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BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方は閲覧をご遠慮下さい。
体温計をテーブルに置いて作業を始める僕の手を捉えて全が言う。
「先生、今日はこれで辞めましょう、貴方は俺に対する意地で書いてるんでしょう」
言われてドキリと心臓が跳ねた、何で分かってしまったのだろう?
「それではいい作品が出来るはずも無い、医者行きますか?俺が送りますから」
「行かない」
「だったら大人しく眠って下さい、さっきも言いましたが締め切りは大丈夫ですから」
「はいはい、分かりましたよ」
そう言って椅子から立ち上がろうとした時だった、グラリと視界が揺れた、あさのそれとは違う大きな揺れ、右に倒れこんだ時、全が支えてくれた。
「ご。。。褒ごめん。。。」
その手を払いもう一度、立つけれどやっぱり頭がフワフワした感覚に襲われる、さっきまでは無かったのになぜ?それだけ集中していたからだろうか?全の言葉で気が張っていたのが緩んだのだと思った。
「先生、失礼します」
そういって肩を抱き、膝裏に手を入れるとそのまま抱き上げられた僕は腕を全の首に回して落ちないように縋りついた。
所謂、お姫様抱っこという奴だ、なんだか気恥ずかしい。。。全の心音まで聞こえて来そうな距離、こんなのは初めてだった。
自分が書く主人公にさえ未だにこんなことさせていないのに自分自身がされる立ち場になるなんて思いもしなかった。
ましてや全に。。。全はこんなことやり慣れてるのかなと思ってみたりする、だってそうじゃないか。。。そうでなければこんなにもスムーズに僕の事を抱き上げたり出来ないだろう。
全ほどの男ならば当然でその腕は僕よりも細くて華奢な体を抱き上げてベッドに運ぶのだろう。。。僕は確かに全と比べれば確かに華奢だけど世の中の女性よりは体重はあるはずだし、抱き心地も良くないのでは無いだろうか?
「全、下ろせ」
なんていって見るが僕のデスクから寝室までは数歩、僕が考え事してそういうまでには僕の体はベッドに横たえられ、シーツを掛けられていた。
「薬を持って来ますから眠って下さい」
なんて言われたけれど眠れない、頭はさっきよりもガンガンするし、熱も上がったんだろうか?体が熱い。。。全は僕をベッドに置くとキッチンの方に向かったけれえど僕からはその後の行動は死角になっていて見ることが出来ない、全は何をしているのだろう?
耳を澄ますとキッチンの方からはガラガラと何かを空ける音がした。
どれくらい立っただろう、全が手にしていたのは枕らしき物とコップの乗ったトレーと置き薬らしき箱が乗っていた。
頭が揺れ、耳鳴りまで聞こえる、最悪だ。。。。
こんな事していられないのに。。。原稿を書きたい。。。視界が霞む。。。。
全の手が優しく僕の頭を持ち上げてその下に氷枕を置いた、いったいどこからそんなものを持ち出したのか?僕の記憶に無いものを良く全が知っていたなと思う。
だるい、ガンガンする。。。
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