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作品説明
こちらの作品はメインブログで「sとsのパラレル」として発表したものです、なぜ、これを「倉本くんの呟き」としたかというと本編の補足的な作品なのです。
この先は、BL小説と成っています、興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方はこの先にお進みなりませんようにお願い致します。
倉本君の呟き3
藤野と帰る約束をした。
今日ここでアイツを傷つける為に。。。俺が親友でいる為に。。。
アイツはどんな反応をするかそんなの分かり切っている。
アイツは笑ってくれるだろう「良かった」というだろう。
そして肩を落として背を向けて一人で帰って往くだろう。。。そして一人の部屋で涙を流すそこに俺は居ない。
アイツを犠牲に俺は親友で幼馴染という地位を手に入れる。
身勝手でなんて自分勝手な俺、最低だ。
でもそれでいい藤野の隣は確保出来るだろう。多分。。。
藤野が着替えて出てくる。
「じゃぁかえるか」
「ああ」
「まだ落ち込んでるんだ?」
「ああ」
短いアイツの返事が自分のやったことの反省と思いでいっぱいだ。
こんな藤野を俺はこれから追い詰めて痛めつける
歩き出す二人、物陰から人が現れる。藤野が驚く。
「しゅん久し振り、連絡無いから迎えに来ちゃった」
そう、俺の彼女の振りをしてくれる彼女は隣のクラスの夏目静香、美人で誰からも好かれていて人当たりがいい、俺が彼女に頼んだのは俺の彼女の振りをして二人の前に現れる事、彼女は理由も聞かずにいとも簡単にこの下らない芝居を引き受けてくれた。
「ごめん」
と彼女に手を合わせ謝る素振り
そう言いながら藤野を見る。驚いた表情。。。まだまだこれからだ。
「ねぇ~~一緒に帰ろうよね。」
見上げる彼女の視線、俺の袖を引っ張って耳元で囁き笑う。
「ごめん藤野、俺今日は一緒に帰れない、彼女送ってくわぁ~」
「倉本彼女居たんだ知らなかった。そっか、じゃぁ仕方がないなごめん俺に気を使ってくれたからデート出来なかったんだよな。倉本よかったな」
と微笑む藤野、予想通り答えが返って来た。
俺の袖を引いてせかす彼女に促され、俺は藤野に送られ二人で歩き出す振り向く彼女、俺はそのまま前を向いて歩く。
ため息をつきながら彼女がいう
「ねぇ~なんでこんなややこしいことするの?」
「アイツと友達で居る為」
「なんで?彼のこと好きなんでしょだったら付き合っちゃえばいいのに彼、泣きそうな顔してたよ」
そう彼女の言うとおりかもしれないけれどそれでは駄目だと思った。恋人になってしまえば凄く楽だろうけれどお互い疲れてしまったら、二人で居ることに疲れたら行き場は無い、ただ別れが有るのみだと思う、そんなのはやだと思ったから友達で幼馴染でいいと思った。そうすれば一生アイツの隣に居られるのじゃないかと思う。
「なぁ~なっちゃんなんで俺に付き合ってくれたの」
「そだなぁ~~どうせあたしって自分の選んだ人と結婚とか出来ないんだ。政略結婚って言うの?しなきゃいけないだぁ、だからね高校卒業して大学出たら親の決めた相手と結婚するの」
「でね、倉本が持ってきた話面白そうだったから、ねぇ~倉本このまま卒業まであたしと付き合わない?」
そう彼女は凄い家のお嬢様、俺なんかが簡単に手を出してよい相手ではないだから丁度良かった。
俺ってやっぱ酷い奴、でもそれを承知で彼女はO.Kを出してくれた。なぜだろう?
そんなことが引っ掛かりながら彼女と歩く、そして思う重い話をさらっと言う彼女、俺は笑ってしまった。
「それもいいかもな」
このお嬢様と付き合う?それもいいかもなんて単純に思う、一人で居るよりは支えになってもらえるか?
自分の甘え、なんて自己中心的な発想、俺ってやっぱ最低。。。
「ちょっと冗談よ、彼が居る人とは付き合えないよ、でも卒業までこのお芝居付はき合ってあげるね。」
「うん、なっちゃんありがとう」
彼女はそのまま迎えの車に乗って家に帰って行った。
藤野のことを思い出す。
なっちゃんは泣きそうだといっていた。
それはなんとなく気配で分かった。
一人で帰った部屋、藤野は泣いているだろう、俺のことを思って泣いてくれて居るだろうか?
それでいい、藤野が少しでも俺のことを考えてくれるだけでいい、アイツに俺のことを考えてくれるように植えつける。
そして明日は何も無かったようにアイツの隣で俺は笑い、親友という生温い居場所で安堵の表情を浮かべ、笑っていられる。
なんて酷い奴なんだ。。。
そう、このまま藤野と交わることの無い平行線のまま。。。
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