映画と英語の雑多な日々
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見よう、見ようと思って見逃していた映画。とうと先にテレビ放映されちゃいました。ティム・バートン×ジョニー・デップ。ワタシはストーリーよりも幻想的な色使いに心惹かれる。ストーリーやいつもの映画評価は、もうすでにいろんな方が取り上げているのでレビューしませんが、想像通り「ちょっと毒のある大人のおとぎ話」として素敵に仕上がっていました。物語の始まりは、ティム・バートンお得意の「白」「黒」「灰色」のモノトーンの世界。チャーリーがゴールデンチケットを引き当てて、工場内に入るところまでは暗い寒い、でも家族と一緒にいるときには、ろうそくのともし火くらいの明るさがある、そんな生活。チョコレート工場の入り口の歓迎のギミックは色とりどりではあるものの、ドアを開けて中に入ると一面、赤、緑、青の原色の世界。うわぁ~。ティム・バートンの世界だぁこれだけでなんかわくわくしてくる。モノトーンの世界から原色の世界へ。色使いで「非現実的な世界」を簡単に表し、その対比は子どもでもわかる。色使いがとてもうまい監督です。ほんとに。ストーリーは子どもはもちろん楽しめますが、大人は大人で「くすっ」と笑えるようなアイロニー満載。どの世代でも楽しめる、窓口の広い映画だなぁ。おとぎ話という体裁は保っているものの、子どもにとっては「自分のためだけにわがままになってはいけません。」という教訓を与えつつ、大人にとっては「親はどんなに子どもがわがままであったり生意気であってもかわいいもの。」と、訴えかけている。原作ではなかったそうですが、工場長のウィリー・ウォンカーの子供時代のエピソードと父親と打ち解けあうところは、よくもこれだけ短い時間の中に詰め込めたものだなぁ。と感心しました。あっという間の約2時間。久々に「おうちで観ていても飽きない映画」に出会いました。ラストはちょっと「?」だったのだけど。以下、ラストシーンのネタバレです。まだ観ていない方のために隠します。見る場合は「Ctr+A」で反転してくださいな。ラストでチャーリーは工場をもらうことになるけど、家族と一緒に住むがために工場内におうちを異動させちゃうってどうよ?おとぎ話の最後としては「めでたし。めでたし。」なんだろうけど、家族と一緒とはいえ、外界とは断絶された世界に住むって、それって幸せなこと?と思ってしまった。歯磨き工場からレイオフされたチャーリーのパパさんは、再就職のクチを見つけたとのことだから、完全に断絶されたわけではないようだけど、ティム・バートンの今までの仕掛け方からすると、裏のストーリーでもっと何か、毒のある展開があるのでは・・・?と思うのは、私だけでしょうか!?「グリム童話」が本当はとても残酷な小さなエピソードがあったように、何か皮肉的な展開や残酷さがありそうで素直に「めでたし。めでたし。」と終われないような、なんともいえない違和感が生じてしまいました・・・。何はともあれ、映像の美しさとミュージカルチックな音楽、大人になってしまったけど、心は子どものままで、父とは?家族とは?と影では苦悶する複雑怪奇なウィリー・ウォンカーを演じきったジョニー。そして「キモカワイイ」の限界を超えたウンパ・ルンパ達。最後まで飽きさせない映画でした。同じように色彩をうまく扱う監督で、ワタシが好きなのは「世界でいちばん不運で幸せな私」を監督したヤン・サミュエル。こちらはとっても難解な映画で賛否両論なんだけど、モノトーン+原色で違う世界を表現するティム・バートンと異なり、こちらは原色のグラデーションをうまく使う監督さんです。こちらもぜひ観てみてくださいな。以前、書いたレビューはこちらです。
January 14, 2008
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