しさのあまり、言葉に対してとても敏感になっているようです。

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