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2013年04月22日
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カテゴリ: 映画
昨日は長男2年生の参観日に行ってきました。
国語の授業で1人ひとり緊張しながら発表する様子がかわえかったー。

息子が手を挙げると、ふだんトンチンカン発言が多いため
「な、何言うのかね?!」とドキドキするんですが(かーさんぽいでしょ!ね!!)、
集団生活の中では彼なりの社会性を発揮してるんだな、とおもいました。

「下ネタワードとスーパーマリオの話をしないだけで、キミを褒めたいよ・・・!」
というハードルの低さでですが(笑)!



出産直前は、「今できることを今のうちに!」ということで、


最近観て、いちばん魅きつけられたのがこの映画。
「理想の出産」、 公式サイトはこちら です。



妊娠・出産映画っていうと、ハリウッドの制作費をガッツリつぎ込んだ
ドタバタコメディーばっかりでしかもつまらないなー斜めに見てたんですが、
こちらはフランス映画。

フランスといえば、妊娠・出産・産後・子育てでの政府の支援が充実していると評判。
くわしくは こちらの記事 を。

でも、だからって何も問題がないわけじゃないんですね。
この映画はそんな「産後の現実」にしっかりフォーカスしてます。

とてもよかった!

印象に残った台詞を引用しますね☆





妻「ムリよ、もう少しここにいるわ」

■(赤ん坊に泣かれて)
妻「コーヒーさえあったかいうちに飲めない」

■(赤ん坊の夜泣きについて夫婦の会話)
妻「うちでよく寝るのは1人だけよ」
夫「僕が起きて授乳すべきか?」

■(夫に「痔の薬」を買い物リクエスト)
妻「ロマンスは消えた」

■(産前の自分を振り返って)
前の私は哲学的で、無邪気で、無知だった。
知らないことが多かった。

■(夫婦のいさかい)
夫「こっちは働いてるんだぞ、疲れてるんだ。計画性がないんじゃないか?」
妻「私が悪いのね?私も癒されたいわ、もう限界だわ」

■(粉ミルクを薦める実家母からのアドバイス)
実母「完璧をめざさないで」

■(産後のセックス)
妻「彼を愛して感じたかった。でもできなかった。
 不感症になったのか、感じるのは気まずさだけ」

■(子育てする日々)
妻「レア(娘)が私のすべてになった。あとはどうでもいい。 
 私はレアと一体化していた」

■(夫との関係)
妻「ニコラ(夫)とは離れていった、別々の大陸のように・・・。
 普通って何?子どもが産まれても円満な夫婦だけは知らない」

■(家族でバカンス旅行へ)
妻「夫婦関係を救うために」

■妻「(赤ん坊が)目覚めたら寝かさなきゃ、その繰り返し」

■(夫婦の口論で)
妻「一日中閉じ込められてるの、ひとりぼっち、軟禁状態よ。
 もう1年近く出掛けてない。
 自分がわからないし、何もうれしくない。
 心が乾いてるの」






台詞の一つひとつに、そうそう!と共感すると同時に、

それぐらいリアルで、特に夫婦のやりとりは
決してきれいごとではすまさないぞという内容。


産後ケアを知った時も、
「産後の心身のつらさに翻弄されるのは私だけじゃないんだ」
とホッとしたのを同時に、
「なぜ子どもを産んだら誰でも多かれ少なかれ経験するこの大変さを、
 妊娠中の女性やカップルに知らせたり、対応策をサポートしないんだろう?」
と憤りさえを感じました。

でも今ならそれがなぜか、少しわかる気がします。

それは一般的に、産後というはっきりしたジャンルもなく、
研究もされず、「産後」を語れる人がいなかったから。
産後にまつわるいろんなすったもんだも、「産んだら誰でもそんなもんよ」と
世間話レベルでしか、誰も語れなかったから。
そういう意味では、この映画も、マドレの産後ケアも
あたらしいふつうを生み出す、最初の一歩かも知れない。
そうおもいます。



そして、産後クラスとこの映画の共通項は、ごまかしもなぐさめも一切ないところ。
でも、そういうドロドロやもやもやしたものを含めた現実に向い合って、
泥くさく取り組むことでしか得られない感情や夫婦関係がある・・・と
あらためて感じました。

Kaori Naganoma

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最終更新日  2013年04月22日 07時33分32秒
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