
公共施設のイベントとして催される映画会によく出掛けます。賞味期限の切れた映画であっても、 低料金かつ大画面 で観られますから、特に見逃した作品の場合は嬉しいかぎりです。
きのうの映画はそんなに古いものではなく、年末に公開されたばかりの話題作「 SAYURI
」
でした。例によって原作は読んでいませんが、当時テレビで予告編を見るかぎり、 ビミョー
なとしか言いようのない内容に思われたので、それほど食指は動きませんでした。
この映画は御覧になった方も多いと思われ、あまり悪口を書いてアラシを呼ぶのも厭なので、あっさりと感想を述べたいと思います。
予告編で感じたビミョー感は、映画が始まってもしばらく続きました。違和感と言っていいでしょう。どうやら舞台は日本の京都。時代は昭和の初頃~終戦直後にかけて。登場人物は大半が日本人という設定にもかかわらず、主役級の芸者(ゲイシャと書く方がいいのかな)に チャン・ツィイー、ミシェル・ヨー、コン・リー というアジアンな女優陣。日本の俳優陣は 渡辺謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴 ら。
これがハリウッド映画ということで台詞は何と イングリッシュ! じゃあ全部英語かというと、さにあらず。効果音としての人声や流行歌は日本語。どうなっとんねん、いうこってすな。上記のアジア女性がこれまた日本人以上に日本人らしくって。チャン・ツィイー チャン
さんなんか、どうしちゃったの、こんなに奇麗で!って言いたくなるぐらい。
で映像がまた何とも ジャポニズム なんですなあ。蝶々夫人のオペラやることになったで、思いっきりコテコテの背景画描いたってちょー、なんて頼まれたNIPPONおたくのガイジン画家が腕によりをかけて創ったような、妙に作り物然とした気恥ずかしいばかりの京都花街。
ストーリーはというと、嫉妬+一途の恋+出世=女の一生。スピルバーグ製作だからといって、自転車で空を飛んだりはしません。ひたすら 夢幻の中にのみ存在するニッポンの美を愉しむ だけの映画、と言ってしまってはあちこちから石つぶてが飛んで来るかな。
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