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2009.01.19
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92

カテゴリ: 息子とのあゆみ


あの子にとって忙しい日々だった12月は、
私達にとっては精神的に忙しい日々で、毎日違う顔をしていた気がする。

良い検査結果を聞けば、1日が単純に幸せで、
そうじゃない日は24時間互いに口角の下がった顔を見合う様な時間を過ごしていた。
そんな顔をしていると余計悪い事が起こりそうで、
どうにか気持ちが晴れないものかとお互いに相手の台詞に期待をして、会話をしたりしていた。

でも、あんな時、気持ちが瞬時に前向きになる魔法の台詞なんて
そうそう思いくワケもなく。





それでもあの心臓手術直後のような息の吸い方がよく分からなくなる程の気詰まりは無く、むしろあの状況を乗り越えたんだから、
という自信がどこかにあるような感じだった。
だから、胸が開いたままの状態であっても、
あの子がむくみの取れた小さな顔と手をたまに動かしてくれる度に
目の前の現実が幸せで、みんなの笑顔になれた。


ほんの少しのリハビリも始まっていた。

薬で動かないようにされていたあの子の体はどこもかしこもカチカチに固まり、筋肉も無い。
むくみが取れた後の腕や足は、あんなにパンパンだったのが嘘のように
本当に小さくて細かった。

1週間に数回、10分程度ベッドの上でリハビリ。

リハビリの先生があの子の手足の稼動範囲を確かめるように、


完全に動くようになるかは分からないと言われていた
細い小さな手足はカチカチで、ほんのちょっと浮かせるだけでも、
火がついたように擢斗が泣く。

呼吸器につながれたあの子の声の無い泣き顔は、
切なく、苦しい。


カチカチ手足は、どれだけ痛かっただろうか。

『頑張って柔らかく戻そうね。』

優しく先生が話しかけながら、
担当の看護師さんと、呼吸器の数値と、擢斗の顔と、
沢山の注意を払いながらジッと見ていないと気づかない程の
ほんの少しの動きを繰り返す。


何度も何度も中止になっては、次のリハビリの日を待った。

泣いてしまうと、呼吸が乱れる。
酸素を取り入れられなくなり、あっと言う間に青い顔になる。



あの子にとっては嫌で嫌でたまらない時間だったリハビリは
私達にとっては希望が溢れた時間だった。

あの時間はいつも大きくなった時のあの子をいつも想った。











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Last updated  2009.02.24 12:46:32
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