BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年10月28日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。


全て忘れるほどに忙殺されたのだったが一つ気掛かりなことがあった。
それは野瀬の視線だった、何度も感じそちらに顔を向ける度に視線を外された、何か意図が有ってやっている事なのだろうが気にし思い悩む暇さえなかったのが幸いだった。
就業時刻あと数分で終わる、残業は無く定時で帰れる予定だったがあと数分と言うところで野瀬が声を掛けて来た。

「鴻山くん」

何時もの働く男の顔だった、その下に好色な男の顔が有る事など微塵も感じないほどの強固な仮面だった。
デスクの前に立つと野瀬の左側に立つ事を命じられた。
隠すようにため息をつくとそれに従うと手が太腿に伸び、悪寒が背中を抜けた。
野瀬の顔はパソコン画面を覗きなら薄ら笑いを浮かべていた。

「ああ、これを」

そういうとメモを差し出しここでは読まないようと囁かれ手は尻へと移り撫でられるとからだが震えた。
それは快感からではない反応だったが野瀬を喜ばせるのは十分だったようだ。

「こんなところで欲情したのかね、厭らしい身体だ」
「や、止め、あ、」

言葉は野瀬の手によって遮られた。
手が尻の割れ目に沿って這わされ窄まりを押されたのだった。
直に触られるのと違うが慣らされたそこは敏感に反応するように出来ていた。

「声は抑えて、そうでないと私がセクハラでもしてるみたいだからな」

手は尚も割れ目を嬲る。

「土曜は楽しみにしているよ、君に拒否権はない、さあ、私は用がある君も帰りたまえ」

中途半端に高められた身体を放り出され、ぎこちなく自分に席にもどるしか無かった鴻山、周りの者はその様子に目もくれず帰り支度をしていた。
野瀬もまた然りで有った。

「鴻山さん?」

同期の女子社員に声を掛けられた。

「あ、はい」
「どうしたの?部長に何か言われた?」
「いえ、個人的な事だから。。。」
「だったら良いのだけど。。。」
「ナオ、帰ろう」
「じゃぁ、お疲れ様でした、元気出して下さいね」
「あ、ありがとう」

柔らかい笑顔だった、今の鴻山に取ってはひと時の慰めだったがそれよりも野瀬に見られてはいないかと落ち着かない、野瀬は誰かに鴻山が近づくのが気に入らないのだ。
それが鴻山と周囲との間に壁を作っている原因にも成っていた。
そして事あるごとにお仕置きだといって何かしらの罰を受ける羽目になるのだ。
それを思うと先ほどの光景を見られたと思うと土曜が益々来なければいいと思うのだったのだがまずはこの中途半端な身体を収めなくてはとカバンを持ち、トイレに向かう。
ズボンの前を寛げると立ち上がったそれを抜く、先端を指で擽るように擦ると先走りが糸を引いた。
声を抑える為にハンカチを噛み声を抑える状況が鴻山を煽った。
目を瞑り自分の手の感覚に酔った。
不意になぜだか椎名の顔が現れた。
理由は分からないあの夜の裸の椎名、男に抱かれた痕が艶かしく引き締まった身体を見せ付けるように近づいて来た。
あのときの顔が浮かんだ瞬間、白濁を放った。
息を吐きハンカチそのままにトイレットペーパーで後処理をした。
空しさの広がる個室で声を殺して泣いた。

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最終更新日  2009年10月28日 15時37分51秒
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