BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年03月24日
XML

こちらはBL小説です、興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方はご入室をお断りします。

これもありか。。。?


首を振り、忘れようと勤める、深呼吸をし、ポケットを探り、財布を確かめる。
「ちょっと出るか?」
栢山には言わないでコンビにまで向かう、歩いて往復10分、体の熱を冷ますには調度いい時間、栢山を待たせるが致し方ないことだと思いながらエレベーターを降り、エントランスを抜け、表に出る。
肌寒い、身震いしながら歩く息が白い。
「冷えるな」
呟く声までもが震えるように自分の耳に届く。
コンビに入ると暖かな空気が藤野を出迎え、店員のマニュアル通りの声までもが心に暖かい、ビールとタバコ、暖かいコーヒーを買い、コーヒーのプルトップを開ける、一口含み飲み込むと暖かいものが内臓を通りすぎてゆく、ホット一息つくと元来た道をトボトボ戻る。
鍵を開け、部屋に入る。
「栢山」
「。。。」
返事が無い、リビングを覗くとコタツに肩まで潜り込んで眠りこけている栢山の姿があったが、その姿が大柄の栢山らしく、足がコタツ布団から少し、はみ出しているのに手を伸ばし、栢山の髪に触れ、そっと掻き揚げる。
手を放そうとした時、不意に腕を掴まれる。
「貴方、どこまであの人を送りに行っていたんですか?こんなに冷えて、しかも上着も着ないで、出るなんて、無用心過ぎます、風邪引いても俺は看病しませんから」
「ごめん、そろそろビール切れるかなって。。。」
腕を掴んだまま起き上がる栢山が腕を引くとそのまま倒れ込み抱き込まれてたま上に乗られる。
「重い」
「そう、でしょうね、暖めてあげます」
「嫌」
「冗談です、お風呂入れて有ります、温まって下さい」
そういって体を起こされ、パジャマを渡され、背中を押される。
「はい、はい、どうぞ、俺も入っていいですか?」
「ば。。。ばか」
「冗談です、ゆっくりして下さい、俺はその後で良いですからね」
栢山の優しさが風呂よりも何倍も暖かい。
「先輩、どうしちゃったんですか?」
「う、なんでもない」
女々しい自分が嫌で顔をパジャマで隠してさっさとバスルームに向かう。

出てきたとき栢山はもう一度、藤野を抱きしめた、眼鏡が曇り視界がかすむ
「栢山」
「済みません、暖かそうで気持ちよさそうだったから、つい」
「ついじゃない、早く行って来い」
抱きしめられていた腕を解き、背中を押してバスルームに向かわせるとコタツに座り、先ほど買った、タバコに火をつけ、紫煙を燻らせるとビールを開けて口にする。
この一口が堪らない、藤野は体に滲みるビールはこれほど旨かったかと思う。
2本目のビールを開けたところだった、栢山がバスルームから出てきた。
「先輩、ズルイ」
「はい、はい、じゃあどうぞ」
と開けたばかりのビールを渡すと自分で冷蔵庫まで行き、新しいビールを持ってきて座る。
「泊まっていいですか」
「聞くまでも無い、泊まる積もりで来たんだろ」
「あはは。。。ばれれました?」
うん、と頷くと栢山が嬉しそうに笑う。
じゃぁと言うと飲みかけのビールをコタツの上に置き、藤野の手からビールを奪うとそれまでもコタツの上に置き、手をとり立ち上がらせると抱きあげ、寝室に運び、ベッドに横たえ
「これもありですか?」
「これもありなんじゃないのかな?」
笑う、藤野は何時にもまして穏やかで素直に栢山に口付ける。
「あけましておめでとう」
「ど、どうしちゃったんですか?」
「ちゃんと言ってなかったから」
「そうだったかな?」
笑いあう、恋人達の元日の夜はふけていくのであった。




にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村ランキング参加中ぽち!よろしくお願いします。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年03月24日 02時59分05秒
コメント(0) | コメントを書く
[君がいるから 番外編] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: