TOKYO UNKNOWN SPECIES ANNEX

2003.12.22
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前略 親愛なるジョー。またお手紙差し上げます。今日はあなたの1周忌ですね。私はiTunesでTHE CLASHをヘヴィーローテーションさせていましたよ。

今日は、米「Rolling Stone」誌の サイト で発表されている「The RS 500 Albums」の話をしようと思います。これは、同誌が選ぶ、現在までに英語圏で発売されたアルバムのベスト500なんですが、THE CLASHの3rdアルバム「LONDON CALLING」が、なんと8位にランクされていたんですよ!

同アルバムは、アメリカのチャートでは最高位でも27位。同誌の選出は、ロック史的意義をきちんと汲んだ結果でしょう。ちなみに1stの「THE CLASH」は77位、4thの「SANDINISTA!」も404位にランクされていました。

でも、あなたはきっとこう言うでしょう。「そんなランキングに意味なんてあるのか?」と。確かに、私の友人の一人はベスト500にDEEP PURPLEが入っていないことが不満な様子でしたし、私にとっては同誌が1位にランクしているTHE BEATLESの「Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band」より、あなた方のアルバムやSEX PISTOLSの「NEVER MIND THE BOLLOCKS」(41位)の方がずっと重要ですから。

選者(評論家? 編集者?)は言うかもしれない。クラッシュやピストルズも、ビートルズがなければ生まれなかったと。でも、それを肯定するなら、新しいバンドほど存在意義が薄いことになってしまう。

…私はね、ジョー。生物の進化の系統樹を見ていると、音楽の進歩との符号を感じるのです。

原始人類が骨や石を打って出した音が最初の生命なら、隆盛を極めるロックは陸棲の脊椎動物です。ビートルズは、いうなれば原始的な爬虫類。そこからメインストリームのポップミュージックとして派生するのが哺乳類。そしてパンクは恐竜だと思うのです。

確かに恐竜もオリジナルパンクも滅びてしまった。でも、そこからたくさんの重要な分化が起こりました。今日のオルターネイティブの隆盛は、小型の獣脚類から鳥類が派生したような、まさに「もう一つの」究極の進化だと思うのです。その起点にあなた方がいることに異論を挟む人はいないでしょう。



あなたの命日だというのに、つまらない話でお時間を取らせてしまいました。今日は全世界のパンクスたちが貴方を悼む日だからお忙しいですよね。最後まで読んで下さってありがとう。またお手紙差し上げます。草々





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最終更新日  2003.12.23 01:07:42
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