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国宝 曜変天目三碗が同時に公開中。曜変天目は、世界に3つしかないのです。大徳寺龍光院のものはMIHOミュージアムで。奈良国立博物館では、藤田美術館所蔵のもの。東京の静嘉堂文庫美術館でも所蔵品を展示。前々から行ってみたかったMIHOミュージアムに行ってきました。ここは、滋賀県甲賀市にあり、それも最寄駅からかなり離れた山の中なので、クルマなしではなかなか出かけられそうもなかったのです。石山駅からバスで路線50分以上かかりました。山の中に大きなトンネル、斜張橋!こんなにお金のかかった美術館ってないのでは?こちらは、私立の美術館で、宗教団体が造ったそうです。山の中にぽっかりと異世界、桃源郷?ものすごく広い。今回の展示品だけでなく、常設の収蔵品もすばらしいです。ここはぜひ行ってみるべきですね。バスツアーがあるみたいで、日本人だけでなく中国人の団体さんも多かったです。天目茶碗がすばらしかったのと、朝早く出たので石山駅に戻ってもまだ13時くらいだったので、もうひとつ奈良もいってみよう!と。奈良国立博物館へ行ってきました。こちらは、奈良公園のまっただなか、平日でも観光客で大賑わい。こちらの曜変天目(藤田美術館所蔵)も素晴らしかったですよ。本当に美しい~ひさしぶりに奈良に来たので、最近できあがった興福寺の中金堂を拝観してきました。落慶法要は去年でしたっけ? これもつい最近建て直しのようすをテレビで見たので。奈良もあちこち見たいと思っていたのですが、さすがに疲れたので帰りました。また来ます。
2019.05.09
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滋賀県守山市にある、佐川美術館へ行ってきました。水に囲まれたおしゃれな建物。佐川急便が建てたそうです。いま、木梨憲武展開催中。ノリさんの作品は、楽しくなるような作品ばかり。どれも結構細かい!性格なのかな?常設の平山郁夫作品がとても素晴らしい!楽吉左衛門さんの茶碗の数々も常設展示されています。京都方面から湖西線で琵琶湖西岸の堅田まで行って、路線バスでレインボーロードという橋を渡るとすぐ。琵琶湖をはさんでお向かいの守山市にあります。なかなか景色も良くて良い気分でした。結構長い橋なんですが、遠足か?歩いている人が大勢いました。ちょっと肌寒かったですが青空で、歩くには最高な一日。
2019.05.08
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大阪市立美術館で開催中のフェルメール展を見てきました。2月の平日は空いているとの情報から、あわてて見に行きました。行列なし、当日チケットもまったく並ばずに買えました。中に入ると、そこそこ混雑していましたが、絵の前でゆっくり見ることができます。東京ではかなり混んでいたようでしたが。以前にどこかで見たものがあったので、初めて見るのは「取り持ち女」くらいかな。これまでにいくつ実物を見たのか数えたら、22点でした。もうあらかた見たような気がしていましたが、まだまだありますね。でも、もうあんまり好きな絵がないです。ぜひ見たいのは「デルフトの眺望」くらいかなあ。
2019.02.22
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先日、京都市立博物館の常設展示を見に行ったのです。そこで何度見ても面白いなあと思ったのが、雪舟の「慧可断ぴ図」国宝。でも、雪舟といえば、子供のころに柱に縛り付けられて、足の指で涙でネズミの絵を描いた、という話くらいしか知らない。この際、雪舟について知りたいと思って読みました。応仁の乱の頃の人なんですね。↓の表紙が「慧可断ぴ図」です。修行中の達磨大師に、慧可が弟子にしてほしいがために、片腕を切り落として自分の決意を見せているところ。。。。なんですが、わたしには、だるまさんが「コイツ、よせばいいのに腕切ってしまったよ、困ったなあ」っていう顔をしているようにしか見えません!
2019.01.27
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兵庫県立美術館で開催中の「プラド美術館展」に行ってきました。夏休みに入るまえに、と思ったのですが、この日は猛暑!!!駅からの道のりだけでも、汗が噴き出ます。しかし、この美術館は大きな建物で、いつ行っても割合ゆったりと鑑賞できるのがよいのです。今回は、大きな絵がたくさん展示されていたので、人を気にせず離れたり近寄ったりできたのはとても良かったです。中野京子さんの本などでベラスケスやハプスブルク家などの知識を仕入れてから見るのが好きで、最近わたしにはちょっと古い時代の絵の方が面白く感じます。大昔にヨーロッパ旅行したときプラド美術館には行ったことがあるはずなんですが、ろくに覚えていません。感性だけで美術を見られるような鑑賞眼がないので、ふ~んと思っただけなのでしょう。ある程度勉強しないと、自分には面白く見えないみたいです。このポスターの王子様の絵ですが、テレビで見たのですが、少し下から見たほうが迫力あります。しゃがんで見上げると、なるほど飛び出してきそう。そばで見ると、ずいぶん大胆な筆遣いです。
2018.07.13
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京都国立近代美術館へ、「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」を見に行きました。「殺されたゴッホ」という小説を読んで、孤独なゴッホがかわいそうで気の毒で、そのイメージがずっと続いています。本の表紙にもなっていた自画像。痩せて青ざめていかにもさびしげなゴッホ。生きているうちに価値を認めてくれる人がいればよかったのにと思いますね~。「寝室」の絵がとても好きなのですけど、森山泰昌さんという現代美術家がほぼ実寸大に作った部屋がありました。中には入れませんが、写真はOKです。
2018.02.14
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京都国立博物館の京都国立博物館の国宝展第3期に行ってきました。今回は、長谷川等伯の松林図屏風・長谷川久蔵の桜図壁貼付、金印、頼朝像、油滴天目、源氏物語絵巻などが目標。等伯親子については「美の巨人たち」でも見たし、小説も読んだので何よりの目玉です。混雑がひどくて、近くで見ても離れて見てもなんだかよく見えない。それが、階段の踊り場からだとよく見ることができましたので満足。頼朝像は大きな絵だったので混雑していても良く見えましたけど、源氏物語絵巻は見るのを断念しました。金印も、並んで真ん前で見ましたけど、なにしろ2センチ四方くらいと小さくて、彫ってある文字がよくわかりませんでした。それでも、いっぱい国宝を堪能できて良かったです。
2017.10.31
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雨模様だったので、もしかしたらきょうは空いているのではと期待して、京都博物館へ行きました。しかし、もうずいぶん大勢来ていて、入場はすいすいとできたものの、中は混雑していました。雨なのに、平日なのに、午前中なのに。。。この先観光シーズンに入る京都、ますます混雑は激しくなることでしょうね。それにしても、展示してあるものすべてが国宝です。すごいです。第1期の目玉は、雪舟の水墨画6点一挙公開!これらの絵は、「日曜美術館」とか「美の巨人たち」とか、美術の番組でちょっと前に詳しく紹介されていたので、水墨画とかよくわからないと思っていたのですが、番組で説明を聞いて少し見方を教わった感じでいました。その絵がぜんぶ来ているんです。以前に、あちこちの展覧会で見たことのあるものもありましたが、今回初めて見てすごくインパクトがあったのは、土偶。「縄文のビーナス」「縄文の女神」「仮面の女神」 なんて力強いのでしょう。そして、すごくモダン!というか新しく感じます。「火焔型土器」もいいですね~ 展示替えが4期に分けてあり、あらたに展示される国宝もあります。「伝頼朝像」とか「漢委奴国王印」とか「窯変天目」とか「源氏物語絵巻」とか「等伯の松林図屏風」とか・・・なんとかぜひ見に行きたいです。
2017.10.06
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兵庫県立美術館に「怖い絵」展を見に行ってきました。中野京子さんの美術本を愛読しているので、早く見に行きたかったのですが、夏休み中はとても混雑しているようだったので九月になるのを待っていたのです。それでも行ってみたら結構な人!!小さな絵が多いので、混雑掻き分けて見るのはたいへんでした。細かい版画の類は傍によっても見にくく、こういうのは中野さんの本で見る方がよいかも。版画(本の挿絵なのかも?)がたくさんありましたけど、わたしはビアズリーの「サロメ」がいちばん。看板になっている「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は、かなり大きくて素晴らしい絵だったので、もうこれだけでも満足です。
2017.09.05
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今朝は、合唱団の用事で朝早く家を出たので、それならついでだから用事を済ましたら展覧会に行こう!と思いつきました。朝からかんかん照り。大阪国際美術館は駅から10分以上歩かなければならない不便なところで、オフィスビルだらけの道で照り返しはキツイし、たどりついたらへとへと。この美術館自体がコンクリートと鉄骨でできた建物で、入口のあたりもまったく緑がなくて殺風景!夏にここに来るのは嫌なのよ~とブツブツ言いながら入館。。夏休み中ですが、中学生くらいの子たちが学校から見に来ているようでした。この展覧会を見てリポート書くのが宿題なのかな?熱心です。そういう人たちがいるわりに、さほど混雑はしていませんでした。ヒアロニムス・ボスの有名な絵や、なんだかよくわからない妖怪みたいなものがいっぱいの版画、面白いです。絵のサイズがそれほど大きくないのに、細かくぎっしり描いてあります。すみずみまで見ようとするととても目が疲れる。「バベルの塔」もあまりの細かさに小さいところを見るのは止め、全体を見るようにしました。塔が3Dのようにこちらに向かって迫ってくるようです。なんて迫力でしょう!ウィーンに行ったときに、美術史美術館でこれとは別バージョンの「バベルの塔」を見たのです。そちらはもう少し大きかったように思います。そのときも、迫力を感じとても印象に残りました。その絵を模写している人がいて、「よくまあこんな細かい絵を!」と思ったものです。「バベルの塔」の絵を正確に拡大した作品(東京藝大制作)でも、細部を見るとまだまだ細かいのです。また、会場でCG映像で細かいところを見せてくれたのがわかりやすかったですね。漫画家大友克洋さんが描いた「INSIDE BABEL」も良かったです。ブリューゲルはホントに気の長い仕事をしたものです。完成までに、どのくらいかかったのでしょう。弟子たちが細かいところを手伝ったのでしょうかね~?兵庫県立美術館の「怖い絵」展も行きたいのだけど、もうちょっと涼しくなる時期にします。
2017.08.04
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奈良国立博物館まで「快慶」展を見に行ってきました。たくさんの仏像が並んでいましたが、いちばん美しかったのは醍醐寺の弥勒菩薩でした。たくさん快慶の仏像を見たので、なんとなく共通点がわかったような?気がしました。奈良はきょう人が多くて、観光客・修学旅行生・遠足などなどいっぱいでした。ほとんどの人は東大寺に向かっていましたけど。こんなに人が多いときに来たことあったかな??でも博物館はそんなに混んでなかったですよ。博物館のあとは、興福寺に向かいました。「ぶらぶら美術館」という番組で紹介していたのですが、いま、国宝館が耐震工事のため、これまで国宝館に安置してあった仏像たちが仮講堂と東金堂に安置してあります。特に仮講堂のほうは、阿修羅をはじめとする天平乾漆群像を、「天平の文化空間の再構成」として阿弥陀如来の周りに並べてあり、ガラス越しでない拝観ができる珍しい機会。展示の仕方を変えただけで結構面白いものですね。仏像の前はそれほど大勢でもなかったので、長い時間をかけて眺めても大丈夫です。阿修羅好きな方はチャンスです。東金堂では、薬師如来のまわりに仏像が増えていてにぎやか、国宝山田寺の仏頭もここに安置されていました。運慶の「無著・世親菩薩立像」のある北円堂の特別開扉があったのですけど、こちらは以前に見たことがあるので寄りませんでしたが、やっぱり見てくれば良かったかな。余裕があれば春日大社にも行ってみようかと思っていたのですが、歩き疲れて無理でした。なかなか体力必要です。
2017.04.28
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東洋陶磁美術館で開催中の特別展に行ってきました。台北の故宮博物館所蔵の宝物の青磁4点と、東洋陶磁美術館所蔵の物1点です。「人類史上最高のやきもの 海外初公開、初来日」前に故宮博物館に行ったときに、青磁はたくさん見た(たぶんこれも見たような)のですが、うつくしいとは思いながらも、そんなに大変なものとは知りませんでした!よく日本に持ってきてくれましたね。動かすのも恐ろしい~北宋時代(今から900年くらい前)に作られたもので、清朝の乾隆帝が賞玩したものです。この水仙盆といわれる形が、とてもすっきりして端正ですね。大きさは、一番大きなものが横(口径)が26、4センチ×18、6センチ他のものはちょっと小さい。いろいろな人がこれを復元しようと研究しているのですが、どうしてもこのような色が出ないのだそうです。テレビで見ましたが、日本の陶芸家の方も挑戦されています。天青の色。本当にきれい。青磁や白磁はとても好きなのですが、良いものは壊すのが怖いから気軽に使えるお土産用みたいな安いものでいいから欲しいなと思ったりしますが、いざとなるとなかなか買えません!
2017.03.16
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大阪国際美術館で開催中の「クラーナハ展」を見に行ってきました。この展覧会は去年東京で開催され、特集テレビ番組で見たのでぜひ見たかったのです。実に思わせぶりな目線を送ってくる女性像が多くて、すごく魅力的!特に良いのは何と言ってもこの絵です。↓「ホロフェルネスの首を持つユーディト」ユーディトやサロメなど、美女と生首の絵ってなんだか気持ちをそそりませんか?わたしは、中野京子さんの本のような美術作品にかかわる話にとても興味があるので、こういう謎めいた絵が好きです。それだけでなく、とても美しいし。生首のホロフェルネスも陶然とした顔してますよ。殺されて本望なのかも。ほかにも好きな絵がたくさんありました。ヘラクレスが美女に囲まれてへらへらしている絵なんかもとても面白いし、女性のヌードもいかがわしさと紙一重なところが良い。大阪国際美術館、きょうはとっても空いてました。寒かったからかもしれませんが、じっくりゆっくり見えてとても良かったです。
2017.02.01
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☆江戸文字が粋なものであるか、意気なものであるかは本書が語る勘亭流、寄席文字、浄瑠璃文字、籠字、角字、歌舞伎文字、謡曲文字、相撲文字、まとい文字、ひげ文字、また草双紙、千社札、百人一首、将軍印などに使われた文字まで網羅した、「江戸文字」についての決定書、待望の復刊! ☆書体というのは面白いものですね。学生時代に平安時代の和歌などすらすら読めるようになりたくて、少し書道を習っていたことがありましたが、難しかったです。子供の頃のお習字はあんまり面白くなかったのですが、江戸文字のような変わった書体なら面白そう。勘亭流などこの本でその成り立ちや種類などがわかります。ちょっと書いてみたいな。。。
2016.09.07
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京都 細見美術館で開催中の「春画展」に行ってきました!18歳未満お断り、の展覧会です(笑)身分証明書をご持参くださいって書いてありましたけど、どうみたって18歳未満に見えない人ばっかりでした!細見美術館はこじんまりした美術館なので、そこそこ混雑はしていましたけど、ゆっくり見ることはできましたよ~私は若いころ、この手の浮世絵を所蔵している人に見せてもらったことがある。そういうものがあることは、それ以前から知っていたので、たいして驚かなかったから、つまらなかったみたいでした。それにしても春画なんて、夜の寝所などでこっそりと見たのでしょうにあっけらかんと展示してあると・・・しかも皆もっともらしい顔で眺めているのでなんだか可笑しくなってしまいます。西洋画に裸の絵は山のようにあるけれど、こうもモロに描いた絵なんて知らないです。ヨーロッパにだってあったと思うんですけど。。相当レベルが低いのかな。図録は4000円もするので買いませんでしたが、これ持ってたら話のタネになるかも、です。(通販はしないそうですから!) おやつ用に高島屋で買ってきたお菓子仙太郎の花軍(はないくさ) 9個入り1080円一口サイズでとっても美味しい!早速2個食べてしまいました。
2016.02.10
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ぽかぽか暖かいので、京都市美術館の「フェルメール・レンブラント展」へ。まだ見たことのないフェルメール作品だったので、これで合計20点目になりました。ぜんぶで30数点、あといくつ見られるかな。人が少なかったのでゆっくり見られました。例によって静かな雰囲気の、清楚な作品です。「水差しを持つ女」とレンブラント「ベローナ」が日本初公開です。京都の次は東京で展覧会が開かれるそうですので、お楽しみに。平日の京都は、観光客が少し減ったようです。
2015.12.09
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京都国立博物館に「琳派400年記念」展を見に行きました。10時前にはついていたのにもう結構な行列で、入場約20分待ち。テレビや雑誌でも大きく取り上げているから、わたしみたいに「とにかく見に行ってみよう!」と思う人が多いんでしょうね。本阿弥光悦・俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一・・・と豪華絢爛。目玉は宗達オリジナルの「風神・雷神図屏風」とそれを写した光琳の風神雷神図。27日から11月8日は抱一の風神雷神も加わって、見比べることができるそうですよ~。でも代わりに抱一の「夏秋草図屏風」が展示されていて、とても美しかったです。ちなみに、オリジナルの宗達のに比べると、光琳の風神様は目がかわいい気がする。。他にも見どころ満載!いっぱい展示品があります。入場待ちした割に中に入ってみたらそれほどの混雑でもなかったですが、この先京都はどんどん人が多くなるので、混むのが嫌いな方は今のうちにどうぞ。京都国立博物館に公式キャラクター「トラりん」ができていました。尾形光琳の「竹虎図」から作ったもの。猫みたいな、やんちゃな虎です。名付け親は館長の佐々木丞平先生だそうです。(大学時代先生の講義を取ったのに、習ったこと全然覚えてない・・・)
2015.10.15
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もうしばらくしか家にいない娘といっしょに、京都市美術館「ルーブル美術館展」へ行ってきました。今回の目玉はフェルメールの「天文学者」です。娘と一緒にフランス旅行したときに、ルーブルで見た作品。フェルメールを初めて見たのは2004年なんですけど、2年ごとくらいに来日するので、かなりたくさん見ることができました。これまで見たものを数えてみたら、30数点のうち19作品でした!あといくつ見ることができるでしょうね~京都市美術館はあんまり広くないので、こういう小ぶりな作品が向いているみたいです。平日なのに入ったらなかなか混んでいたけれど、混雑がひどいのは最初の部屋くらいで、あとは楽に見ることができました。今回は、美しい少女の絵ではなく地味なオジサンの絵だったせいか? あんまり人気がなかったみたいで、絵の前にも人だかりはさほどなかったです。どちらかというと、ティツィアーノの「鏡の前の女」とかムリーリョの「物乞いの少年」、グルーズの「割れた水瓶」のような美しい絵の方が人気だったかな?作品の写真はコチラ「天文学者」は、ルーブルでもわざわざ場所を探して見に行ったのだけど、「レースを編む女」と並んで隅っこに飾られていて、小さいし地味な存在だったのでしたが、こうして日本の美術館で飾られていると大きく立派に見えました!やっぱり美しいです。その後、河原町まで出て、お昼は「レストラン菊水」に初めて行ってみました。南座のむかい、大正時代から続く老舗洋食店ですが、これまでいつも素通りしてました。小説に出てきたので一度入ってみようと思って、行ったのですが、建物が古いだけに中も昭和ノスタルジー満載。お客さんもシニア、それも老夫婦が多い。出てくるお料理は一昔前の洋食という盛り付け、でもそれがなかなかいい感じでした。七月は祇園祭。いたるところ祇園祭の飾りつけです。また暑い夏がくるなあ。
2015.07.02
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兵庫県立美術館で開催中の、堀文子さんの展覧会へ行ってきました。1918年生まれというから今年97歳!創作意欲のかたまり、なんという前向きさ!こんな素晴らしい人の作品に接すると、自分もまだまだ何かできるような気がするのです。わたしはイタリア・トスカーナを題材にした絵が前から好きだったのですけど、きょうは若いころから現在にいたるまでの作品の変遷を見ることができました。知らなかった時代の作品がいっぱいあり、ずいぶんいろいろと描き方が変わっているがわかります。でも、どの時代の作品も好きです。わたしが特に楽しみにしていたのは、テレビ番組「徹子の部屋」の壁に飾られている、黒柳さんを描いた絵「アフガンの王女」でした。ゆっくり見ることができましたけど、衣装の模様が鮮やかで、とても美しい絵です。本物を見えて良かったです。下段の右から二番目が「アフガンの王女」そして下段の左端は、「幻の花 ブルーポピー」堀さんは、この幻の花ブルーポピーを見るために、80歳を過ぎてヒマラヤへ行ったそうです!ステキな絵ばかりです。6月7日まで開催中。
2015.04.23
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招待券をもらったので、ホイッスラー展開催中の京都国立近代美術館へ行ってきました。いつも阪急で四条まで行って、そこからのんびり四条通を歩くのですが、駅をでたところで信号待ちをしているお笑い芸人「ロザン」に出会って驚いた!京都をロケしているようでしたけど・・・・ハンサムな菅ちゃんは芸能人らしく目立っていたけど、宇治原くんはスタッフに紛れてしまってました(笑) だれも気付いてないのか?騒ぐほどでもないのか?周りには写真を撮るような人もいなかったなあ。さて、さわやかな晴天でお出かけ日和だったのですが、展覧会は閑散・・・・やっぱり知名度が低いのでしょうか。10月19日に日曜美術館の放送があるそうですから、そのあとは増えるかもしれません。でも美しい絵がたくさんありました。目玉になっている「白のシンフォニーNO.2:白衣の少女」とか「「ライムリージスの少女ローズ」のような、きれいな女性の絵とか、「ノクターン」シリーズのような心が静かになるような風景とか、良かったです。12月には横浜美術館に移動するそうです。ホイッスラーは日本趣味の絵を描いてますが、お向かいの京都市美術館でも、「ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展」というのを開催しています。両方行くかどうか迷ったけど、あんまりいっぺんにたくさん絵を見るのは疲れるのでパス。せっかく平安神宮近くの美術館まで来たので、ずっと行ってみたいと思っていたカフェ「la voiture」を訪ねました。NHKの「グレーテルのかまど」という番組で、「タルトタタン」というリンゴのタルトを紹介した時に、このお店が出たのです。もう亡くなったのですが、番組に登場したユリおばあちゃんが作ったタルトタタンを、今も伝えているそうです。わたしはわざわざ遠くまでケーキを食べに行ったりする方ではないのですけど、この逸話に惹かれてこれだけは味見してみたかったのです。こじんまりしたお店でした。飴色になったリンゴの味が濃厚で、でも食べた感じは意外にあっさり。コーヒーによく合いました。店内には、ユリおばあちゃんが元気だったころはいつも座っていたという席が今も取ってあって、写真が飾られていました。こういう素朴なケーキはよいですね。
2014.10.07
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京都国立近代美術館で開催中の「ホイッスラー展」についての講演会があったので行ってきました。ホイッスラーなんていう画家の名前は初耳だったし、まだテレビ番組でも取り上げられていないのでなにも知識がない。講演会の前に、急いで少しばかり知識を仕入れておきはしましたが、京都国立近代美術館の方から詳しく説明してもらえてよかったです。講演会に来ている人は年配の人ばかり、同じように「よく知らない」という人が多かったみたいですが、せっかく説明してくれてるのに気持ちよさそうに居眠りするのはどうかと・・・(エアコンが効きすぎていて、わたしは寒くて困ってたのに。)しかも思いがけないことに、展覧会の招待券つき!!これは嬉しい~ 絶対見に行きます。
2014.09.25
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奈良国立博物館まで、「醍醐寺のすべて」展を見に行きました。上醍醐の山から初めて下りた「五大明王像」と快慶作の「弥勒菩薩坐像」が目当てです。奈良国立博物館 博物館前で堂々と昼寝中。何度も奈良に行っていると、シカなんか珍しくもなんともないです。フンだらけで道が汚いし、夏はにおいもひどい~。服に移りそうなくらい。展覧会の目当ては、上醍醐の山から初めて下りてきた「五大明王像」と快慶の「弥勒菩薩坐像(上のチラシの仏像)」です。醍醐寺も2回くらいは行ったことがあるのですが、仏像はいつも見られるわけではないし、こんなに近くからゆっくりと見ることはできないので、とても満足です。「五大明王像」の展示はなかなかの迫力でしたし、快慶の仏像は、とても気品があり若々しく美しく、本当にきれいですよ。仏像のほかにも、お寺の古文書の数々、曼荼羅など、国宝や重要文化財がいっぱいです。歴史のあるお寺はすごいですね!さて、奈良博物館に来たらやっぱり寄りたいのは東大寺の法華堂です。前に来たときは解体修理をしていたので、どうなったのかぜひ見に行きたい。見えているのは大仏殿法華堂今回初めて朱印帳を忘れずに持ってきたので、朱印も書いていただきました。(たいていのお寺は300円なのに、800円もして驚いた~)中に入ったら、ヒノキ?の良い香り。拝観するところの床を張り替えたのです。そして、久しぶりに見る不空羂索観音。前は日光菩薩・月光菩薩が横にいたのですが、今回の修理からは東大寺ミュージアムに置かれているので、前よりも広くなりました。わたしはここの四天王像の広目天さんがかわいらしくて好きで、久しぶりに会えてよかったです。二月堂しかし東大寺は広い!南大門から法華堂まででもかなり遠いのです。せっかく来たのにもったいない感じですが、他は見ないで帰りました。大仏殿前はすごい観光客(外国人が多い)でしたが、法華堂や二月堂のあたりは静かでいいですよ。そういえば、南大門の仁王さんたちも来年解体修理するのだそうで、しばらく会えないので名残を惜しんできました。二月堂の下に降りたところに、ザクロが実っていました。大きな木が多くて気持ちよいです。ミンミンゼミとツクツクボウシの声が。うちのあたりでは聞けません。少し秋の気配がし始めていました。
2014.08.28
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バルテュス展を見に京都市美術館まで行ってきました。混雑していたらイヤだなと思って早目に行ったのですけど、人が少なくてゆったり見て歩けました。つい最近少女が誘拐される事件があったりしたから、こういう絵画は避けられたのでしょうかね??やっぱり少し不穏な絵ですよね。わたしはこのチラシの絵「美しい日々」を見るたびに、胸にナイフが刺さっているように見えてドキッとします。手鏡を見ているのですが。右側の暖炉に薪をくべる男性のいきいきした感じに比べると、この少女はまったく雰囲気が違っているので、死を連想してしまうのです。バルテュスの絵は「ロリータ」の表紙を飾ったし、「少女を描くので誤解される」と自分でも話していますが、実際に十代の少女と同棲していた時期もあるし、奥さんは自分より30数歳も年下です。それでも、この少女を描いた作品群がいちばん魅力的ですね。
2014.07.30
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きょうは涼しくて気持ちが良いので、京都国立博物館まで、「南山城の古寺巡礼」展を見に行ってきました。ひさしぶりの京都国立博物館。6月の京都は修学旅行生だらけ。それに、アジアからの観光客がうんと増えましたね。博物館も外国の人が多く見えました。南山城(みなみやましろ)とは、奈良と京都の間、京都府南部の地方です。歴史のある古いお寺がいくつもあるのですが、うちからは少し遠くてなかなかきっかけがないと行けません。観光客が多いところではないし、仏像の拝観は予約をしないとできないお寺が多かったと思いました。一度か二度、天平会で行ったことがあり、木津川沿いを歩いたのですが、あれはどこのお寺へ行ったときだったかな。。。きょうの展示では、「現光寺の十一面観音坐像」が、きりっとした美少年のようで、とても気品があって美しかったです。また、上のチラシ右下にも載っている「寿宝寺の千手観音像」は、とても大きな仏像ですが、たくさんの脇手がまるで羽根のようで、お顔も慈愛にあふれているようで素晴らしかったです。他にも、有名な一休さんの遺品などもたくさん展示されていました。この展覧会は6月15日まで。噴水の向こうには「考える人」像
2014.06.12
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神戸市立博物館まで、プーシキン美術館展を見に行ってきました。平日なのに、行列ができていてうわ~っと思ったのですが、それは当日券を買うための行列で、入ってみるとそれほどの混雑ではありませんでした。このチラシのルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」が大人気でした。このピンクピンクした色使いといい、愛嬌のある顔といい、なんだか少女漫画風だな。個人的にはアングルの「聖杯の前の聖母」の方が好きですが。アンリ・ルソーの「詩人に霊感を与えるミューズ」も好きだし、ゴッホの「医師レーの肖像」ピカソの「マジョルカ島の女」もいいし、他にも素敵な絵がたくさん展示されていてとても良かったです。帰りに十三の駅で買いました。このあいだから食べたいと思っていた「きんつば」。喜八洲はみたらしだんごが有名なのだけど、きんつばも美味しいです。6センチ角、厚みは2センチもある大きなきんつば、1個160円。半分でもじゅうぶんなくらい大きい。ふつうのと抹茶と栗の三種類です。
2013.10.29
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ようやく暑さがましになったので、気になっていた「貴婦人と一角獣」展を見に、国立国際美術館へ行ってきました。小説やテレビで予備知識を仕入れていたので、涼しくなるのを待ちかねてました。6枚の大きなタピスリーは、1500年ごろの作。そばで見ると、その精巧なこと!細密なこと!貴婦人の衣装やアクセサリーの美しいこと! 織物でここまで表現できるなんてすばらしいです。修復ももちろんしたのだろうけど、500年以上もたっているのに吊って展示して、自分の重みで破れたりしないのかしらと思う。展示では、映像で6枚の図柄を比較して見せてくれるので、よくわかって面白い。6枚とも同じようでいて似ていないところもあるので、これとこれは同じ工房で作られたのかな?などと推理してみる。また、「触覚」の貴婦人のアクセサリーは、よく見ると他の物よりも浮き上がって見えるような気がする。いちばん好きなのは、オルガンを弾いている「聴覚」の貴婦人かな。最後の「第六感」を表わすという「わが唯一の望み」。アクセサリーを付けようとしているのか、それとも外して小箱にしまおうとしているのか、両方説があるのですが、どの説が正しいのかわからないのだから、空想するのは自由。わたしには、この貴婦人は「その望みのものさえあれば、もはや贅沢なものなど何もいらないという心境に達した」というように見えるなあ~。・・・などと好き勝手にいろいろ考えつつ見るのが面白かったです。10月20日まで開催。
2013.09.04
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うめだ阪急で開催中の「ムットーニ ミュージアム」を見てきました。ムットーニ(武藤政彦)さんの作品は、ボックス式「機械仕掛けのカラクリシアター」なんですが、とてもロマンチックで美しいものです。わたしが初めて見たのは、もう10年以上前かと思いますが、「ビートたけしの誰でもピカソ」という番組でした。それ以後、テレビCMなど、いろいろなところで活躍してましたけど、実物を見る機会がなく残念に思っていました。ゆうべテレビで紹介していたのを見て、さっそく出かけてきました。きょうは会場に到着したら、偶然にもムットーニさん自ら口上を行う「ギャラリートーク」が始まったところで、ラッキー! 人形の動きにムットーニさんのおしゃべりが加わると、すごく面白いのです。一日3回、約40分のギャラリートークがあり、できればその時間に合わせて行かれることをお勧めしますが、人形は小さいし、トークのときは混雑してとても見にくいです。でも、トークが終わると人が減りますから、もう一度ひとつひとつ近くでじっくり見られますよ。せっかくなので少し時間をかけてゆっくり楽しんできました。どの作品もステキでした。テレビで制作過程を紹介していた最新作の「ジャングルパラダイス」は、これまでと味わいが違ってすごくよかったです。わたしのお気に入りは、少し古い作品だけれど何かのCMに使われた「ギフト フロム ダディ」。小さなロケットが宇宙へ飛び立つ。夢があっていいな~。どの作品も、少しレトロな雰囲気で哀愁があって。これからも素敵な作品を作ってほしいです。
2013.08.09
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チケットをもらったので、梅田の阪急デパートで開催中の「フェルメール光の王国展」に行ってきました。フェルメール全作品展示!といっても実物大レプリカ。ここでは「リ・クリエイト作品」といって、「画家が描き終えた瞬間の作品を再現したもの」とのことらしい。本物でないので、近寄り放題、写真撮り放題。まあそれでも実物大なので、全部並ぶと壮観ではありました。だけど、この展覧会の監修は、キュレーターとか美術評論家ではなくて、生物学者の福岡伸一氏。この人、フェルメールに関する本を出していたんですね。たまにテレビで見るけれど、あまりよく知らなかった!この展覧会の場所が阪急の9階で、大きな吹き抜けのあるところでした。新装開店して以来デパ地下以外は初めてだったんですが、とても広くてきれいでした。バーゲンセール開催中というわりには空いてますね。まだあまり値下げしてないのかな?フェルメール的空間。もうちょっと暗かったのだけど。
2013.07.02
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神戸市立博物館でマウリッツハイス美術館展を観てきました。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」「ディアナとニンフたち」が展示されています。混雑しているかもしれないので朝早く出て10時20分くらいには到着したのですが、もうすでに大勢の人で混雑していました。入場制限してなかっただけまだマシだったですが。オランダといえばフェルメールのほかにも、レンブラントやルーベンス。ヤン・ステーンはフェルメールとよく似た題材の絵を描く人。いつもフェルメールが目玉になっているオランダ絵画展は印象派と同じくらいよく開催されていて、時々見に行くだけなのになんだかなじみになりました。オランダ絵画は中流階級のための絵が多く、あまり巨大な作品がないから、日本に輸送しやすいのかもしれません。世界に30数点しかないフェルメールですが、もう20点くらい見ています。やっぱり目玉、フェルメールは本当にきれいです。ずっと見ていると、黒い背景から浮かび上がって立体的に見えてきます。赤いくちびるはなんてふっくらとして艶があるのでしょう。頬はほんのりピンク。写真で見るよりはるかにくっきりとして見えました。人気が高いのもわかるというもの。神戸市立博物館の周りは高級ブランド店などとてもおしゃれなビルばかりで、あまりやぼったい服装して歩いていると恥ずかしい気がします。さすが神戸ですね。展覧会を見たあと、おしゃれなお店を回って、レストランに入って。。。秋のお出かけにぴったりですよ。うんとおしゃれしてお出かけください。
2012.10.24
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お友達に招待券をいただいたので、思い切って出かけてきました。守屋多々志美術館、場所は岐阜県大垣市です。大阪から、京都・滋賀を越えて岐阜県って、すごく遠いなぁと思いますが、実は電車でほんの2時間。東京だったら通勤圏??まあさすがに、滋賀の草津を過ぎると、「遠くまで来た~」感がすごかったけど。大垣って合戦のあった関ヶ原の近くなんです。さて、この日本画家守屋多々志さんの美術館では、「平清盛と源平の時代 守屋の平家物語」と題して企画展を開催しています。行ってみて初めて知ったのですが、この方は、吉川英治の「新・平家物語」が週刊誌に連載していたとき、その挿絵を描いていたのです。その挿絵原画も数点展示されていて、しかもちょうど読んだところばかりだったので、感激しました。なかなか良い挿絵だったので、今読んでいる文庫にも入っていればいいのに。他の絵も素敵で、特に「星と武者」という大きな絵はとても美しいものでした。場所は大垣駅から徒歩で10分くらい。駅前から一直線に続くアーケードのあるメインストリートの一角にあるのですが、このメインストリートの商店街が、シャッター通りになっているのがなんとも悲しい。(徳島も同じような感じですけど、さすがにもうちょっとマシだわ・・・)大垣って水が豊富で、あちこちに泉があり、水音がしているのが良かった。でもなんだか寂しいな。もうちょっとしたらお祭りや花火大会があるようですが。ついでに、美術館のすぐ近くにある大垣城も見物してきたけど、結局滞在時間約2時間で帰ってきてしまいました。暑かったし・・・ね。
2012.07.09
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新しくできた龍谷ミュージアムというのを見物に行こうと思いたち、京都へ。京都駅から京都タワーの下をまっすぐ北上。七条通りに出て、まずは、定朝がでてくる本を読んでから気になっていた「七条仏所跡」を見に行きました。跡というだけで何も残っていなくて、立て看板が立っています。それだけなんですけど、一応満足。そこから近い長講堂も見ておきたくて、行ってみました。後白河法皇の建てたお寺です。ここも飛び込みでは拝観できないので、覗いただけ。重文の後白河法皇の木像がありますけど、非公開。期間限定で特別公開があります。後白河法皇って面白い人ですよね。大河ドラマでもいちばんの変人。どっちかというと、清盛より興味があります。さて、ここから東本願寺の北を通って西本願寺の方へ。西本願寺の向かいに龍谷ミュージアムがあります。現在、「仏教の来た道」という展覧会を開催中。明治時代、シルクロードを探検した大谷学術探検隊が持ち帰ってきた品々がこのミュージアムの展示品です。このチラシの、ガンダーラ仏に会いたくて。弥勒菩薩なのだそうですが、ゆるくパーマのかかったロングヘアーを上で結び、額にはヘアバンド。彫りの深い小顔におしゃれな口髭、体はたくましく、サーフボードでも持って歩きそう。実物は微笑をしているように見えます。とっても素敵だけど、拝む対象には見えないなあ。メインなのに、こちらは松岡美術館所蔵のためか、絵葉書などグッズが一切なしで残念でした。いつもみごとなイチョウの木。(西本願寺内)ついでに、西本願寺の裏にある、龍谷大学大宮キャンパス。明治時代に建てられた建物がとても良い雰囲気です。京都駅まで戻ると、結構な距離のウォーキングになりました。帰りに伊勢丹でいろいろ買い物して帰宅。新しい茶筅を買いました。これで美味しくお茶が点てられるかな?鶴屋吉信の上生菓子 「賀茂斎王」と「山つつじ」もうすぐ葵祭ですねえ~♪
2012.05.10
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連休の混雑を避けて早めに観ようと、神戸市博物館まで展覧会に行ってきました。泰西王侯騎馬図屏風は、一方は神戸市博物館の所蔵ですが、もう一方はサントリー美術館の所蔵なので、両方が揃うことはめったにありません。池長孟氏が収集して神戸市に寄贈した方の屏風。なんて生き生きとして、動きのある描き方でしょう。西洋画を学んだ16世紀ごろの日本人が描いたものです。迫力に圧倒されます。四隅や上下に金属の三角形の凝った飾りが目につくと思いますが、これに池長さんの名前がはいっているので、たぶん屏風の修復をしたときに作らせたのでしょう。昔のコレクターっていうのは、本当にたいしたものだなあと思います。隠れキリシタンの遺物もたくさん残っていて、特に踏絵には感慨をもちました。遠藤周作の「沈黙」という小説に感動したのは、高校時代。遠藤周作は踏絵に残った足跡を見て、心の強い殉教者ではなく、踏絵を踏んでしまうような弱い人間を書きたいと思ったそうなのです。きょうわたしが初めて見た踏絵にも、黒い足の指のあとがくっきりと残っていました。
2012.04.25
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細見美術館で開催中の展覧会に行ってきました。この展覧会は、天平会で講師をしていただいている先生が監修しておられ、会員をご招待くださいました。展覧会前期のメインとなるのは平安末期の仏画「普賢菩薩像」です。白い象の上に乗る普賢菩薩を描いています。美しい顔だちで真っ白い肌をした菩薩像です。これはまさに大河ドラマ平家の時代に作られたもので、当時の高貴な女性たちの信仰の対象ではないかとのこと。ドラマに登場する多くの女性たちの誰かの持ち物だったか・・・、あるいはその似姿なのもしれませんね。他にも、鳥羽院の納めた経文もありました。また、清盛が厳島神社に納めた経文のレプリカは大正時代に再現されたものですが、金箔やら金泥やらを使った豪華絢爛な絵のついたすばらしい紙に書かれていて、ヨーロッパの古い時祷書のよう。いかに平清盛が勢力を持っていたかわかります。面白かったのは、「紺紙銀字華厳経断簡(二月堂焼経) 奈良時代」というもの。濃紺の地に銀泥で華厳経を書いたものですが、その字が輝いて見えるのです。銀泥で書いても時間のたつうちにくすんでくるのだそうですが、この字が輝いているのは、なんと1667年のお水取りで東大寺の二月堂が焼失!そのときの塩素ガスの影響で化学変化して字が輝いているんですって。 東大寺二月堂は古い木造の建物、お水取りでは盛大に火の粉が飛んでいるのを見ていつも火事を心配しているのですが、ホントに昔焼けたことがあるんですね。火事に備えてじゅうぶん準備しているんでしょうが、どうか気を付けてほしいものです。
2012.02.29
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「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」京都市美術館で開催中! 先週土曜日に、特集番組を見て、特にゴッホの絵を見たくなって、行ってきました。10月になったら、京都は観光客がずいぶん増えましたね。天気が悪くなりそうなので京都駅からバスに乗ることにしたのですが、バス乗り場は行列。修学旅行生も多いです。バスにぎゅうぎゅう詰めにされたので、これだったら電車で四条河原町まで行って歩く方がよかったなあと後悔。。さて、美術館前はなかなかの賑わいですが、半分以上は残りわずかのフェルメール展を見に来た人たちでした。ゴッホのほかにもコロー・クールベ・ルノワール・セザンヌ・モネ・マネ・ドガなどの初来日の絵がたくさんありましたが、やっぱり最後に飾ってあったゴッホの自画像と白いバラの花の絵が良かったなあ~ミュージアムショップで気に入った絵のマグネットを買いました。うちの玄関ドアの裏側は、マグネット美術館となっております。さて、見終わった後、バスに乗るのは嫌になったので、雨のなか四条まで歩くことにして、青蓮院や知恩院の横を抜け、円山公園をとおって行きました。ただいま、法然800年忌の知恩院山門ついでに祇園 花見小路なんで祇園に寄ったかというと、わたしの敬愛する作家松井今朝子さんのご実家が祇園の料理やさんだと聞いて場所確認。なかなか入りにくそうなお店だけど、いつか行く機会があるかも!?祇園 川上祇園の路地には、他にも高級そうなステーキやフレンチのお店がありました。そういうお店は、看板がすごく小さい。こういうところに有名人が出入りしているのかなあ。。。縁がないなあ。まあ京漬物でも買ってかえろう、と雨で足元をぬらしながら歩き回ったのでした。
2011.10.05
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テオ・ヤンセンのインスタレーション、「ストランドビースト」NHKBSの「たけしアート☆ビート」という番組を見ていたら出てきました。少し前に東京で展覧会があったそうですね。生きているかのような動きのおもしろさに感動!風力で動いているそうです。宮崎駿のアニメにでも出てきそうではないですか?
2011.07.20
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京都市美術館に「フェルメールからのラブレター展」を見に行ってきました。朝からかんかん照りで迷ったのですけど、今なら空いている。今回、あまりフェルメールの宣伝を見なかったのですけど、震災のせいでしょうか?待ち時間0、行列なし。こんなに空いているとは思わなかった。たくさんの同時代オランダの画家の作品が並んでいます。どれもがフェルメールと共通点のある描き方をしているので、そんなに詳しくなくても、こういう絵はオランダだとわかるようになりました。風俗画というか、家の中で家族を描いたものが多い。手紙を持っていたり読んでいたりする絵もたくさんあります。どれも美しい絵です。でも、フェルメールの3点を飾ってある最後の部屋にやってきたら、やっぱり別格!なんともいえない美しさ。3点とも輝くようです。「手紙を読む青衣の女」は修復したてだそうで、壁の色の白さが際立ち、青衣の青色がとてもきれい。チラシに載っている絵とは別物のように明るいです。必見ですよ~見終わってもまだ早かったので、ついでに京都会館の横にある細見美術館へ行ってみました。テレビで若冲特集をしていたときに墨絵を紹介していたので、見えるかなあと思ったのですが、今はマイセンの陶磁器展をしていて、他の作品は展示してありませんでした。まあせっかくなので、ここで展覧会を見た後、ランチを食べて、バスで京都駅へと戻りました。今の時期は、修学旅行生が多いようですね。みんな汗びっしょり!今年の京都はほんとに暑いです。
2011.06.29
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連休、あまりにも何処にも出かけなかったので、せめて京都国立博物館に行こうということで、夫と繰り出しました。今開催中の「長谷川等伯展」です。博物館のHPをみたら、夕方の方が混まないということで、4時ごろに着くようにでかけたのですが、それでも30分の行列。こんなに並ぶのは初めてです。中に入ってもかなり混雑してましたね。やっぱり平日に行けばよかったかな。写真などで前もってみていた「楓図壁貼付」とか「松林図屏風」のような金箔の豪華な絵は、実物はそれほどきんきらしてなくて、だいぶ色彩がはげているように思いました。でも、それが落ち着いた良さを産んでいたりする。 ・・・・でも、絵って、描かれた当時の姿こそが評価されるべきではないのかなあ?超巨大「仏涅槃図」のインパクトはすごかった!あれは、紙?布?どうして400年も保っているの?破れないの?千利休の肖像・・・結構腹黒そうに見えてしまった。 そして、メインとなる「松林図屏風」ですが、全景を見渡せるほど空いてなかったので、よくわからず。でも、水墨って一気に描いたんでしょうね。油絵のように削ったり塗り重ねたりできないはず。迷いのない筆遣いは、すごいなあ~。美術品としてもすごいけれど、戦国時代の有名な人たち(秀吉など)と交流した人ということで、歴史的な意味でも興味が増した展覧会でした。それにしても、ゴールデンウィークの京都ってすごい人。 近寄らなければよかったと反省。
2010.05.04
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京都国立博物館で開催中の、「Theハプスブルク」展へ行ってきました。人気なのはもちろんこのチラシのように、女帝マリア・テレジア、 后妃エリザベート、スペインのマルガリータ王女です。 特にベラスケスの描いたマルガリータ王女の肖像は最近いくつか見る機会があったので、親しみ持ってます。とてもかわいらしいし、絵としてのできばえも他の2点よりもずっと上ですもんね。 アーヘンの「ルドルフ2世」は、何度も本に登場したので、あのナスビみたいな典型的ハプスブルク顔がだんだん気に入ってきました。 わたしにとって印象的だったのは、クラナッハの「サロメ」ティツィアーノの「イル・ブラーヴォ」ジョルダーノの「物乞い」など。サロメやユディトのように、美女が男の生首を持っている絵というのはみんなぎょっとするみたいで、立ち止まる人が多かったです。 中野京子さんの本のおかげでだいぶハプスブルク家のことを覚えました。実は来週京都で講演があるらしいのですが、残念なことにすでに完売。聴いてみたかった・・・。
2010.01.24
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京都の国立近代美術館で開催中のボルゲーゼ美術館展に行ってきました。 きょうは曇り空、京都は紅葉が進んでいます。ボルゲーゼ美術館は、17世紀のボルゲーゼ枢機卿の個人コレクション。美術展の目玉は、この看板のラファエロ「一角獣を抱く貴婦人」 たいへん美しい女性像です。 上から塗り重ねられていて別の絵になっていたものを、20世紀になって慎重に洗浄修復したところ、現在のようなラファエロの絵が現れたのだそうです。どうして塗り重ねられたのか、この女性は誰なのか・・・ミステリですね~。 そして、ボッティチェリの「聖母子、洗礼者ヨハネと天使」 この画家らしい、細面の美しいお顔! カラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」は、カラヴァッジョ最晩年の作品。殺人罪の恩赦をローマ法王にとりなしてもらうため、ボルゲーゼ枢機卿に贈られる予定だったという絵です。暗い背景から浮かび上がる少年ヨハネの裸体、真赤な布。 ボルゲーゼ美術館にはベルニーニの彫刻がたくさんあるそうです。この展覧会には「枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼの胸像」1点だけしか来ていませんでしたが、あの有名な月桂樹に変身する瞬間を彫刻にした「アポロンとダフネ」像があるのだそうで、実物を見てみたいものだなあ~。 お向かいの京都市美術館 美術館のカフェテラスから 帰り、あどらむさんのまねをして、少し白川に沿って歩いてみました。
2009.11.10
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ルーブル美術館展を見に、京都市美術館へ行ってきました。 きょうが初日でしたが、お天気があまりよくなかったせいか割りに空いてました。 目玉はフェルメールの「レースを編む女」 かな。これはとても小さな絵です。ルーブルで見たんですけど、きょうは大きな額縁がついていてますます小さく見えてしまいました。やっぱりいいな、フェルメール! ロランの「クリュセイスを父親のもとに返すオデュッセウス」が今回いちばん見たかったのですが、本当に美しい絵でしたね~。でも、絵が大きいので、もう少し広いところで見たかったなあ。京都市美術館はちょっと手狭なので、大きい絵には向かないと思います。 あとはラトゥールの「大工ヨセフ」 写真ではよくわからない影になっている部分も良く見えましたし、レンブラントの自画像は浮き出しているようでビックリ!ベラスケスの「王女マルガリータの肖像」は、このところ数点続けてマルガリータちゃんを見てきたので、また違うのが見えて嬉しい。 ロストの「バテシバ」、ハルスの「アンドロメダ」、ヴーエの「聖母」、いずれもすばらしい美女たち!などなど必見です。
2009.06.30
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兵庫県立美術館で、ウィーン美術史美術館の「静物画の秘密展」を見てきました。 静物画とありますけど、メインはベラスケスの「薔薇色の衣裳のマルガリータ王女」です。3歳のころのマルガリータ王女は、ふっくらしたほっぺがかわいらしい。ドレスの模様などは、とても細かく描いたように見えるのに、そばによってよく見るとずいぶん大胆な筆遣いでした。 静物画は、前にいったオランダ絵画展だとかで見たことがあるような絵がたくさん。ヴァニタス・野菜や果物・花瓶に満載の花々・狩猟の獲物というような絵は、だいぶおなじみになりました。あれ、これはどっかで・・・???と思うものの、本で読んだのか実際見たのか、もうすっかり忘れてしまっているきょうの展示うちでも、特に気持ち悪い表情が見覚えがあるブーガ「オレンジの花を持って笑う男」は、つい最近どこかで見覚えたはずなんですが、何だったのだろう・・・??せっかく事前に本をあれこれ読んでいても、この程度 ウィーンでも、マルガリータ王女の肖像は見てきました。それは白いドレスを着た5歳のときのもので、青いドレスの10歳の絵は展示されていなかったので、3点とも見たかったなあと残念です。 白いドレスのマルガリータ王女 マルガリータ王女は、15歳で母の実弟でもあり父の従弟でもある(!)オーストリアのレオポルト1世と結婚させられ、次々と産んだ子を亡くしたあげく22歳の若さで死去しました。 きょうは震災の日。今兵庫県立美術館のあるあたりは被害が大きかったと聞いています。黙祷。
2009.01.17
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東京都美術館で開催中のフェルメール展に、とうとう行ってきました~!!展覧会が始まってからだいぶ経つし、きょうは平日だし、空いてるかな・・・・と思ったらさすが東京、平日でも20分待ち。でも、20分も待たないで入れてもらえました。はじめの方の展示は、フェルメールと同時代のデルフトの巨匠たちの絵です。これも美しい絵がたくさんあり、フェルメールと似たような構図の絵も多く、いいもんだなあと思いながら見ていたのですが・・・フェルメールの絵のコーナーに来たら・・・やっぱり格が違う!7点のうち、最初に展示してある2枚「ディアナとニンフたち」「マリアとマルタの家のキリスト」は、わたしにはあまり良し悪しがわかりません。あまりフェルメールらしくないし。だけど、その次の「小路」は、きらきら輝くような美しさ。画集で見たのとはずいぶん印象がちがうものですね。そして、「ワイングラスを持つ娘」も思っていたよりもずっとくっきりとしているし、「リュートを調弦する女」は画集では抑えた色調がぼやけてるようでつまらないと思っていたのに、実物はそれが一層味わいになっていておしゃれな印象。「手紙を書く婦人と召使」は、左から差し込む光に輝いているようで、ものすごくきれいでした。最後の「ヴァージナルの前に座る若い女」は、真贋論争があっただけに、どうしてもちょっと引いて見てしまいます。本物だと断定されたのですが、あまり良いできばえではないのかもしれない・・・などと。そのあとも、デルフトの画家の絵が続くのですが、フェルメールを見たあとだとあまり良いと思えなくなりました。やっぱりフェルメールはすばらしいわ~東京都美術館のイヤホンガイドが最新式でおもしろかったです。ぜひご利用を~♪ さて、フェルメールを堪能し、お次はすぐ近くにある国立西洋美術館へ。ここでは、デンマークの代表的画家ヴィルヘルム・ハンマースホイの展覧会が開催中。こちらも新聞などで見たのですが、印象に残る静謐な絵で、ぜひ行ってみたかった展覧会。こちらは、フェルメールほどの混雑もなく、 落ち着いて静かに鑑賞することができました。灰色の風景画が多く、曇り空で寒そう。静かで誰一人いない街や建物が描かれています。そして、妻のイーダをモデルに描かれた数々の室内の絵があるのですが、妻はほとんど後姿。室内は整理整頓が行き届き、ほとんど無駄なものが何もないシンプルさ。なんだか、この奥さん、あまり幸せそうに見えないね・・・夫がうるさくて、掃除ばかりしてるのかも!?夫が怖いのかもしれない。まさか虐待?・・・などと思ってしまいました(勝手!)そのうち、誰も人がいなくなった絵ばかりになります。あ~あ、とうとう耐えかねて奥さん、家出したんだ・・・などというのは妄想。でもハンマースホイの絵は好きです。いいですよこちらも12月までやってます。フェルメールと一緒にぜひどうぞ。
2008.10.22
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秋晴れのさわやかな一日、家でいるのもつまらないので、京都市美術館まで出かけてきました。1830年から1930年、芸術の都パリがもっとも世界で輝いていた時期に焦点をあてた絵画・写真・彫刻の展示です。エッフェル塔が建てられ、万国博覧会が開催され、芸術家が集う。本当にすてきな街!今日のメインは、チラシに載っているルノワールの「ニニ・ロペス」なのかな。でも、シニャックの「ポン・デ・ザール」という明るい点描の絵も好きだし、ユトリロの、いかにもユトリロ!という「コタン小路」も好き。それから数人の画家がヴィクトル・ユーゴーの「ノートルダム・ド・パリ」のシーンを描いた絵があって、未読のこの本がとても気になりました。ユトリロの母シュザンヌ・ヴァラドンの絵は、奔放に生きた人らしい絵。アンリ・ルソーの「粉ひき小屋」は、明るいけれどなにかミステリアスな物語が潜んでいそう。久しぶりの美術館、秋の一日をすごすには良いですね。四条河原町駅から岡崎の美術館まで、往復歩いたので結構よい運動にもなりました。帰りに四条通りのお菓子やさんで、美味しそうな栗の上用まんじゅうを買って帰宅。京都はそろそろハイシーズンになります。来週はさっそく時代祭り。源氏物語千年紀でも盛り上がっているし、また観光客でいっぱいになりそうです。
2008.10.18
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上野の東京都美術館で開催中のフェルメール展、もうたくさんの方が行かれたことと思います。きょう発売の芸術新潮がフェルメールの特集。早速買い込んで読んでいました。これはやっぱり日帰りででも見に行くべきだなあ~とまたまた強く決意演奏会が終わったら行こうと思います。
2008.08.26
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奈良国立博物館で開催中の法隆寺金堂展に行ってきました。奈良は遠いのでずーっと躊躇していたのですが、先日の新日曜美術館を見て決意!きょうは多少涼しいお天気だったのも良かったです。 着いたのは11時前。長い行列ができていたのでびっくりしましたが、それほど時間もかからず中に入れました。混雑もたいしたことはなく、かなり近くでじっくりと見ることができました。 法隆寺は前に行ったことがあるので、この四天王も金網越しに見たことがありますが、金堂内は暗いのであまりよくわかりませんでした。今回、まわりをぐるりと見ることができたので、たいへん満足です。 顔立ちも服装も中国風で、なんとなく兵馬俑みたい。体は細いのですが、首が短いのでずんぐりして顔が大きく見えますね。足元に踏みつけにされている邪鬼が愛嬌のある顔でかわいいです。四天王は、やっぱり知的な広目天(ちらし左から2番目)がいいな。筆と巻物をもっていて、書記という感じです。 奈良博物館もひさしぶりだったので、レストランがリニューアルしていた。中華風でまあまあ美味しかったです。博物館の周辺も、前よりもおしゃれなカフェ・レストランが増えています。少しずつ変わってるんだなあ~ せっかく奈良まできたのだから、やっぱり東大寺法華堂にもよらなくては。 これは東大寺法華堂。 静かで落ち着くので何度きても必ず寄りたくなります。国宝級の仏像が16体。ご本尊は天平時代の不空羂索観音。頭に豪華な宝冠をいただき、非常に厳かです。威圧感があってすごく怖そうなんだけど、建物とともに好きなんです。ちなみに、教科書に出てくる有名な日光・月光菩薩像もここにあります。 ここの四天王が良い。顔立ちも割にかわいらしく、健康優良児。いちばんかわいいのは、むかって左奥の隅にひっそりたたずんでいる広目天。スポーツマン風の好青年という感じ。法隆寺のとはだいぶ違います。ここの四天王像はなぜか写真がぜんぜんありません。絵はがきも売ってないし、国宝なのになんでかなあ~。絵はがきがあればぜひ買いたいのに。 東大寺は大仏殿のあたりしか観光客がいなくて、法華堂や二月堂のほうまでは人が来ません。待っていると、ある程度人数がたまったら受付の人が仏像のガイドをしてくれます。ここは拝観料も500円とリーズナブル!(・・・と、お寺の人が言っていました。)お薦めです。
2008.07.09
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新聞広告に特集「芸術新潮が選ぶヴィーナス100選」というのが目に付いたので、書店で手にとってみました。表紙の「ウルビーノのヴィーナス」がきれい!しかも・・・その視線は、「アナタ、立ち読みだけで済ませる気?」と問いかけています。もちろん買いました。きょうは少しずつ読んでいますが、美しいヴィーナスがいっぱい載っていてきれい! 特集記事も興味深く、すごくおもしろいです。まだ半分くらいしか読んでいませんけど、古代篇のヴィーナス彫刻のところで、「エスクィリーノのヴィーナス」という背中の美しい像が登場するのですが、きれいに背骨に沿ってくぼみができているんですよね。自分の背中なんてよく見てないし、女性の背中ってこんなもんなのだろうと思い込んでいたのですが、記事の中で「ここまできれいに窪みが出る人は日本人には少ない」という話がありました。骨格が違うそうで・・・へぇ~ 確かに胸をうんと張らないとくぼみはでませんね。おもしろいことを教えてもらいました。「ウルビーノのヴィーナス」展は現在上野の国立西洋美術館で開催中。いいな、見たいなあ~
2008.03.26
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アール・ブリュットってご存知ですか。「生(き)の芸術」といいます。正規の美術教育を受けてない人による芸術です。そのうちには、知的障害・精神病などの人たちの作品が多い。 この前の「新日曜美術館」で取り上げられ、非常に心引かれたので、はるばる滋賀県近江八幡市までアール・ブリュット展を見に行ってきました。滋賀県は草津までしか行ったことがないので、初めての遠征・・・といってもうちからほんの1時間ちょっとで行けてしまうところなのです。外国の作品も数多くあって、ひきつけられるものもありましたが、やっぱりテレビで紹介された日本人の作品に目が向きます。ダンボールに色鉛筆で描かれた結婚式の絵は、どこか南の国の民芸品のよう。細い黒サインペンで細密に描かれた、空想の街の絵。ただひたすら細かく、電車の正面図を描いた絵。活字かと思うほど小さな漢字ばかりで埋め尽くされた画面。いがいがしたとげだらけの不思議な粘土像。文字が美しいイラストになってしまっている日記。 実際近くで見るとどれもものすごく根気のいる仕事です。心のそこから湧き出す、描きたい、作り出したい、作らねばならない・・・というやむにやまれぬ思い。誰に見せるつもりもなく出来上がった作品たちです。これはホントにすごい!ボーダレス・アートミュージアムNO-MA古い町家を改装した小さなミュージアムです。この建物もなかなか良いですよ。元は野間さんというお金持ちのお宅だそうです。近江八幡市は、こういった古い家並みを保存するようにしているようで、たくさん町家がありました。中には蔵のある大きなお屋敷も。京都ほど知名度がないけれど、良いところですね。八幡堀琵琶湖から引き込まれた水路です。水郷めぐりの舟も通ります。このあたりは時代劇のロケ地としてよく使われているそうです。そして、近江八幡といえばウイリアム・メレル・ヴォーリズ。ヴォーリズ設計の洋館がたくさんあるそうです。きょうはあんまり見られなかったけれど。 白雲館これは明治10年に設立された旧八幡東学校。現在は観光案内所になっています。日牟禮八幡神宮、八幡山山頂の村雲瑞龍寺なども見物してきました。この街は、豊臣秀吉の甥、秀次によって、織田信長亡き後の安土の町を再建するかたちでつくられたのだそうです。安土の商人たちが移り住み、商業都市として発展。江戸時代には天領となって繁栄していたそうです。有名な近江商人の町で、とても豊かだったんですね。・・・でも、今はちょっと淋しいなあ。人通りがすくないです。シーズンオフのせいもあるのかも。桜が咲くころにはにぎわいそうです。
2008.03.04
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兵庫県立美術館で開かれているムンク展に行ってきました。このポスターの絵の題名は「不安」どこか病んでいるのではないかと思ってしまうような、恐ろしい絵。ムンクってどうしてこんな絵ばかり描くのでしょうね。ムンクの生涯についてはあまりよく知りません。きょうは予備知識なく、絵だけ見てきました。たいへんな人気で、美術館は人が多かったです。一度見たら忘れられないような絵ばかりでした。こんな絵を描く人に、子供部屋の絵を描かせようとしたリンデさん。部屋に合わないから返品したって・・・それは最初から間違っているというものですよね。
2008.02.11
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先日から若冲をテーマにした小説を読んでいたら、若冲ファンの方から、今京都国立博物館で「小特集 若冲を愉しむ」という展示をしていると教わりました。せっかくなので早速行って来ました。水墨画が主なので、動植綵絵のような華やかさはありませんが、常設展示コーナーにあるので入館料は安いし、人は少ないし、すっごくお値打ち!《主な展示作品》*すべて伊藤若冲筆百犬図果蔬涅槃図 藤原忠一郎氏寄贈、京都国立博物館蔵雪梅雄鶏図 両足院蔵鶏頭蟷螂図燕子花小禽図海宝寺旧蔵 群鶏図障壁画 京都国立博物館蔵石灯籠図屏風 京都国立博物館蔵群鶏図押絵貼屏風群鶏図押絵貼屏風 金戒光明寺蔵果蔬涅槃図大根をお釈迦様に見立てるなんて、ユーモラスな絵ですね。若冲の実家は錦小路の大きな青物問屋さん。若冲は長男として4代目を引き継いだものの、40代で弟に跡目を譲り、自分は絵三昧の暮らしに入ります。京野菜にはかなり詳しかったことでしょう。百犬図小犬がいっぱい。でもこの犬たち、すごく変わった顔をしています。かわいいとは言いにくい・・・宇宙生物みたい。燕子花小禽図こんなにょろにょろしたカキツバタってありますか?不思議な絵だなあ。他にも、鮮やかな赤いケイトウを描いた鶏頭蟷螂図、赤いトサカと山茶花の花が印象的な雪梅雄鶏図。実に美しいのに、残念なことに絵葉書がありませんでした。水墨でステキだったのは、「石灯籠図屏風」(HP参照)。屏風のふちの深い緑色と、にぶい黄金色の地色があるせいか、墨一色なのに色彩を感じます。他にも、たくさんの鶏たちを墨で描いたものがいろいろ。鶏を正面から見た顔っておもしろいですよ。この展示は2月3日まで。
2008.01.10
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☆ナチスに協力した売国奴か、一泡吹かせたヒーローか。歴史上最も有名な贋作者の一人となったファン・メーヘレンの栄光と挫折の生涯を、膨大な資料を踏まえ、スピードとスリルに満ちた文体で綴る。☆フェルメールの作品は、今のところ32~37点。現在も贋作の疑いがあるものが5点ほどあるらしい。偽物なのか、他人の作品が紛れ込んでいるのか・・・それとも本物か。評論家や美術史家が本物と認めたからといって、判ったものではないのだそうだ。ますますフェルメールに興味がわく本。私はフェルメール
2008.01.02
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