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BL小説です、興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方は閲覧をご遠慮下さい。
眠れなかったというか、眠れたのか眠れなかったのか分からない狭間で漂っていた感じだった。
ベッドから抜け出して起き上がる、ちょっと目の前が眩んだように思えたけれど眠気が原因だと思って床に足を着いて立ち上がり、洗面所に向かい顔を鏡で見ると酷い、目の下にはクマ頬はやつれた感が漂っていた。
取りあえず顔を洗う、水が気持ち良いなんて普段思わない、幾分か顔が紅い気がするがこれは光の加減だろうか?
こんな時でさえお腹は空く見たいで何かを欲してる、冷蔵庫を開けると野菜ジュース、不摂生な僕を窘めて全が強引に置いて行ったもの。。。料理は一通り出来るけれど面倒くさいのでやらない、必要となればコンビニで済ませるか、ジャンクフードの類だ、だから怒られるのか。。。野菜ジュースとパンを取り出してトーストするとバターを塗って食べた。
タバコを吸いながらPCに電源を入れて昨日保存した文章を取り出すと続きを書き出す、昨日書いた三文芝居の様な文章は出てこなかったので一安心しながら僕は小説の世界にのめりこんで行く、主人公は僕が書き進める文書の中で官能的で魅惑的な世界で動き続ける。
面白いように文章が出てくる、昨日の馬鹿げた僕とは大きな変化だった。
そんな僕は昨日のロスを埋めてしまい、最終章まで書き進めた、もうじき終わる、あと50ページほどで終わるその時だった、誰かが僕に声を掛けた。
「先生、先生」
「全。。。」
そこには全の姿が有ったのに驚いたいったい何時から居たのだろう?
「先生、大丈夫ですか?」
「何が?」
「そんな紅い顔をされて、熱でも有るのではないですか?」
そういうとパソコンに向かう僕の手を止めて顔を全の方に向かせ、おでこをくっ付けて来た。
「やっぱり、無理されたのではないですか?」
「なんのこと?」
僕は全が去ってから眠りに堕ちたはずだった、けれど朝起きて見ると気だるい感じがしたけれど食事は取れたし、なによりこうして順調に仕事は進んでいた、PCに向かいながらもだるい感じはするけれど無理をした感じは無かった。
今度は手をおでこに当てた、何時もよりも冷たく感じる全の掌に目を瞑り感触を味わってみるが、直に手は離れ、全は眼鏡を何時もの様に中指で上げると眉間に皺を寄せて言う。
「自覚が無いようですね、今日は眠って下さい、締め切りは延ばせますから」
やっぱりそうだ、僕の予想は当たっていた、短めに設定した締め切りの日よりは本当の締め切りは1、2週間先、全の使う手だ。
「なんで?」
「熱有りますよ」
そういわれても実感は湧かない、だから証拠が見せて欲しい、だつて僕の執筆活動は順調に進んでいるのだから、それは画面の中の文字が物語っていた。
全はいつの間にか僕の目の前から居なくなり、奥の部屋で何か探し物をしてる音が聞こえて来たけれど僕はそれを無視してタバコを吸いながらまた画面に向かう、終わらせる、今日中にそう、すでに思いは意地に変化していた。
「先生これを。。。」
引っ張り出して来たのは体温計、それを渡され仕方無しに脇に挟むと少し手持ち無沙汰に成った僕は今日、何本目かのタバコに火をつけようとしたそれを僕の手から全が奪う。
「ちっ」
仕方が無くてパソコンに指を滑らすけれどキーボードを打ち難い、さっきまで順調だった僕の手は動くことを辞めた様に動かない、その時だった。
「ピピピ」という電子音がなった。
体温計を取り出してその数値を見て眩暈がした、38.5℃。。。有り得ない、僕の平熱が35℃だから3℃高い、僕は全の顔を見た。
一瞬、勝ち誇った様な顔をしたけれどその顔も一瞬で消えてしまった。
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