BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年04月18日
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BL小説です。興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

欲2

全に掴まれた手がじわりじわりと締め付けられる。

「全、痛い。。。離して。。。ねぇ~全。。。お願い。。。」

ふと緩んだ手のが今度は僕を抱きしめて頭を肩に乗せて彼が言う。

「愛してる」

心がトクリと音を立てた、今まで欲してきた言葉、まさか全の口から伝えられるなんて思いもしなかった、僕はその突然の言葉に戸惑いを受けたが全身が熱くなり、赤くなるのを感じた。

でもまさかという思いが僕の心の奥で蠢いた、だってそうだろう、僕は全に対して何をして来た、同じ台詞を履き、嘘だってからかって来たのに今、全は僕を抱き締めて僕をからかおうとしてるんだ。

今日、こうやって僕の側に来てくれたのは熱が有ったから、ただの同情だと思っていた、なのに「愛してる」なんてどうして信じられようか?

「顕一」

返事の無い僕に訝しげな声が全から聞こえて来た。

抱き締められたこの腕はさっき僕を抱き締めた腕、触れた肌はしっとりと滑らかで気持ち良かった、覗き見た全の体は男らしくて僕はそれに欲情した。

その時だった、僕の項に全の唇が触れた、さっき僕が触れた形の良い綺麗な全の唇、より一層、リアルに感じてしまう。

けれどそれが欲しいと思ってたのは事実でそんな所よりも唇に口付けて欲しいのに。。。全、僕は全を受け入れてもいいの?全は僕がした様に揶揄したりしないよね。。。僕への仕返しの積りなの?

「顕一、体が熱い、まだ、熱が有るんじゃないのか?」

僕は首を振る、本当に心配してくれてる全の声が心に沁みる、だからさっきの言葉は嘘ではないと判断していいのだろうか?抱き締められたまま僕は答えを捻り出そうとしてけれど出てこない。

それに焦れたらしい全が起き上がり、脇に腕を差し込んで引き上げソファーに座らせた。

全はその隣に腰を下ろし、自分が掛けていたブランケットを二人の膝に掛けた。

表情は分らない、暗闇の中、全のラインと体温でしか認識出来ない、全は立ち立ち上がり部屋の明かりのスイッチをパチリと点けた。。。闇に成れた目は一瞬、眩しく思ったけれど直ぐに光に慣れた。

それよりも慣れないのは全とこうしてソファーに腰掛けていることさっきはあんな格好で暖めあったと言うのにこんな普通の有り触れた姿勢で居る事のほうが気恥ずかしいなんて可笑しな話だと思う。

「顕一、さっきの話なんだけど」

「うん」

「愛してる」

「。。。なんで。。。」

「ずっと前から。。。今、言わなければずっと言えないと思ったから」

全の気持ちだった、正直嬉しい。

「顕一は俺の事が嫌いなんだよね。。。」

って誰がそんなこと言った。。。いや、言ったのと同じか、あれだけ彼をからかって来たのだから、僕の退屈シノギの全だったから、それでも僕を愛してくれるというの?突然の告白で混乱してるかも。。。

「違う。。。違うよ全。。。」

僕は夢中で全への言葉を捜した、けれど見つからない、だから抱きついた、全の体は温かい、今度は服の上からだけれどさっきよりも体温を感じられる。

キスして欲しい、さっき僕に触れたそれで。。。欲しい。。。

今度は僕の腕を解いてソファーの背もたれに僕を押し付けた全の表情は雄のそれで今までに見たこと無い色気をかもし出していた。

僕が瞳を閉じると全の唇が僕の唇に触れた、待ち侘びたそれ、柔らかくて甘い唇、開いた間から全の舌が僕の舌を探して触れる、狂おしいまでの口付け、こんなキスは正直始めてだった。

口腔が犯されるって改めてこんな感じなんだと僕は思う、そう、成人でありながら僕はさっぱり経験が無い、だってそれは仕方が無い、二次元の恋愛しか出来なかったオタクでBL作家ってどんなんだ。。。

「ふっ。。。あああ。。。ぜん。。。」

頭の中が真っ白で口付けってこんなにも感じるものだとは思いもしなかった、全身の力が抜けて僕は肩で息をした。

「顕一、平気か?」

「はぁ~うん。。。大丈夫。。。」

「もしかして初めて?」

僕は脱力していたから真っ赤になって頷くしか出来なかったけれど全のキスで分ってしまった全は慣れてるって。。。だよね、僕よりも歳が上で何もない方が可笑しいと思う。

全は頷いた僕の頭を優しくなでてくれた。。。なんだか泣きたくなった。

「ベッド行こうか?」

「うん」

僕は全の申し出を受け入れただって欲しくて堪らなかった全が僕を選んでくれたのだから僕はそれに答えたいって思った。

「全。。。」

もう一度、キスをせがんだ、僕が蕩けるほどのキスが欲しいと思った。

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最終更新日  2009年04月18日 04時50分42秒
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