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2009.12.06
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テーマ: 子供の病気(2160)
カテゴリ: カテゴリ未分類








唐突にそう言うと、母はカップに残っていたお茶を一気に飲み込み、
バックに机の上に広げていた持ち物をしまいだした。


なんの事だか意味が分からず、きょとんとしている私に

『早くお買い物行かないと!』

と、急かすような動きをして見せた。



さっき立てた、面会時間の予定に合うように動くには
相当急がなくてはならないらしく、
顔が必死なのが少し笑えた。

『何買いにいくの?』

『お蕎麦!』

『別にいいよ。冷蔵庫に色々入ってるし。』
(ハウスには、各家庭ごとに使える冷蔵庫がキッチンにある)


立ち上がって鞄に携帯をしまっている母を、
座ったまま見上げて会話が続く。
もう準備が整った母は立ち上がらない私を少しでも早く
連れて出かけようとするような顔をしている。



『駄目だよ。買いに行こう。』

『えーいいってば。寒いし。』

『駄目。』

『いーよ。』

『じゃあ、お母さん1人でお買い物行くからね。』

『だからいいってば。』

『駄目だってば。お母さんが食べたいの!』


結局珍しく引かない母に負ける形になった。



**********


病院の近くにはスーパーが2つ。
どちらも徒歩圏内とはいえない距離で、
大体買い物というと、母が食材を買い足すか、
車があるときに自分達で買いにいくかのどちらかだった。

母のお気に入りはどちらかというと生協だった。


私は決して裕福とは言えない母に
1円でも多く使って欲しくなくて、いつも
何かいるかと聞かれるといらないと答えていた。

それが小さな買い物の蕎麦でさえ、嫌だった。


だからこの日も、自分で買う気満々の母に、
危険を感じ、1人で買い物にはいかせたくなかった。


私が出すからと言っても絶対に聞かないし、
無理やり渡したとしても置いていく。

たまにいつものお礼と言って何かを渡すと、
必ず倍になって返ってきた。


そんな事の繰り返しで、
パパもいつも

(目を離すと大きな袋を抱えて帰ってくるから)『お母さんを1人にするなよ!』

と真剣な顔で言っていた位だった。



この日も、私が選んだ1番安い蕎麦をよけると、
ちょっと高めの蕎麦を選んでかごに入れた。















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Last updated  2009.12.06 15:43:59


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