
今月は後半に用事(遊びともいう)が集中していて、毎日どこかに出掛けます。今日は雨の中、神戸まで車を走らせました(走らせたのは言わずもがなの我が女房)。
向かったのは 神戸市立博物館 。先日の教育テレビ「新日曜美術館」で紹介されていた ボストン美術館所蔵、 肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」 を観るためです。神戸開催はこの28日(日)まで。そのあとは 名古屋、東京 へと移って行きます。
浮世絵といえば版画という固定観念が誰しもあると思いますが、浮世絵師として名を馳せた名人には金満家からの肉筆画制作の依頼があったと言います。ただ残念ながら、明治期にアメリカの ビゲロー 氏によって買い漁り持ち帰られたため、多くの肉筆浮世絵が我が国から消え失せ、この百年間だれの目にも触れなかったのです。
ただビゲロー氏は自分が買った作品のほとんどを ボストン美術館 に寄贈してくれたお陰で、こんにち我々はまとめてそれらを観ることができますし、ひょっとしたら氏は戦災で焼失するのをあらかじめ救い出してくれた大恩人と言えるかもしれません。
何はともあれ、その作品の数々、いやあ見応えありましたよ! 特に 歌麿、北斎 らの美人画に描かれた着物の模様の細やかなこと! 単眼鏡で淡い色の生地を観察するとそこにも手抜きすることなくびっしりと美しい模様が。かつて レンブラント の描くレースの細やかさに仰天したことがありましたが、それに勝るとも劣らぬ神業的技量にまたまた脱帽!
北斎と言えば、極彩色の 鳳凰図屏風 が圧巻でしたね。これだけでも観る価値充分の展覧会です。
いつもは音声ガイドのお世話にはならない我々ですが、今回は落語家の 柳家花緑 さんがナレーターを担当してらっしゃるというので、それも楽しみでした。ここでおちゃらけを期待してはいけません。
開催期間あと5日というので結構混んでいました。雨天ということもあるし2時間もあればゆっくり観てまわれるだろうという目論見は甘く、最後は駆け足状態でした。
今日の土鈴は那智の滝のもの
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