欧州フットボールの空間

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Mar 21, 2004
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基本的な実践主導型チーム構築



これに対し、戦術に反発するような実践的なチーム作りをしようとする者も存在する。

「戦術はさほど関係ない。大事なのはプレーの質と選手の意識である」
といのが彼らの考えであり、その論拠となるのが、
「現代フットボールにおいて局面は常に変化するため、システムや戦術などの幾何学は意味を成さない。」
というものである。

 彼らがチームを作ろうとする場合、まずは選手を見ることから始まる。
 選手の能力を見極めるためにまずは年齢経験を問わず、レギュラーとサブを一旦同じ土台に乗せ、出来るだけ能力の絶対値の高いものを優先するよう心掛ける。

 ここで重要なのは個人の高い能力と状況判断の能力であり、これは戦術家が相手への対応を鍛錬(組織力)によりある程度規定しているのに対して、逆に選手の判断において自由にバランスをとってプレーすることを望んでのことである。

 これを実践するために監督は、選手の能力を向上させ、カバーリングの意識付けをし、またそれらの能力をピッチ上で活かせることを重視する。
 レアルマドリーのカルロス・ケイロス監督はまさにこのタイプであり、ジーコ代表監督もこのカテゴリー属している。

 そのことを象徴することとして、このタイプの監督が述べることが技術的に見て非常に具体的である点だ。
「ここはこうしたほうが良かった」「このプレーを意識した方がいい」
などと、思ったことを特に選手の細かな技術的な部分に対しズバリと指摘していく。
 実際、戦術家よりはこちらのタイプの方が選手の受けは良いようで、現役時代テクニシャンとして知られていたアルディレスがマリノスの監督に就任したときの技術的な指導に、中村など「もっと早く出会いたかった」と言わせるほど有用なものであったようだ。

 このように一見、選手にしてみれば理想的な監督像とも思える実践主義者だが、一方で同タイプのカペッロの指導を受けた中田がパルマに移籍してから戦術家のサッキに同様に戦術的な疑問をぶつけたときに
 「カペッロよりもちゃんとした答えが返ってきた。」
とも言っている。つまり実践主義者が選手に近い位置で良く見ている変わりに、戦術などのフットボールの全体感がつかみきれていない場合が往々にしてある。
 言ってしまえば戦術をさほど重視しない変わりに戦術そのものに長けてはおらず、一部の「戦術は関係ない」という言葉にはあまり説得力が無いのも確かである。







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Last updated  Mar 21, 2004 07:45:27 PM コメントを書く


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南町与力@ 無題 ペレ、クライフ、マラドーナ、ディステフ…
玉田より田中使え@ 監督が良かったら勝つの? 色々言われてるけどただの結果論だね。サ…
小野のボランチ反対@ 身の程をわきまえて 単純ですがキープ力、そして単独突破でな…
ネドベド@ Re:第二話・・オフ・ザ・ボールの重要性(03/05) その通り、全くです。上手い選手だけ集め…
今いっとけ@ ミラン衰退の足音か?セレソン化 即戦力は分かるけど30越える選手が多す…

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