BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年12月16日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

椎名とのひと時は鴻山に取って非常に心地良いものに成りつつ有った。
しかし、馴れ合いで優しくされたり、優しくするのは違うと思っている。
では、どのように接すればいいのか、それを考えると分からなくなる。
友達以上、恋人未満というそれともかなり違う、しかし、一緒に居て安らげる相手だと思う。
服を脱ぎ、張られたガーゼを剥がす。
鏡に映る、一本の赤いライン、椎名が立てた爪の痕分だけ酷く成っていたが他は薬のお陰だろうか、治りつつ有った。
それほど強く打たれたのでは無いということが分かったが鴻山に取っては忌まわしい以外、何ものでもない。
そして傷を見て思い出すのは昼間の野瀬、鴻山は彼に取っては玩具のはず、それなのに親切にして来るのはなぜなのか、恋人の様なキスをしたはただの気まぐれ、頭のがグチャグチャに成った。

そう、土曜日の行為が鞭ならば昼の行為は飴、傷つけた心に優しさを与えて近づいた鴻山をまた突き落とす。
その様にしてだんだんと飼い馴らされるのかと思うと傷が疼いた。

「宗次さん?ちょっとアンタ何してるの風呂に入りに来たんだろ?」
「椎名、なぜ?」
「それはこっちが聞きたいよ、長く出て来ないから倒れてるかと覗きに来たら、こうなんだもん」

そう、鴻山はガーゼを持ったまま、考えを巡らせて居たのだった。
椎名が覗きに来なかったらきっとこのまま考え耽って居た事だろう。

「どれくらい?」
「かれこれ、40分かな」
「そんなに?」

頷くと手にしていたガーゼを受け取りゴミ箱に捨て、脱衣所から風呂場へと連れて行く、椅子に座らせ、温かいシャワーを浴びせた。


「風呂ぐらい自分で。。。」
「アンタねぇ、考え事して今度は水でも浴びる気?」

説教をする積りは無かったが、今の様子を見る限り水浴びも平気でしそうな鴻山を心配しての事だった。
タオルに石鹸を擦り付け、泡を立て全身を洗った。
それを流して今度は頭を洗う。


「今更、ここまでさせて置いてそれは無いじゃない」
「今更ってお前が始めたんじゃないか?」
「やっと戻ったね、アンタ」

嬉しそうな椎名は濡れた自分のパジャマを脱いだ。
ベッド以外で見るのはなんだか気恥ずかしい気がするが鴻山を洗っている間に濡れてしまったのだから仕方が無い。

「俺も入りなおしだな」

狭い湯船に二人で浸かった。
抱き合う以外の目的で裸でくっ付くのは滑稽いだと二人は思ったが椎名が大人しくしていたのはそこまでだった。
肩を抱き、徐々に引き寄せ背中から抱き締めた。

「椎名。。。」
「分かる、俺のアンタに反応してるんだ」

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最終更新日  2009年12月16日 03時57分13秒
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